エッセンシャルとは、「絶対に必要」という意味。
人生に迷ったとき、選択に迷ったときのオススメの1冊。
最近、情報が多すぎて、余計にどうしていいかわからなくなる
そんなときほど思い出したい「エッセンシャル」という概念。
今、何をすべきか迷ったときにオススメの本です
「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
で? 何を選べばいいの?
ひとことで言うと。
「自分にとって最も重要なものだけを選ぶ」
【これだけ抑えておこう】
内容は、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」のコンパクト版といってもいいかもしれません。
「7つの習慣」よりも、やさしい言葉でコンパクトに書かれているので読みやすいです。
あなたの人生は真実・ウソ、どっち?
【3つのウソ】非エッセンシャル思考
- やらなくてはならない
- どれも大事
- 全部できる
こんな気持ちで突き進んでいる人は、「非エッセンシャル思考の人」。
全部やらなきゃいけないって思ってる
自分の気持ちにウソをつき続けているかもしれません。
自分を取り戻すために、エッセンシャル思考との違いについて確認してみてください。
【3つの真実】エッセンシャル思考
- 自分で、やると決める
- 大事なものは、めったにない
- 全部はやらない
こんな気持ちで人生を謳歌している人が、「エッセンシャル思考の人」。
大事なものは、めったにない?
非エッセンシャル思考 V.S. エッセンシャル思考
非エッセンシャル思考の特徴3つ
非エッセンシャル1.他人の期待に応えようとする
すべて
他人の期待に応えるため
今すぐ
「非エッセンシャル思考」とは、考えないこと。
特に重要なのは、「なぜ、やるか?」です。
だって怒られたくないから
非エッセンシャル2.「やらなければ」「こんなにやってるのに」と思う
他人の期待に応えようとすると、他人の顔色をうかがうようになります。
すると、「どう思われるか」が気になってしまいますよね。
- 他人の期待に応えようとする
- ちゃんと応えられているかが気になる
- 「やらねばならない」と思う
- 「こんなにやってるのに」という自己犠牲の発想になる
「頑張ってるのにわかってもらえない」と思っちゃう
他人の声が、生きる目的になってるかもしれません。
非エッセンシャル3.「不本意なイエス」を言う
周囲の期待やプレッシャーに負けて、不本意なイエスを言ってしまう。
よく考えもせず、相手を喜ばせるためだけに仕事を引き受ける。
単純に、そのほうが気分がいいからだ。
エッセンシャル思考
- 何にでも
- あれもこれも全部
- 他人に言われたもの
- 他人が期待するもの
- やらなきゃいけないから
- 皆がやるから
- 他人の期待に応えるため
- 他人が決めた時(=言われたら、すぐ)
本当は、すごくストレスがたまってる
エッセンシャル思考に変えてみましょう。
エッセンシャル思考の特徴
エッセンシャル1.一点集中:自分にとっての上位10%だけをやる
- 本質的なことのみ
- 自分にとって重要だから
- 自分が決めた時期
すべてを中途半端にやるのではなく、一点集中。
それは、「ワン・シング」という考え方。
自分にとっての上位10%を決めてみましょう。
エッセンシャル2.周囲と同化しない
エッセンシャル思考を生きる人は、周囲の人と同化しない。
人がイエスと言うとき、あなたはノーと言う。
人が行動するとき、あなたは考える。
エッセンシャル思考
人が行動するときに、考えてていいの?
大事なのは、「自分で決めたかどうか」。
流されずに本心で動けるか。
「皆がやるから」ではなく、「自分で決めたから」やる。
- 上位10%にだけ
- 自分が決めたもの
- 本質を見極めて選んだもの
- まさに自分の求めていたもの
- 自分にとって重要だから
- 自分にとって本質だから
- 自分が決めた時期
エッセンシャル思考でいくと、どうなるんだろう
エッセンシャル思考の3つのメリット
- 迷わない
- 流されない
- 日々が楽しくなる
要するに、とにかく人生がシンプルになる。
「自分で自分の人生を生きていると」いう実感が楽しさになるのだといいます。
シンプルな人生は満たされた人生です。幸福に生きるためには、シンプルであることが何より重要なのです。
ダライ・ラマ
エッセンシャル・イズ・シンプル
そして。
シンプル・イズ・ベスト
具体的にどうしたらいいんだろう
エッセンシャル思考を生きるために必要な、3つの力
1.選ぶ力
- 自分の選択を信じる
- 「自分にとって大事なこと」を明確にする
- 選ぶ基準を作っておく
- 快か不快かで選ぶ
「規律なき拡大」は、失敗への道
言われたとおりにやるのではない。
周囲に流されて選ぶのでもない。
自分にとって大事なものを、自分で選ぶ力。
実は、「自分で選んでるようで何も選んでない」ことが多いのかもしれません。
なんとなく「人に言われたから」
2.ノイズを無視する力
世の中の大半のものはノイズである
選択肢が多すぎるというのも、迷う要因。
ただし、選択肢の多さよりも問題なのは……
全部が大事だと思いこんでしまうこと
→ただの勘違い
実は、周囲のほとんどがノイズ。
雑音であり、ゴミなのです。
雑音やゴミに流されているのなら、もったいないというより、バカげていますね。
「他人にとって大事なものが、自分にとってはノイズ」かもしれないのに。
「自分にとっての大事なもの」って、人によって違うのか
3.捨てる力(トレードオフを考える力)
何かを選ぶためには、何かを捨てければならないこと
絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである
妥協をするな!ということです。
なんとなくの「イエス」は「イエス」じゃない。
絶対にイエスだと言いきれるものだけを選ぶ。
それ以外は、すべて捨てる。
捨てるなんて、怖くてできないかも
「すべてが大事だ」と教え込まれてきたせいかもしれません。
学校教育では、すべてを捨てないようにする
日本の学校教育は、すべてを平均的にやろうとします。
すべての人の意見が大事。
皆で一緒にゴールする。
「協調性」というものを必要以上に強要されたりもしますよね。
誰かと比べて、「持たなきゃ」と思ったモノが多すぎる
「ぼくたちに、もうモノは必要ない」の著者、ミニマリストの佐々木展士さんは、次のように述べています。
ぼくが今持っているモノは誰かと比べて「欲しい」と思ったモノではなく、自分にとって「必要」だと思い、自分が選んだモノばかりだ。誰かに踊らされて持たされたモノではない。
ぼくたちに、もうモノは必要ない
佐々木さんは、ミニマリストになる前、「誰かと比べて欲しいと思ったモノ」で身の回りを固めていたそうです。
つまりは、見栄ですね。
でも、それをやめてみた。
そしたら、誰かと比べる必要がなくなった、と。
つまり。
余計なモノを持とうとするのは、誰かと比較しているから。
周りと比べ、これくらいは持っていなきゃと、焦ってしまう。
他人に勝たなきゃと思ってしまう。
でも、一番大事なモノとは、「自分にとって大事なモノ」。
見栄とか承認欲求で持ってるだけなのかな
それを知るためにも、自分の人生をデザインすることをオススメされています。
自分の人生をデザインしよう
人生をデザインすること。毎週時間をとって、生き方をジックリと考える。パソコンやスマートフォンはすべて電源を切り、自分の思考に全神経を集中させる。そして数ある可能性のなかから、本質的なことだけを取り出していく。
エッセンシャル思考
何が必要で、何が不要か。
見きわめるためには、自分を振り返ることが必要です。
「人生をデザインする」とは、オシャレな言い方でやる気が高まりますね。
デザイン?
デザインするためには、考える時間と場所を作ることが必要です。
考えるスペースを作る
生き方を考えるためのスペースを、ぜひ自分の生活に取り入れてみてほしい。
エッセンシャル思考
日々の忙しさに流されず、考えるスペースは意図的に作る。
「スペース」とは、空間でもあり、時間でもあります。
スペースが必要
毎日、自分だけの時間を確保しよう
1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。
エッセンシャル思考
必ず自分だけの時間を確保すること。
まず5分なら、できる範囲ではないでしょうか。
まとめ
人生の本質を考える
エッセンシャル思考の特徴
- 自分で選ぶ
- 大多数が不要なもの
- 何に全力を注ぐかを決める
- 調査と検討に時間をかける
- 遊びが不可欠
- 上位10%にだけイエスと言う
- 自分の求めることだから、やる
- 地味でも着実に勝つ
非エッセンシャル思考の特徴
- 選ぶ余地がない
- 大多数が重要
- どうすれば全部できるか? を考える
- すぐにチャンスに飛びつく
- 声の大きい意見に反応する
- 遊びは時間のムダ
- 何にでもイエスと言う
- みんながやっているから、やる
- 派手な勝利を追い求める
自分で選べない理由
- 周囲の期待やプレッシャーに負ける
- いい人に思われたいという欲求
- 相手にどう思われるかが不安
- 関係を壊したくない
- 村八分にされたくない
- 根性論
- 「できないなんて情けない」という心理
- 心が病むまで、頑張り続けてしまう
- 自信がない
- 自分の選択を、信じることができない
- 自分の「選択基準」がない
- 「ノイズ」に振り回される
- 何もかも「捨てられない」
オススメは「80対20の法則」で考えてみること
- 問題のごく一部を改善することによって、全体が改善される
- 20%の努力が、80%の成果を出す
- 20%の顧客が、80%の利益を生む
- 「重要な少数」が「どうでもいい多数」に勝る
- 物事の80%は、「どうでもいいこと」
- 20%だけが、重要(本質)
ほとんどのことが、どうでもいいってこと?
「どうでもいい多数」を捨てるだけで、人生はグッと変わるのかもしれません。
なお、エッセンシャル思考といっても、選択肢が少ないわけではなく。
むしろ、選択肢はたくさん挙げる。
情報収集をする。
そのなかから、本質を選ぶ。
だから、比較検討の時間をとることは推奨されています。
目の前のことにパッと飛びつくというより、本当にそれが重要かを検討するのです。
より詳しく学びたい方は、ぜひ本を手にとってみてくださいね。
考えるときは、マコなり社長のやり方も参考になります。