【アドラー心理学】他者信頼と他者貢献がなければ、人間関係は築けない

他者信頼

嫌われる勇気」とは、人間関係を築いていく勇気。

そのためには、他者を信頼し、貢献することが必要です。

与えてもらうばかりでは、人間関係はうまくいかないですよね。

 

信頼と貢献なんて、なかなかできない……

 

でも大丈夫!

 

自分を受け入れ、「自分の課題」と「他者の課題」の分離ができるようになれば、自然と信頼し、貢献できるようになります。

 

人を信じることができないという人は、まずは「自己受容」と「課題の分離」から確認してみてください。

 

そのうえで、信頼と貢献ができるようになると、何がいいのかを確認していきましょう。

 

嫌われる勇気

 

「嫌われる勇気」のポイント

  1. 人生のタスク(人間関係)
  2. 目的論
  3. ライフスタイル(パラダイム)
  4. 自己受容
  5. 課題の分離
  6. 他者信頼と他者貢献
  7. 共同体感覚
  8. 承認欲求ではなく貢献感→見返りを捨てる

 

「嫌われる勇気」by 岸見 一郎,古賀 史健

他者信頼

「他者信頼」は、本当に必要なの?

浅い関係であれば、破綻したときの痛みは小さい。しかしその関係から生まれる日々の喜びもまた、小さいはずです。「他者信頼」によってもっと深い関係に踏み込む勇気を持ちえてこそ、対人関係の喜びは増し、人生の喜びも増えていくのです。

 

  • 痛みは浅い:浅い関係 → 喜びも浅い
  • 信頼が深い:深い関係 → 喜びも深い

 

もしも今、日々の生活がつまらない。

喜びも感動もない。

……というのであれば。

 

浅い関係しか、築けていないのかもしれません。

浅い関係では、浅い喜びしか得られないからですね。

浅い関係には、メリットがある

なぜ、浅い関係に安住してしまうのかといえば、やはりメリットがあるからです。

 

傷つくことも少ないし

 

浅い関係なら、たしかに、傷つくことは少なくなります。

「浅い」とは、「痛みが浅い」ということですね。

そのかわり、喜びも浅い!

 

すべてが浅いから、日々がつまらなく感じるのではないでしょうか。

人生の喜びは、他者との深い関係から

本当に、喜びあふれる人生を築きたいならば……

やはり他者との深い関係が必要!

 

浅い関係によって、日々がつまらないのであれば……

その逆を、試してみるしかないですよね。

今までと違うやり方を、試せるか?

一般的にも、よく言われるとおり。

「今までと同じやり方を続けていれば、今までと同じ結果が繰り返される」

 

たしかに、信頼は怖い。

けれども、本当に喜びを感じてみたいのであれば。

踏み込んでみるのも、いいのでは?

 

他者を信頼することが難しい理由は……

自分を受け入れてないから!

「自己受容」と「課題の分離」ができれば、信頼できるようになる

ありのままの自分を受け入れ、「自分にできること」と「自分にはできないこと」を見極めることさえできれば、裏切りが他者の課題であることも理解できるし、他者信頼に踏み込むこともむずかしくなくなるでしょう。

 

「自分にできること」を、受け入れる。

「自分にはできないこと」を、受け入れる。

「できないこと」は、できるようになるために努力する、もしくは、あきらめる。

そうやって、「できる・できない」を受け入れられるようになれば、「他者信頼」は難しくなくなるのです。

 

だからポイントは、「自己受容」と「課題の分離」。

 

いきなり他者を信頼しようと思っても、無理なんだな

 

自分を受け入れる・課題を分離する

まずは、そこからですね。

 

POINT
「自己受容」と「課題の分離」ができていないのならば、「他者信頼」ができなくても当たり前。

ムダに悩まなくていい。

まずは、自分には何ができるか・できないかを、受け入れてみよう。

 

では、信頼とは、何なのでしょうか?

無条件に信じる、それが信頼。

他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないことです。たとえ信用に足るだけの客観的根拠がなかろうと、信じる。担保のことなど考えずに、無条件に信じる。それが信頼です。

 

無条件に信じるのが、「信頼」。

条件付きは、「取引」であり、「信用」です。

「信用」からは、「愛」は生まれない

信用と信頼の違い
  • 信用:過去の実績や成果によって、信じること(取引、条件付き)
  • 信頼:頼りにできると、信じること(無条件)

 

他者を信じることが怖い場合、関係性を「信用」で考えています。

「○○してくれたら、信じる」というもの。

でも、それでは「取引」ですよね。

「取引」をされた相手は、当然のことながら、「愛」は感じないでしょう。

ビジネスライクな付き合いにしか、なりませんよね。

「信頼」しよう

  • 無条件に信じる
  • 担保なんて考えない

 

私たちが目指すものは、「信頼関係」。

無条件であり、純真に信じるのです。

 

でも、裏切られるかもしれないし……

裏切るかどうかは、相手の課題

裏切るのか裏切らないのかを決めるのは、あなたではありません。それは他者の課題です。 あなたはただ「わたしがどうするか」だけを考えればいいのです。「相手が裏切らないのなら、わたしも与えましょう」というのは、担保や条件に基づく信用の関係でしかありません。

 

裏切るか裏切らないかは、他者の課題!

他者の課題には、介入できないのです。

 

ただ、自分自身が「相手を信じる」と決めること。

それだけが、自分の課題なのです。

自分への信頼が、他者への信頼になる

「課題の分離」がうまくできるようになれば、「信頼」は必ずできる。

自分の中の、「信じる力」を受け入れることですよね。

 

「自分はできる」と自分を信じるからこそ、他者を信じることもできるんだな

 

そう。まずは、自分との関係。

「自分との信頼関係が築けているか?」というのが、他者へ心を向ける一歩になりますね。

 

そして。

 

他者を信頼すると、他者が「敵」ではなく「味方」だと思えます。

 

他者が「味方」なら……

貢献は、自然にできます。

他者貢献

他者に働きかける、それが他者貢献

仲間である他者に対して、なんらかの働きかけをしていくこと。貢献しようとすること。それが「他者貢献」です。

 

  1. 誰にやる? → 仲間である他者に対して
  2. 何をやる? → なんらかの働きかけ

 

他者貢献とは、仲間に貢献すること。

ここが大事ですね。

誰でもいいわけじゃない。

あくまでも、信頼している相手(=仲間)に対して。

 

相手が仲間なら、「無理をする」ことはなく、自然と貢献したくなる。

だから、「自己犠牲」とは違うのです。

 

「犠牲」を感じるなら、自己受容・課題の分離・他者信頼のどこかに、問題が出ている

 

他者貢献すると、自分の価値が実感できる

他者貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものなのです。

 

  1. 誰にやる? → 仲間である他者に対して
  2. 何をやる? → なんらかの働きかけ
  3. 何のためにやる? → 「わたし」の価値を実感するため

 

味方に対して「他者貢献」をするから……

自分がなくなるどころか、自分の価値をどんどん感じられるようになる。

目的は、自分の価値を実感するためです。

 

「嫌われないこと」を目的にすると、自己犠牲になるのか

 

他者に貢献することによって、自己受容する

他者に貢献するからこそ、「わたしは誰かの役に立っている」と実感し、ありのままの自分を受け入れることができる。

 

  1. 誰にやる? → 仲間である他者に対して
  2. 何をやる? → なんらかの働きかけ
  3. 何のためにやる? → 「わたし」の価値を実感するため
  4. 何が実感できる? → 「わたしは誰かの役に立っている」
  5. 結果、どうなる? → ますます自分を受け入れることができる

 

何もせずに、「ありのままの自分を受け入れる」ことは、まだまだ自己満足の領域。

 

一方で。

 

他者に貢献することによる自己受容には、喜びがついてきます。

「役に立っている」と実感できるから。

 

自己受容すると他者貢献ができ、他者貢献をすると、ますます自己受容ができる。

 

自己受容→他者貢献→自己受容

 

好循環ですね。

他者貢献するほど、自分を好きになる

人間にとっての最大の不幸は、自分を好きになれないこと

人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないことです。この現実に対して、アドラーはきわめてシンプルな回答を用意しました。すなわち、「わたしは共同体にとって有益である」「わたしは誰かの役に立っている」という思いだけが、自らに価値があることを実感させてくれるのだ。

 

  1. 誰にやる? → 仲間である他者に対して
  2. 何をやる? → なんらかの働きかけ
  3. 何のためにやる? → 「わたし」の価値を実感するため
  4. 何が実感できる? → 自分は役に立つ、自分は有益である
  5. 結果、どうなる? → 自分を受け入れることができる
  6. 自分をどう思う? → 自分を好きになる

自分を好きになる方法とは

自分を好きになる方法

  • 自分は、共同体にとって有益であると感じること
  • 自分は、誰かの役に立っていると感じること

 

人生のタスクと向き合う理由は、自分を好きになるため

他者に働きかけることなくして、自分を好きになることはできない。

だから、人生のタスクと向き合わねばならないのですね。

 

人間関係と向き合うことは、苦しいことではなく、自分を好きになること。

 

自分を抑え込む生き方とは、真逆の方向なのです。

 

深い人間関係を築くほど、自分を好きになっていく

 

 

周囲が「味方」になり、自分は役に立っていると実感できると……

共同体感覚」が育つといいます。

それが、次の話

 

続きはコチラから。

  1. 人生のタスク(人間関係)
  2. 目的論
  3. ライフスタイル(パラダイム)
  4. 自己受容
  5. 課題の分離
  6. 他者信頼と他者貢献
  7. 共同体感覚
  8. 承認欲求ではなく貢献感→見返りを捨てる

まとめ

人間関係に踏み込むためには、まずは自己受容から!

 

「自己受容」とは、自分に「できること」「できないこと」を受け入れることです。

次の4つの分類を明確にしてみましょう。

 

  1. できるし、やりたい
    • すでに愛! 理由は考えずに無心でやろう
  2. できないけど、やりたい
    • 努力・挑戦あるのみ!
  3. できるけど、やりたくない
    • 誰かに、きちんとお願いしよう!
  4. できないし、やりたくない
    • そもそも視野にないから問題外!

 

4つの分類できるようになれば、「自分の課題」と「他者の課題」を分離することができます。

 

なぜなら。

 

他者の気持ち・態度・行動をコントロールすることは、自分には「できないこと」だから。

 

相手が自分を「好きになるか」「嫌いになるか」も、相手の課題!

自分には、操作「できない」。

だから、「嫌われたら、どうしよう?」と悩む必要はない、ということです。

 

自分にできることは、ただ相手を「信頼」するのみ。

もしも相手が裏切るとしたら、それは相手の課題であって、「自分のせいではない」。

 

何が起きても「自分のせい」ではないならば、怖がることはないのです。

 

安心して、相手を「信頼」しよう。

信頼の心で接すれば、相手は「味方」になります。

「味方」ならば、自然と貢献したくなりますよね。

 

要するに。

自分を受け入れ始めたときから、信頼と貢献の道に入っている!

 

これが、「自己受容→課題の分離→他者信頼→他者貢献」の流れです。

 

人を信じることができないのであれば、きっと、「今の自分」を受け入れてないということです。

結局のところ、すべては「自分と自分との関係」からスタートですね。

 

私もずっと、「人を信じることが怖い」と思っていたのですが。

この流れがわかったら、踏み出せそうな気がしてきました。

相手を無条件で信頼し始めたら、人生の真の喜びを知ることができる。

 

ならば、踏み出してみたくありませんか。

 

でも、相手は選ぼう!

誰でもいいわけじゃない。

 

ということで。

 

memo
他者信頼も、他者貢献も、結局は自分のため。

他者を信じれば信じるほど、自分のことを好きになれる。

人生の喜びを知ることができる。

ならば、今までとは違うやり方を、受け入れてみよう。

 

 

参考図書

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