最も効果的な、最初のドミノを見つけること!
それが何かを始めるときの一大事。
良いドミノが見つかれば、あとはドミノ倒しでどんどん倒れる。
あなたが求めるものの大部分は、あなたの行為のごく一部によってもたらされる。目覚ましい成果は、たいていの人が考えているより数少ない行為によって生み出されるのだ。
成果を出すコツは、大きく考え、小さくしぼりこむこと。
日々、「的(まと)をしぼり込む質問」を!
それをすることで、
他のすべてがもっと容易になるか、
不必要になるような、
私ができる「一つのこと」は何か?
「ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 やるべき仕事は1つだけ」by ゲアリー・ケラー
Contents
【ワン・シング】小さくしぼり込む
毎朝、「的をしぼり込む質問」をする
それをすることで、
他のすべてがもっと容易になるか、
不必要になるような、
私ができる「一つのこと」は何か?
この問いを、毎朝、自分に投げかけよう。
80対20の法則
人生の80%は、20%の行為によってもたらされる。
それを、「80対20の法則」といいます。
- 少数の原因が、結果の大部分を生み出す
- 適切なインプットが、大部分のアウトプットを生み出す
- 少数の活動が、報酬のほぼ全てを生み出す
「いかに、やるか」よりも、「いかに、やらないか」
重要な20%を特定したら、さらに20%の中の20%を特定する。
なぜ、一つ?
目覚ましい成功は積み重ねの結果として生じるのであって、一朝一夕に生じるものではないからだ。まず適切なことをし、それから次の適切なことをする。
「一つ」のドミノが倒れるには、時間がかかるから
キャパがあるなら、いくつもやればいいけれど、通常は、そんなにキャパはない。
まずは「一つ」を倒す。
それができてから、次の「一つ」。
結局は、一つ一つやっていくのが、一番、効果的で最短なのでしょう。
まずは、「一つ」を見きわめましょう。
そして、大事なことは、「大きな目的」を持つことです。
大きく考える
- 目的を持って生きる
- 優先事項に従って生きる
- 生産性を目指して生きる
1.目的を持って生きる
~大きな、わくわく~
自分をやる気にさせるのは何だろうと自問し、目的を見つけよう。朝、自分を起きあがらせ、くたくたに疲れていてもなお前進させるものは何か? 私はこれを「大きななぜ?」と呼ぶ。自分がわくわくするものを見つけることだ。
「大きく考える」とは、すなわち、「大きななぜ?」を考えること。
何を始めるにも、Why が大事ですよね。
「大きななぜ?」は、自分がとてつもなく、わくわくすること
心が飛び上がらんばかりのこと。
これができたらすごいよなぁ~!と思うこと。
「こんなの無理だろうな」と思うことほど、実は願っている。
ついつい、「いやぁ〜、自分には無理だよ〜」と口走ってしまうこと、そこにヒントがあります。
「やらない」「やりたくない」とは言ってないところに、本音がありそう。
それ、空想で終わらせるのではなく、勇気を出して目標に設定してしまいませんか?
~目的があれば、決断ができる~
人生に確たる目的があれば、それだけ早く明確な考えが持て、進むべき方向がわかり、決断も早まる。
常に優柔不断で、決断ができないのであれば、目的がないからかもしれません。
目的があれば、決断は早くなりますね。
決断が早いということは、行動も結果も早くなるのです。
やはり「目的ありき」ですね。
目的のない人は、真剣に考えてみましょう。
2.優先事項に従って生きる
~「大きな目的にもとづいた目標」を優先する~
人生に目的があるなら、まず優先事項に従って生きることが重要だ
「不思議の国のアリス」の有名なシーンが紹介されていました。
「お願い、おしえて。私、どっちに行けばいいの?」
「それは、きみがどこに行きたいかによるね」と猫が言った。
「どこでもかまわないんだけど」アリスは言った。
「それなら、どっちに行ってもいいさ」猫が言った。
(「不思議の国のアリス」by ルイス・キャロル)
「どこでもいい」ではなく、「目的」と「目標」を考える。
「目的」も「目標」も、なくても生きていけますが、あれば、より早く到達しますね。
目標も、常に大きく。
~望みよりも、はるか上の目標を設ける~
より大きな質問をしよう。もし目標が10なら、「どうすれば20にできるだろう?」と自問するのだ。望みよりはるか上に目標を設ければ、最初の目標を確実にものにする計画を立てることができるだろう。
常に、大きな質問を。
数値設定も、より大きいほうがいいのですね。
~優先事項は何度も見直し、一つを強打する~
日々、優先事項を並べ換え、先頭のドミノを見きわめ、それが倒れるまで強打する。
目的は変わらないけれど、目標は変わるもの。
日々、優先事項を見直し、並べ換え、「先頭のドミノ」を見きわめる。
そして、「先頭のドミノ」が倒れるまで、何度も何度も、強く打つ。
これは重要な手段ですね。
また、優先事項に従うとは、無駄なものを一切捨て去るということです。
そのためには、不要なものに「ノー」と言わなければなりません。
~1回の「イエス」は1000回の「ノー」によって守られる~
ノーと言うことには葛藤を覚える。無情で冷淡な人だと思われたくないからだ。ことに相手があなたにとって大事な人の場合、自分はまったくわがままで自己中心的だと感じてしまうかもしれない。だが、そんなふうに感じる必要はない。
ノーと言う必要があると思えば、その言い方はいろいろある。相手が他所で助けを見つけられるようにすることもできる。
「ノー」と言えない理由。
それは、「悪い人になりたくないから」。
他人にいい顔をしたいがために、自分の目的を捨てていいのかどうか?
自分で考えて、自分で選ばなければなりません。
そして、「ノー」は、冷たく言わなければならないのでもありません。
他の方策を見つけてあげるなど、方法を考えればいいのですね。
「ノー」と言えないのは、「方法を考えること」を放棄することなのかもしれません。
~環境と人を選ぶ~
つき合う人は選ばなければならない。私たちを後押ししてくれる人たち、同じように成功を目指す人たちと進むべきだ。
物理的な「環境」と、つき合う「人」も大事。
優先事項を考えて、どのような環境と人がいいのかは、自分で選ぶことですね。
3.生産性を目指して生きる
目標や計画を立てる理由はただ一つ、人生の重要なときに適切に行動できるようにするためだ。
生産性を目指すために考えることは、やはり時間の使い方。
特に、次の3つを考えるのが、いいそうです。
- 余暇の時間
- 「ひとつのこと」のための時間
- プランを立てるための時間
~1.余暇の時間~
余暇は、やはり重要ですよね。
気分転換をどう持つか。
また睡眠時間をどうするか。
遊びや休みがないと、続きません。
~2.「一つのこと」のための時間~
「一つのこと」を中心に、すべてのスケジュールを立てること。
「自分との約束をすっぽかさない」ことがポイント。
なお、時間で区切るよりも、「終わるまで」と考えたほうがいいようです。
具体的な目標があれば時間に関係なくそれを仕上げる。考えてみれば、酪農家は時間がきたからといって途中で切り上げたりはしない。帰宅するのは牛の乳しぼりを終えたときだ。どんな職業のどんな地位であっても同様のことが言える。最も生産的な人は、「一つのこと」を仕上げるまでは終わりにしないのだ。
~3.プランを立てるための時間~
「振り返り」ですね。
プランを立て、修正していく。
方法は、こちらで詳しく書いています。

偽りの生き方を捨て、原則の「逆」を選ぶ
この本の中で、最も印象に残ったのは、「緊張をゆるめる」という話。
成功者のような口ぶりで話し、成功者のように闊歩(かっぽ)し、さらには成功者のような身なりもしなければならないと考えるようになった。それは本当の私ではなかったが、物事がうまくいくなら何でもするつもりだったので、なりたい自分のイメージを印象づけなければならない、というアドバイスを真面目に受けとめた。
これもうまくいったが、しばらくすると成功を「演じる」ことがいやになってしまった。
「成功者になりたければ、成功者のように振る舞え」
よく聞く話ですが、私も少し違和感を抱いていました。
著者の言うように、演じている自分に嫌気がさしてくるのです。
結局は、自分にとっての優先事項を大切にすればいいのですね。
そして著者は、「あらゆる原則の逆をした」そうです。
あえて逆をするというよりも、自分の本心に正直になったという意味です。
緊張をゆるめ、仕事を減らし、素のままの自分に戻った、そうしたら、うまくいくようになった、と。
他人の意見を鵜呑みにするのではなく、自分にとって何が大事か?
それを突きつめていく。
突き詰めるべきは、自分にとっての「ワン・シング」です。
自分に何度も問いかけ、「夢は大きく」「行動は小さく」しぼりこんでいきたいです。
まとめ
最大限の人生を生きるには大きく考えるだけでなく、そのために必要な行動を取らなければならないことだ。
目覚ましい成果を手にするには、的をしぼらなければならない。的をしぼることで考え方を単純化し、すべきことを具体化することができる。
- 大きく考えて、小さくしぼりこむ
- 考えを単純化し、すべきことを具体化する
単純に、そして具体的に。
自分にとって一番大事なことを、正直に。
「ワン・シング」は、「エッセンシャル思考」と同じ考え方です。

そのことを考えていたら、「ボヘミアン・ラプソディ」で有名な、「クイーン」を思い出しました。
クイーンは、なぜ伝説のバンドになれたのか?
その秘訣のひとつには、「常にヒット曲をねらった」ことにあるそうです。
クイーンは、絶対に売れる曲、愛される曲だけを生み出すことに集中し、そこに妥協をしなかったといいます。
「少数のファンに愛されればいい」という考えではなく、「世界中で愛される歌を」
そんな大きな考えで動いていたから、あれだけのバンドになりえたのではないかと。
また、新海誠の「君の名は」も、かなりねらって創りこまれているそうです。
ヒットというのは、偶然のヒットよりも、ねらったヒットのほうが多い。
やはり、大きなことに貪欲になったほうが、結果も大きいのですね。
190514
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