感情的にならない技術【スルースキル】を磨くと「人付き合い」に疲れなくなる

感情的にならない技術

感情的にならないことも、スルーすることも、すべては技術。

技術だから、磨けるのです。

 

こんな気持ち、ありませんか?

  • 違う意見を認められない
    • 批判意見を聞くと、裏切られたと思う
    • 相手を許せなくなる
  • 白黒ハッキリさせたい
    • 「ちょうどよさ」がわからない
  • いったん敵と思ったら、徹底的に無視する

 

これが、「感情的な人」。

言い換えると、「幼稚な人」

 

え、自分は幼稚だった……

 

成長したいなら、感情的にならない技術が必要ですね。

そうすれば、人付き合いにも疲れなくなります。

 

「『感情的』にならない技術」(by 和田秀樹)

感情的になる人は、幼稚な人

感情的にならない技術

こんな人が感情的になる人

  1. Should思考
    • 答えは1つしかない(思い込み、決めつけ)
  2. 認知的成熟度の低さ
    • 是か非かをハッキリさせたい
  3. 優位性
    • 絶対に自分が上でいたい

 

そんな姿、他人からはどう見えていると思いますか?

 

和田秀樹さんは、バサッとひとことで言っています。

その印象を一言でいうと、「幼稚だな」となります。

 

未成熟で幼稚……

 

1.Should思考:「答えは1つしかない」と思い込む

感情的にならない技術

これは思い込み

  • 「これしかない!」
    • 当然、自分のほうが正しい
    • 私の考えに、賛成するべきだ
  • 「こうなるはずだ!」
    • あの人なら、言うとおりに動いてくれるはず
    • 批判はすべて、自分への悪意のはず

 

思い込みとは、「答えは1つしかない」と思っている状態。

「いろいろな意見がある」とは、思えません。

 

自分の意見は1つの見方にすぎないことが、わからない

自分の意見や判断は1つの見方に過ぎなくて、「わたしはこうしたほうがいいと思う」というだけのことです。

それに対してべつの見方が出され、「さあ、どっちがいいかな」と議論が始まります。

 

そういう見方もあるのか。

さて、どっちがいいのだろう?

考えを深めればいいだけなのに、それが、わからない。

 

どうしても、「これしかないんだ!」と1つに決めつけてしまう。

それが感情的な人です。

 

2.認知的成熟度の低さ:「白黒ハッキリ」させないと動けない

感情的にならない技術

認知とは、判断・解釈のこと

認知とは

ものごとを、判断したり解釈したりする過程のこと

 

つまり、「認知的成熟度」が低いとは、自分の解釈の仕方が、未熟だという意味です。

 

「認知的成熟度が低い」とは

  • グレーがわからない
  • 曖昧さがわからない
  • 白か黒かに決めないと、動けない

 

未成熟な人は、こういう状態。

  1. 「いい加減」がわからない
    • 白黒、善悪、敵か味方か、2つに1つしかない
  2. 違う意見を言われると
    • 許せない
    • 裏切られた気分になる
    • 「私が間違ってるってこと?」と怒る
    • 相手を敵だと思う
    • いったん敵になると、徹底的に無視する

 

なぜ、曖昧さがわからないと、未成熟なのでしょうか?

 

子どもや動物には、「いい加減」がわからない

感情的にならない技術

子どもには、「鬼」や「オバケ」などの話で言い聞かせますよね。

 

善か悪か、敵か味方かを、わかりやすく見せてあげないと判断できないからです。

 

だから、「いい子の皆さんは……」という言い方をするんです。

それが「未成熟」な人の学び方。

 

  • 未成熟なときは、是か非かをはっきりさせないと、動けない
  • 野生の世界では、敵か味方かがわからないと、決断できない

 

認知が成熟してない状態では、「いい加減」がわかりません。

だから、違う意見を言われることに、耐えられないのです。

 

違う意見を言われると、裏切られたと思い、敵とみなす

  • 賛成してくれるはずだと思ってたのに、反対された
    • 裏切られた
    • こいつも敵なんだ
    • 「私が間違っていると言いたいの?」
    • もう話したくない、徹底無視

 

相手から、こんなふうに言われることは、ありませんか?

「だれもそんなことはいってないよ。ちょっと疑問に思ったから質問してみただけじゃないか」

 

このセリフを言われたら、自分は「未成熟」なんだと判断したほうがいいです。

自分のほうが間違っているにもかかわらず、相手を「敵」だと思い込んでしまう場合があります。

 

なぜ、許せなくなるのか?

未成熟な人には、善か悪か、敵か味方かのどちらかしかありません。

だから、いったん敵になったら、ずっと敵なんです。

中間がないから。

 

たとえ、相手がいいことを言っても、もう受け入れられない。

 

3.優位性:絶対に「自分が上」でいたいと思う

感情的にならない技術

「こんな人にバカにされたくない」とか、「こいつになにがわかるんだ」といった対抗心のようなものもあります。たとえ相手が上司だとしても、「現場の厳しさを知っているのはわたしだ」とか、「わたしのやり方のほうがスマートだ」といった気持ちです。

それは、相手より自分のほうが上なんだという気持ちですね。現場の立場やキャリアはどうあれ、いま問題になっていることや議論しているテーマでは「負けるわけにはいかない」ということです。

 

  • こいつに、何がわかるんだ?
    • こんな人にバカにされたくない
    • 現場の厳しさも知らないくせに……
  • 私のほうが、仕事ができる
    • 私のやり方のほうが、絶対にいい
    • 相手に、負けるわけにはいかない

 

「相手よりも自分のほうが上だ」と思い込み、どうしてもそれを証明したくなる。

相手との争いに執着するのは、優位性を保ちたいからです。

 

なぜなら。

完ぺきに見下さなければ、気がすまないから

  • 「どの口が言ってるの?」と指摘されたくない
  • あなたに指図されたくない
  • ウヤムヤが苦手

 

絶対に自分が「上」でいたい。

相手は「下」であってほしい。

 

だから、間違ったことは言いたくないし、相手に指図もされたくない。

自分を保ちたいからこそ、言葉選びにも慎重になる。

「素直な自分を出せない」という状態。

 

感情的になる人とは
  1. Should思考
    • 答えは1つしかない(思い込み、決めつけ)
  2. 認知的成熟度の低さ
    • 是か非かをハッキリさせたい
  3. 優位性
    • 絶対に自分が上でいたい
    • 完ぺきに見下したい

 

だいたい、当てはまる。

どうしたらいいんだ……?

 

「感情的にならない技術」は身につけられます。

 

「感情的にならない技術」を身につける

感情的にならない技術

  1. 「Should思考」
    • →「Wish思考」に変える
  2. 「認知的成熟度」
    • →「曖昧さ耐性」を高める
  3. 「優位性」
    • → 根本的な解決は目指さない
    • → 仮説思考でいく

 

1.「Should思考」→「Wish思考」に変える

感情的にならない技術

「だったらいいな」と思うのが、「Wish思考」

人間ですからコンディションの波もあるしうっかりミスも起こります。「完ぺき」とか「ベスト」というのは、目標としては正しくても実現はむずかしいのですから、ほんらいは「完ぺきだといいな」「ベストを尽くしたいな」といった「wish思考」が自然なのです。

 

「完ぺき」を目指すのは、いいこと。

ただし、「完ぺきであらねばならない」のではありません。

あくまでも、「完ぺきだったらいいなぁ」という程度。

「Wish」でいい。

 

完ぺきならうれしいけれど、完ぺきじゃないことも、ある。

どっちでもいい。

 

すると、どうなる?

少しぐらいのことでは、カリカリしなくなる

グレーゾーンを認める人は少しぐらいのことではカリカリしないのです。他人に対して大らかに接してくれるし、自分を責めることもありません。感情的にとても安定しているのです。

 

完ぺきは素晴らしいけど、完ぺきじゃなくても素晴らしい。

白か黒かじゃなくて、「グレー」もわかる。

 

だから、カリカリしないのです。

 

でも、やっぱり、結果は出したいし……

 

実は、Wish思考のほうが結果が出る

大事なのは、感情的に安定している人のほうがコンディションにもむらがなく、しかも周囲の人間から好意的に接してもらうことで、アベレージ(平均値)的にはShould思考の人よりいい結果を残すということです。

 

  • Wish思考は、感情的に安定する
    • コンディションにムラがない
    • 好意的に思われる
  • 感情と人間関係の問題がないので、結果が出やすい

 

安定している人のほうが、結果は出やすいんですね。

ならば、感情的にならないほうが有利。

 

しかも、もうひとつのメリット。

「Wish」でいるということは、「白か黒か」の答えが必要ないこと。

「曖昧なままでいい」のです。

 

2.「認知的成熟度」→「曖昧さ耐性」を高める

感情的にならない技術

「曖昧さ」に耐える

曖昧さ耐性とは

曖昧さにどれだけ耐えられるか

 

答えを決めつけず、とりあえず「曖昧」なままにしておくこと

「敵か味方か」という区分ではなく、「敵でも味方でもない」と受け止めることです。「どっちとは断言できない」とわかってくるのです。

 

  • 敵でも味方でもない
  • どっちとも言える
  • どっちとは決められない
  • いつだって、曖昧
  • 解決しようと、しない

 

「曖昧さ」がわかれば、成熟します。

 

3.「優位性」→ 根本的な解決は目指さない(仮説思考)

感情的にならない技術

「やらないよりは、マシかな」という判断でいく

スパッと答えを出してすぐに行動に移す人は、根本的な解決なんか求めていません。

とにかくいま出せる答えを出して、それを実行していくだけです。

そのときの根拠が、「やらないよりまし」という判断です。

 

  • 根本的な解決なんて求めない
  • いま出せる答えでいい
  • 「やらないよりはまし」の判断

 

「解決」に対して、「完ぺき」にならないことです。

 

まっ、やらないよりはマシか!

 

それくらいの気持ちで、100%の答えなんてなくても、実行する。

つまり、「仮説思考」です。

 

POINT
  • 優位性なんて、考えない
  • 完ぺきに見下すことなんて、できない
  • 100%じゃなくても、やる
  • 余計なことはスルーする
  • 今できることに集中する
  • 「ともかく」やる

 

感情は放っておくしかないのです。

「根本的な答え」も、放っておくしかないのです。

「影」は放っておいて、もっと「光」を求めよう。

 

感情は、「スルー」「黙殺」「放ったらかし」でいい

「否定」と「抵抗」をすると、感情的になる

感情的にならない技術

否定と抵抗とは

  • こんなことで腹を立てるなんて……
    • 私らしくない!
    • 何とかしなきゃ
  • こんな小さなことで……
    • 悩むべきじゃない!
    • 何とかしなきゃ
  • あんな人に振り回されるなんて……
    • 情けない!
    • 何とかしなきゃ

 

ついつい、感情的になっている自分を責めてしまう。

それが「否定と抵抗」です。

 

なぜなら。

「自分はもっと心が広いはず」という幻想を抱いているからです

 

「否定と抵抗」ではなく、「放っておく」だけ

感情的にならない技術

 

  • 腹が立っても
    • 放っておく
  • 悔しくても
    • 放っておく
  • 憎たらしくても
    • 放っておく

 

つまりは。

感情的にならない技術とは。

何もしない技術

 

否定すると、ますます、感情は大きくなるから。

放っておくだけで、不思議とおさまる。

 

感情が暴れだしたら、「しょうがないなぁ」と思って、放っておくだけ。

 

どうしたら放っておけるんだ?

 

感情を放っておく方法

感情的にならない技術

放っておくとは

  1. 「心なんて広くない」と認める
    • 自分はしょせん、感情的でちっぽけな存在
    • ちょっとしたことで泣いたり笑ったり怒ったり
    • そんな自分を、しょうがないなぁと思う
  2. 意識を別のものに向ける
    • 答えの出ることを、優先する
    • 変えられることを、変える
    • 結果が出ることを、やる
  3. 放っておいたあと、感情を再びチェックする
    • 変わったのか、変わってないのか

 

でも、どうしても腹立たしい相手は、どうしたらいいの?

 

それも、スルーです。

 

腹立たしい相手をスルーする技術

感情的にならない技術

「なにいってんだ!」と言いたいときほど、スルー

「なにいってんだ!」といいたくなる相手は、そもそも話にならない相手です。

 

「なにいってんだ!」と言いたくなる相手とは。

  • 気遣いがない
  • 常識がない
  • わかってない
  • キレやすい
  • 感情的になりやすい

 

つまりは、話にならない相手

話にならないのだから、何をやってもムダ。

何もやらなくていい。

 

相手の感情も放っておく

何をしても、ムダ

  • 相手の感情は放っておくしかない
    • 腹を立てても意味がない
    • なにをしても無駄
    • 「また始まったな」と、軽く受け流す。
  • 決着は、つけない
    • 押すのではなく、引く
    • 「そういう見方もあるんですね」
    • ニコニコ笑っておく
  • ほかの作業をする

 

「なんでそんなことを言うのか!」と責めたてると、終わりのない争いになるから。

笑顔でスルッとかわしてしまうのも、ひとつの手。

 

実は、「話にならない人」は一部だけ

 

  • 怒っても状況は変わらない
    • ならば、「怒るだけムダ」
  • 「話にならない人」は一部の人
    • ならば、「話になる人」と話そう
    • 一部だけを見て、全体を判断しない

 

話にならない人と向き合っていると、世の中の人・全員が、話にならない人間なのだと勘違いしてしまうのです。

やっぱり人付き合いは疲れる……、と。

 

でも、そうじゃないのです。

「話にならない人」は、一部でしかない。

 

一部だけを見て判断するのは、偏った考え方。

もっとたくさんいる、「話になる人」と話してみましょう。

 

「話にならない人ばっかり」「人付き合いは疲れる」というのは、思い込み

 

POINT
感情的にならない技術、スルースキルを身につけると、人付き合いに疲れなくなる。

まとめ

感情的にならない技術

感情的にならないために。

  • 「それもそうだな」で終わらせる
  • 「こういうこともあるんだなあ」
  • 「よくあることだ。でもいつだって、ちゃんと立ち直ってきた」
  • 「ともかく、やろう」で意識を別のものに向ける
  • 「では、どうするか」
  • 「やらないよりマシだ」

 

感情は放っておいて、もっと、形になる作業に意識を向けてみること。

「Should」ではなく、「Wish思考」でいくこと。

「曖昧さ耐性」を身につけること。

 

「Wish思考」「曖昧さ」に抵抗を感じるのは、「自分を甘やかすことではないのか?」という不安があるからですよね。

でも実は、「Should」にこだわることのほうが、甘えなのです。

 

むしろ、平和なのかもしれません。ほかの災難にふり回されることなく、小さなことでいつまでもクヨクヨできるからです。

 

「Should」で生き、いつまでもクヨクヨできるのは、平和な証拠。

むしろ、幸せ。

 

幸せを自覚したら、もっと、変えられるものに目を向ける。

感情はスルーして、作業に没頭してみましょう。

 

ということで。

 

今日の問いかけ
  • 「答えは1つだけ」と思ってないかな?
  • 白か黒か? グレーの可能性は?
  • 無理に答えを、出そうとしてないかな?
  • もっと話のわかる人がいるのではないかな?

 

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参考図書

 

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