自分の小さな「箱」から脱出する方法|逆らうのをやめた瞬間に、自分が変わり始める

自分の小さな箱から脱出する方法

自分への裏切りと自己正当化が、一切の苦しみを引き起こす!

 

「君は周りの人のことを、『我慢』しなくてはならない存在だと思っていないだろうか。
正直いって、こんな部下にまとわりつかれていたのでは、そうとう頑張らないと、管理職としての成功はおぼつかない、と感じているんじゃないか」

 

 

人は誰もが、自分を閉じ込める「箱」を持ち歩いている。

自分を裏切った瞬間に、自分を「箱」の中に閉じ込める。

 

「箱」の中にいると……

他者の意見が聞けず、意固地になり、自分に執着する。

 

解決方法は、箱の外に出ること!

 

自分の小さな箱から脱出する方法

 

箱の外に出ると、他者とのコミュニケーションが大きく改善する。

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法
by アービンジャー・インスティチュート

「箱」とは何か?

自分を狭い空間に閉じ込めておく箱

自分の心が閉じているとき。

自分が狭い空間に閉じこもる感覚がすることは、あるだろう。

それを、この本では、「箱」と呼んでいる。

 

自分の心が閉じているときが、「箱」の中にいる状態。

自分の心が開いているときが、「箱」の外にいる状態。

 

自分が今、「箱」の中にいるのか、外にいるのかが、他者とのコミュニケーションを決定づける。

箱の外にいる状態とは

箱の外にいる
  • 相手を「人」と見る
  • 自分と同じ人間として見る
  • 相手には、希望もニーズもあることを理解する

 

相手を、一人の人間として尊重できる状態。

それが、箱の外にいる自分。

箱の中にいる状態とは

箱の中にいる
  • 相手を「物」と見る
  • 相手を、驚異、やっかい者、問題として見る

 

つまり、相手を「モノ扱い」している状態。

それが、箱の中にいる自分。

箱の中にいると、物事をありのままに見れない

箱の中にいると物事がちゃんと見えなくなる。自分や他の人のことをありのままに見ることができなくなって、自分が求めているものすら、わからなくなるの。

 

実際の箱をイメージしてみれば、わかる。

自分は、小さな箱の中にいる。

そして、小さな「のぞき穴」から、外を見る。

その状態で、物事をありのままに見れるだろうか。

物事の全体を見れるだろうか。

 

つまり。

物事の一部だけを見て判断するのは、自分が箱の中にいるから。

 

箱の中にいては、全体観や洞察力は、磨けない。

箱の中での努力は、水の泡になる

~相手は、こちらの心に反応している~

心の中で相手をどう思っているかが、問題なんだ。相手はそれに反応するんだから。

 

偽善や、コントロールを感じたら、相手は心を閉じる。

箱の中で、どんな努力をしたところで、何にもならない。

「こんなに頑張ってるのに」と言いたくなったら、自分が箱の中にいることを自覚しなければならないのだ。

~行動を変えても、テクニックを身につけても、変わらない~

行動が違うんじゃない。ソフトな行動であろうがハードな行動であろうが、それをしている自分の状態が違うんだ。

 

褒めればいいのか? 厳しくすればいいのか?

悩むことがあるだろう。

しかし、テクニックやスキルを考えても、意味がない。

箱の中では、何をしても無駄なのだ。

~箱の中から呼びかけても、伝わらない~

自分のいいたいことを箱の中から伝えても、相手の熱意や創造性をかき立てることはできない

 

必死で伝え方や見せ方を学んでも、伝わらない。

その理由は……

 

自分が箱の中にいるから

 

伝え方の問題じゃない。

自分がどこにいるか、の問題なのだ。

 

では、なぜ箱の中に入ってしまうのだろう。

自分への「裏切り」が、自分を「箱」に閉じ込める

自分の感情に背いたとき、箱に入る

自分の感情に背いたとたん、物事を見る目が変わってくる。他の人、自分、その状況全体、すべてを見る目が、自分の行動を正当化するような形にゆがめられてしまう

 

自分の感情に背く = 自分を裏切ったとき。

それが、「箱」の世界の始まり。

きっかけは、すべて、自分への裏切り。

では、自分への裏切りとは何か?

どんな感情に背くことなのか?

「自分への裏切り」とは何か

~「すべきだと感じたこと」に背くこと~

自分への裏切りとは
自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動

 

なんと!

自分のために、すべきだと感じたことではなく!

 

他人のために、すべきだと感じたこと。

 

そこに背いたとき、箱に入る。

なぜ、「他人のために」なのだろう?

~誰もが、相手のニーズを感じ取っているから~

(人は)他の人たちが何を必要としているか、どうすればそれを手助けできるかを感じ取ることができる

 

どれだけ他人に関心がないと思っていても。

実は、相手が何を必要としていて、どんな手助けが必要なのかは、感じているという。

人は、それほど冷たくはないのだ。

冷たくしているのは、自分への裏切り。

本当はしたほうがいいと感じているのに、やらなかったという裏切り。

 

自分を裏切ることで、自分を箱の中へと追いやってしまうのだ

 

自分への裏切り

  • 手助けしようかなと思っても、手を貸さない
  • 謝るべきだとわかっているけれど、謝らない
  • 相手に役立つ情報を知らせない

 

では、箱の中に入ると、どうなるか?

箱の中での戦い

「相手のためにこうしたほうがいい」と思いつつも、やらない。

それが自分への裏切り。

その瞬間、箱の中の住人になる。

箱の中での行動は、次のとおり。

1.まず、「自己正当化」する

~自分の行動に、言い訳を見つける~

箱の中にいると、自分がひどい目にあったときにこそ、もっとも必要としていたもの、つまり自己正当化の材料を手に入れることができる。相手は嫌な奴だった、自分が責めて当然の奴だった、という証拠が得られるんだ。

 

本当はやるべきことが、わかっているのに、サボってしまった。

だけど、それを認めたくないから、必死で理由を探すようになる。

それが自己正当化。

箱の中に入ると、まずは自己正当化が始まる。

 

自己正当化

  • 自分は、思慮深い人間だと証明する
  • 自分は、価値ある人間だと証明する
  • 自分は、すごい人間だとアピールする

2.すべてに対して、見る目がゆがむ

たとえ相手が怠け者で思いやりがなかったとしても、自分への裏切りのせいで、相手を実際以上にひどい人間に仕立てている

 

自己正当化のために、必要なことは……

他人のせいにすること

 

相手がどれだけ、ひどい人か。

自分はどれだけ、かわいそうな人か。

 

必ず相手は、悪者でなければならないのだ。

しかも、実際以上に悪者に仕立てていく。

 

見る目がゆがむ

  • 他人の欠点を大げさにあつらう
  • 自分の長所を過大に評価する
  • 自己正当化の過大に評価する
  • 相手に非があると考える

3.箱を自分の性格と見なし、持ち歩くようになる

自分で作り出した自己正当化イメージを通してしか見られなくなっているの。相手がその自己正当化イメージを脅かすような動きをすると、脅威だと感じるし、自己正当化イメージを強化してくれる人々のことは、味方だと感じる。

 

ちょっとした言葉に、反応してしまうことはないだろうか?

何気ないひとことが、心に突き刺さるとき。

それは、自己正当化イメージを脅かされたとき。

自分の「箱」を、大事に持ち歩いているのだ。

4.相手のことも、箱の中に入れてしまう

相手を責めることで、相手が箱に入るようしむける。

 

相手を責めるのは、自己正当化したいから。

自分がどれだけスゴい人で、相手がどれだけ悪い人間かを証明しなければならない。

そのためには、他者は必ず悪者でいてくれなければ困る。

悪者にされた他者は、もちろん、同じように自己正当化を始める。

自分が先に箱に入ることで、相手も箱に入れてしまうのだ。

そうして、自己正当化の合戦が続いていく。

コミュニケーションではなく、争いだ。

5.他者と、自己正当化の合戦を繰り広げる

組織を成功に導くために尽力しようと集まった人々が、結局は、互いに欠点を見つけては喜び、互いの成功をねたむことになる

 

箱の中での最重要課題は、自己正当化!

組織の成果よりも、自己正当化が大きな目的になる。

だから、他者が悪者になると、とてつもなくうれしい。

そうして、箱に入った人同士は、延々と戦い合うことになる。

争いは、永遠に終わらない。

組織崩壊が起きるのは、全員が箱の中に入っているからだ。

素晴らしい成果を上げている人も、自己正当化のためにやっているだけ。

箱に入っている限り、人間関係の問題は解決しない。

勇気を出して、箱から出なければならない。

自分から。

 

自分の小さな箱から脱出する方法

脱出しよう

 

では、どうすれば箱から出られるのだろう?

箱から出る方法

相手に逆らうのをやめる

相手に逆らうのをやめた瞬間に、箱の外に出ることができる。自分を正当化しようという考えや感情から解き放たれるんだ。だから、箱から出る方法は、常にわたしたちの目の前にあるということになる。だって、自分が抵抗している相手は目の前にいるんだからね。

 

相手への抵抗をやめること。

「だって…」と自己正当化をするのは、「箱」の外に対して抵抗している。

抵抗し、自分を守ろうとするからこそ、ますます箱を頑丈にしてしまう。

だから、抵抗さえやめれば、箱から抜け出せる。

 

でも、未知の世界に足を踏み入れるのは、やはり怖いこと。

箱の外に出たら、大変なことになってしまうのかと不安になる。

箱から出たら、大変なのか?

~箱の中にいるほうが、よっぽど大変~

箱の外にいるときよりも、箱の中にいるときのほうが、はるかにしなければならないことが多く、負担が大きいと感じていたはずだ。

 

箱の外に出たら、人のためにアレコレしなきゃいけないのではないか……

そんな不安が、箱にとどまらせ続ける。

しかし、よく考えてみれば、自己正当化をすることのほうが、よっぽど大変。

自分がどれだけスゴい人かを、常に証明しなければならないし。

周囲を悪い人にするために、責め続けなければならないし。

すごく生き苦しくて、疲れてくる。

それに比べたら、たしかに。

箱の外に出るほうが、とても生きやすくなりそうだ。

箱の外に出るよりも、箱の外に居続けるほうが大事

箱の外に留まり続けるうえで肝心なのは、箱の外に出ているときに、自分が他の人に対してなすべきだと感じる、その感覚を尊重することだ。

 

思い出してほしい。

自分への裏切りとは、「他の人のためにすべきだと感じたこと」を背くことだ。

だから、「すべきだと感じたこと」を自覚し、尊重すること。

 

ただし、いつもそのとおりに動かなければならないのではない。

自覚したうえで、自己正当化をせずに、まっすぐに伝える。

「箱の中には入らない」という決心が大事。

相手が、箱の中に入っていたら?

こっちが箱から出てしまえば、相手がひどい奴である必要はなくなり、相手をひどい奴にする必要もなくなる。だから、つらい状況を悪化させるのではなく、よい方向に持っていくことができるようになる。

 

  • 「箱に入っているんだ、つらそうだな」と見てあげること
  • 自分が箱の外にいれば、いずれ相手は変わる

 

箱の中にいて、自己正当化を続けることは、とても苦しいこと。

それを思えば、箱の中に入っている他者のことも、少し見守る気持ちになるのではないか。

そして、自分が箱の外にいれば、相手を悪者にする必要がなくなるから。

結果的に、変わっていく。

だからやはり、まずは自分が箱の外に出ること。

まとめ

自分が箱の中に入っていると、どうなるか?

  • 自己正当化できるような、証拠集めをする
  • 他者を、実際以上に悪者に仕立てあげる
  • 世界をゆがめる
  • 他者をも、箱の中に入れる
  • 箱の中に入った人同士で、延々と争う

 

つまりは、箱の中での努力は、すべてが水の泡

何をしても、無駄な行動になる。

 

箱の中にいるときに、しても無駄なこと
  • 相手を変えようとする
  • 相手と全力で張り合う
  • その状況から離れる
  • コミュニケーションをとろうとする
  • 新しいテクニックを使おうとする
  • 自分の行動を変えようとする

 

だから、自分の足で、箱から出ること!

 

そのためには……

相手への抵抗をやめること。

 

そうすれば、すんなりと出ることができる。

それでしか、人間関係は改善しない。

 

だから、覚悟さえ決めれば、簡単。

覚悟を決めるまでが、大変。

勇気を出して、箱から出てみよう。

 

自分の小さな箱から脱出する方法

 

 

自分の小さな箱から脱出する方法

 

ということで。

 

memo
自分への裏切りと自己正当化が、自分を「箱」の中に閉じ込める。

言い訳と自己正当化を感じたら、箱の中にいることを自覚しよう。

そして、外に出るのだ。

2019315

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