現状は、「維持」するのではなく、「捨てる」もの。
変化を求めるならば、「現状維持」はやめよう。
どんどん捨てること。
変革を起こしたいなら、「自分の脳」と戦う必要があります。
この本を読むと、神メンタルの作り方がわかる。
「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」
Contents
「神メンタル」って何?
「よい意味」を見いだす精神
「神メンタルを持つ人」とは、「ブレない強靭な精神力を持つ人」のことではなく、すべての出来事から「考えることなく」「自動的に」よい意味を見いだすことができる人のことをいうのです。すべての物事によい意味を見いだすことができるのですから、心が折れることはありません。
「神メンタル」とはいっても、「強靭な精神力」を指すのではなかったのですね。
すべての物事に「よい意味」を見いだす
- 神メンタルを持つ人とは
- 「起きた出来事」に対して、
- 「考えることなく」「自動的に」、
- 「よい意味」を見いだす人
ここでのポイントは、「自動思考」と「フレーミング」です。
「自動思考」
- ふと頭の中に浮かんでくる思考
- 自動的に浮かぶ、同じパターンの考え
悪い自動思考の例
- ぜんぶ、私のせいだ
- ぜんぶ、アイツのせいだ
- 私は嫌われている
- 私はダメだ
- ここで失敗したら、人生が終わる
自分の「考え方のクセ」には、パターンがありますよね。
ついつい、こういうふうに考えてしまう、というクセです。
いわゆる、「パラダイム」と呼ばれるもの。
自分がどんなメガネをかけているかで、見える世界が違うのです。
- サングラスをかけていれば
- すべてが、黒く見える
- バラ色のメガネをかけていれば
- すべてが、バラ色に見える
黒いのか・バラ色なのかは、「自分のクセ」にすぎません。
だから。
「よい意味というメガネ」をかけよう
何が起きても必ず、しかも自動的に、「よい意味」に見えてしまう。
それぞ「神メンタル」。
とはいえ。
「よいこと」だけを見ればいいのではありません。
悪い面も、よい面も、どうでもいい面も、全部を見る
多面的に見る。
人も、物事も、ひとつだけではなく、いろんな面があるから。
私たちは、「悪い面」を見ることは得意ですよね。
だから、放っておいても、悪い面を見ることはできます。
でも。
「よい面」を見るには、ちょっと訓練が必要。
だから、「よい面を見る」ことを、特に意識することが、今は大事なんです。
「左利き」の人が「右利き」になる練習をすると、「両利き」になるようなもので。
最終的には、いろんな面(多面)を自動的に見れるようになることが、「神メンタル」ではないかと、個人的には思います。
どうすれば、自動思考を修正できるんだ?
フレーミングを意識しましょう。
「フレーミング」
- 出来事に対し、「これはいい」「これは悪い」というフレームを、自分で設定すること
- フォルダ分けのようなもの
- 脳は、現実をフレームに合わせようとする
たとえば。
- 「どうせ自分はできない」というフレームを設定すると
- 現実が、「できない」に合っていく
- 「どうせ自分は愛される」というフレームを設定すると
- 現実が、「愛される」に合っていく
フレームと現実の「順番」が、ポイント。
「できない自分だ」というフレームを先に作ったからこそ、「できなかった」という結果になっているのです。
決して、「できなかった」という事実が先なのでは、ありません。
つまり。
いつでも、フレームの設定が先
フレームを先に作ろう。
- 「愛される」フレーム
- 「自信がある」フレーム
- 「何があっても大丈夫な自分」フレーム
- 「すべては、うまくいっている」フレーム
まず先に、フレームを用意しましょう。
そして。
なにか事件が起きたときは、そのフレームに当てはめるのです。
続けていくと、だんだんと「自動思考」に昇格していきます。
それと同時に、「今すぐできる」方法って、ないの?
付き合う人を変えてみましょう。
付き合う人を変える
同じレベルの人と群れてたら、変われない
実現したいことがあるにもかかわらず、ほとんどの人は自分と同じ状況の人と群れているというのが現状です。
たとえば。
著者が、コーチングで独立しようとしたとき。
「クライアント0人」のメンバーだけで勉強会をしていたそうです。
でも、誰もクライアントを獲得できなかった。
そのとき、付き合う人を変えてみた。
「すでにクライアントを獲得している人」とだけ関わるようにしたところ、現実も変わったというのです。
「すでに実現している人」と会うと、入ってくる情報も変わるし、「自分のマインド」も変わりますよね。
要するに。
実現したいことがあるなら、それを実現している人と付き合う
たとえば。
- 自己肯定感を高くしたいなら
- 自己肯定感の高い人と付き合う
- 自分を好きになりたいなら
- 自分が好きと言えてる人と付き合う
たいていの場合は、逆をやっています。
実現できていない人同士で集まって、「グチと慰め合い」の繰り返し。
結婚したい女子が、独身者だけで「女子会」を開くようなもの。
楽しいけれども、生産的ではない。
だから、ガラッと。
付き合う人を変えてみましょう。
付き合う人を変えるなんて、やっていいのかな。
「付き合いが悪くなった」と言われないことが、そんなに大事?
人からどう思われるかということを気にして、「付き合う人を変えれば人生は変わる」という言葉を知っていても、実行にまで移せている人はひと握りだと思います。行きたくもない飲み会に行く。誘われるままにランチに行く……その貴重な時間で何かできることがあるかもしれないのに、そうした行動を繰り返す。
私は真実を語りたいのではっきりとお伝えしますが、あなたが付き合う人を変えることで、それを非難する人が現れるのも事実です。
付き合いを変えられない理由は、これ。
- 「付き合いが悪くなった」と、言われることが怖い
- 申し訳ないと思って、ムダな付き合いを続けてしまう
根底には、日本の「同調圧力」、「出る杭はたたかれる」、「村八分にする文化」などがあると思います。
けれども。
本気で変わりたいのであれば。
どっちが重要でしょうか?
- 「付き合いが悪くなった」と言われないようにする
- 「自分が実現したいこと」を大切にする
でも。
本当に付き合いを変えられる人は、「ひと握り」なのだそう。
それくらい私たちは、「今の付き合い」に執着するクセがあるんですね。
付き合いだけではありません。
- 今の自分
- 今のパートナー
- 今の仕事
- 今の趣味
- 今の状況
なかなか、捨てられないのです。
考えてみれば。
「変わる」とは、「今」を捨てること
新しいものを得たいと思っているわけですから。
それなのに、「付き合いが悪い」と批判されることを怖がるのは、ちょっと滑稽ですね。
そういう滑稽なところがあるからこそ、人は、なかなか変われないのです。
付き合いを変えたくないならば、「今を大事に」する
今の付き合いを変えないということは、あなたが実現したいと思っていることが、今の付き合いを変えるほど重要ではないということです。
「今の付き合いこそが、大事」という選択もありますよね。
その場合は、「変わる」必要はない。
それよりも、今の状況、今の仕事、今の人間関係をしっかりと大切にすることです。
「今」こそが、幸せな状態だから。
見きわめは、今を捨てられるかどうか
- 変わるべきなのか
- 変わらなくてもいいのか
迷うときがありますよね。
短所を克服するのか、長所を活かすのか、というような葛藤です。
その判断は、意外とカンタン。
「付き合いを変えよう」と思えるかどうか
変えられるなら、進んだほうがいい。
そんな簡単に変えられないなら、「付き合いを変えるほどの重要な理由がない」ということです。
「理由」がなければ、やらなくていいのです。
「やる理由」を見つける
「やる理由」がないのであれば、その「実現したいこと」は目的地としてふさわしくない、ということです。
やる理由がなければ、成功する確率も低いでしょう。裏を返せば、「やる理由」が見つからない時は、まだタイミングではないということでもあります。
「やる理由」がないなら、まだタイミングではない
たとえば。
著者も、「起業したい」と思いつつも、ずっと会社員をやめられなかったそうです。
それは、「やる理由」が薄かったから。
つまり。
- 目的地として、ふさわしくない
- まだタイミングではない
どんなに頑張ろうと思っても、「やる理由」がなければ、「やる気」なんて起きませんよね。
だから、悩まなくたって、いいんです。
- 「やる気がない」なら、「やる理由がない」ということ
- やる理由がないなら、「やらなくてもいい」ということ
- 悩むのなんて、やめちゃおう
「やりたい」と思ったら、それだけに時間を注ぐ
「やる理由」がなかった著者も、東日本大震災で、心が変わったとのこと。
「人は本当にいつ死ぬかわからない。ならば “あれをやっておけばよかった” なんて思いを残さず、自分がやりたいと思ったことにだけ時間を注ぎ込もう」
それが、強烈な「やる理由」になったといいます。
人は、「やる理由」が見つかったとき、命令なんてされなくても、モチベーションなんて高めなくても、もう動き出してしまう。
そのときこそが、自分にとっての「時」だということでしょう。
だからこそ。
まずは、「やる理由」を見つけることが、何よりも先決。
まずは、自分の「脳」に立ち向かってみましょう。
神メンタルを手に入れるためには、脳に立ち向かう
脳の目的は、「現状維持」
私たちは今、便利な都会に住んでいますが。
「脳」だけは、いまだに、「大自然」の中で生きています。
では、原野で生き延びるために必要なものとは、何でしょうか。
- エサを見つける
- 敵から身を守る
- 飢えに耐える
- なるべく、エネルギーを使わない
- 子孫繁栄
その目的は、「現状維持」。
「保身」です。
「脳」の機能のほとんどが、「保身」のためのもの
たとえば。
- 損失回避の法則
- リターンを得るより、リスクを避けたい
- 保有効果
- 自分が持っているものは、価値が高い
- サンクコスト
- これまでの努力がもったいない
- 確証バイアス
- 今の自分が正解だという証拠を集めたい
- ホメオスタシス
- 今のままの自分が最高である
- カラーバス効果
- 自分に必要な情報だけをキャッチする
パッと見てわかると思いますが、本当に、すべてが「保身」なのです。
なぜなら。
「死なない」ことが、最重要課題だから。
「今の自分」に執着する理由も、脳の「保身」の機能によるもの。
しょうがないことなんですね。
死にたくないからです。
「保身」とは、「死なない」技術。
「現状維持」を疑ってみる
「保身」とは、「死なない」ための、大切な技術。
だけれども。
本当に「保身」のほうが、死なないの?
今の文明社会にあっては、「保身」が逆に、「命取り」にもなりかねませんよね。
社会は激変しているのに、「脳」だけが変わってないのです。
だからこそ。
自分の脳と、戦わなければならない
今はもう、大自然の中で、「敵」と戦う必要はありません。
戦うべきは、むしろ、「自分の脳」。
「保身」を、打ち破らねばならないのです。
「現状維持」を疑ってみよう
- 損失回避の法則
- リスクは、本当に避けたほうがいいの?
- 保有効果
- 今、持っているものは、本当に価値が高いの?
- サンクコスト
- これまでの努力は、本当に大事なもの?
- 確証バイアス
- 今の自分は、本当に正解なの?
- ホメオスタシス
- 今のままの自分で、本当にいいの?
- カラーバス効果
- 自分に必要な情報って、何?
「やる理由」が見つかるまで、丁寧に丁寧に、自分を疑ってみましょう。
「脳」と戦うのです。
まとめ
現状維持は衰退!
「現状維持」とは、「保身」の能力。
それは、「死なない」ためでした。
けれども今は。
「保身」でいるほうが、むしろ死んでしまう。
だから、脳と戦わねばならないのです。
今の自分を、疑わなければなりません。
そして。
「今の自分」「今の付き合い」「今の仕事」を捨てることでしか、新しいものは手に入りません。
捨てるときには、「非難」されることも覚悟すること。
たとえば。
今、芸能人がYouTubeを始めるケースも増えていますが。
やはり、芸能界の仲間からは文句を言われるそうです。
「やめたほうがいい」とか、「そんなことをやって、何になる」とか。
でも、YouTubeで人気が出始めると、文句を言っていた人もみんな、手の平をひっくり返す。
どんな世界でも、既存の世界を飛び出し、新しいことを始めるには、「非難」はつきものですね。
だから、強烈な「やる理由」がないと、すぐに挫折してしまいます。
- 変わりたいならば、保身の「脳」と戦う
- 「現状維持」をやめる
- 「やる理由」を見つける
自分の中の大きなWhy。
見つけたいですね。
それが、脳との戦いです。
ということで。
- 本当に、「現状維持」でいいのだろうか?
- 本当に、今の付き合いは大事だろうか?
- 自分の中の、「強烈なWhy」は何だろう?
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