自分は役に立っていると、自分で決める。
自分を振り返りながら、自分を大切にする。
心のバランスのとり方を身につけよう。
自分の人生だから、自分で決めていいのです。
どうせなら、幸せな思い込みを。
Contents
他者の期待を満たすのは、もうやめよう
「嫌われる勇気」(by 岸見一郎)
他者から承認してもらおうとするとき、ほぼすべての人は「他者の期待を満たすこと」をその手段とする
さて、誰のための行動でしょうか?
整理すると、こうなります。
- 目的:他者からの承認を得ること
- 「自分はスゴい」ことを証明したいから
- 手段:他者の期待を満たす
- 行動:他者の顔色をうかがう
- 結果:自己犠牲になって疲れ果てる
要するに、誰のためにもなってないですよね。
純粋な意味での「相手のため」ではなく、あくまでも、自分のスゴさを証明するため。
それなのに、自分のスゴさを証明できるどころか、最終的には、「他人の目」を気にしながら、ビクビクと「嫌われない生き方」をするようになってしまいます。
なぜなら、「なんとしてでも承認を得たい」から。
相手にとっては、「余計なお世話」かもしれません。
誰に、期待を押しつけられている?
代表的な例は、「両親」でしょう。
あるいは、恋人やパートナー。
会社の上司も、「期待に応えろ」というやり方で接してくる場合がありますね。
だからこそ、「嫌われる勇気」が必要なのです。
自分のことを考えて生きていい
他者の期待など満たす必要はない。われわれは、究極的には「わたし」のことを考えて生きている。そう考えてはいけない理由はありません。
なぜなら、他者の期待を満たそうとすると、「相手任せ」の人生になってしまうから。
誰かが認めてくれたり喜んでくれたりしないと、自分の価値を証明できないというのは、「依存」であり、「不自由」なのだといいます。
- 「なんで、誰もわかってくれないの?」
- 「なんで、誰も認めてくれないの?」
- 「なんで、誰も感謝してくれないの?」
自分のことを考えて生きていいなんて、矛盾してる。
それに、誰も認めてくれないのだとしたら、貢献なんてしたくない。
自分の選択として、「貢献したい」と思えることが大事。そして、貢献できてるかどうかは、自分の主観で決めるのです。
貢献は、主観で決めよう
「幸せになる勇気」(by 岸見一郎)
「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚があれば、すなわち貢献感があれば、それでいい。それ以上の根拠を求める必要はない。貢献感のなかに、幸せを見出そう。
- 他者貢献のなかに幸せを見出す
- でも、感謝は求めない
- なぜなら、自分で決めた人生だから
難しいな。
誰かの役に立ってると思えないと、幸せを感じられない
こんな気持ちになっている状況を、想像してみてください。
自分は、誰の役にも立ってない。
自分の存在価値が、わからない。
なんだか、孤独と空虚感を抱いてしまいますよね。
私たちは、「自分は役立たずな人間だ」と感じたときに、自分を嫌いになり始めるのです。
「役に立ちたい」という欲求を、誰もが持っている
親に抱く罪悪感も、「親を助けられなかった」という思いから生じるといいます。
私たちは本来、「誰かを助けたい」と思っている。
「役に立っている」という実感のなかで、生きていたいのです。
だから、自己犠牲のための「貢献」ではなく。
自分の気持ちに沿った「貢献」をする。
それが、「幸せになる勇気」なのです。
自分で決めて、自分で満足する
「貢献感」とは、「貢献」できていると、自分で「感じる」こと。
つまり、「主観でいい」。
だから。
- 会社でも、私は役に立っている。
- 家庭でも、私は役に立っている。
- プライベートでも、私は役に立っている。
誰から承認されなくてもいい。
すべては自己承認なのです。
それこそ、「自分の人生」です。
「回復のための場所」を確保しておけばいいという研究結果があります。
「回復のための場所」を確保しよう
「ハーバードの心理学講義」(by ブライアン・R・リトル)
「回復のための場所」を見つけることです。これは、普段と違う行動がもたらすストレスから逃れ、「本来の自分」としてありのままに過ごせる休息所のようなものです。
ブライアン・R・リトル教授は、超・内向型だけれど、心理学の面白い講義をすることで有名だそうです。
なぜ面白い講義ができるか……
心理学と学生をこよなく愛しているから。
自分の好きなもののためなら、自分の性格にとらわれずに自分の能力を発揮できる。
だから、目的観が大事だといいます。
「このことのためなら、何でもできる」という目的に生きる
それは、自分の心からの思いであることが必須。
イヤイヤやるのではなく、大好きなことを思いっきりやる。
だけど、無理はしない。
頑張ったあとは、必ず自分を解放してあげる
四六時中、頑張るのではなく、ちゃんと「回復のための場所」を確保し、自分を休ませてあげる。
本当の自分を解放してあげるのです。
本来の自分に戻るための「回復のための場所」をつくることを、すべての人に提案したいと思います。つまりそれは、自分だけでなく、癒しを求めているすべての人が回復の場所を必要としていることを理解し、見守ってあげるということです。
自分への「思いやり」です。
自分を思いやろう
「ハーバードの人生を変える授業」(by タル・ベン・シャハー)
心理学者のマーク・R・レアリーらは、とくに困難な時期においては、自己信頼感よりも自分に対して思いやりの気持ちをもつほうが効果的であることを発見しました。自分に対する思いやりとは、つらい思いや感情をそのまま受け入れて、困難な出来事が起こることは仕方がないことだと認め、自分自身を理解し自分に優しくしようとする気持ちのことです。
「自分への思いやり」こそが、不安感や抑うつ感から解放される唯一のカギだそうです。
自分への思いやりとは、自分を許すこと
何があっても、自分を許してあげるのです。
- 感謝されないことに悲しさを感じたときも、自分を許す
- 承認を求める気持ちが抑えきれないときも、自分を許す
自分を責めなくていい。
自分を許せば許すほど、早く立ち直れることが、心理学で明らかにされているのです。
自分を思いやりつつも、振り返って軌道修正をしていけば、いいのです。
毎日・毎週、振り返りをしよう
「すべての仕事は10分で終わる」(by 森川亮)
この本は、LINEの元社長・森川亮さんの仕事術の話なのですが。
日々の「振り返り」の方法が、とても詳しく書かれています。
どんなときでも週末の振り返りをさぼることはありません。どれだけ疲れていても必ず数時間かけて行ないます。
完璧ではなくても「現状把握」「原因究明」「計画修正」という3点セットで自分を律していく意識こそが大事です。その意識がなくなった瞬間、きっと私は「普通の森川さん」に戻ってしまうでしょう。
振り返って、見直し、改善する
自分のことは自分でほめる。
できてなくても、自分を思いやりつつ、修正する。
自分で「役に立っているんだ」と決めて、自分で励ます。
また自分で立ち向かっていく。
その繰り返し。
LINEの元社長でさえも、「振り返り」をやめてしまえば、「普通の森川さん」に戻ってしまうと言われています。
私たちも日々、自分を振り返り、「承認を求めすぎていないか?」と反省しながら修正していくしか、ありませんね。
ということで。
- 「貢献」できていると、自分で「感」じられているだろうか?
- 「感謝されたい」と思ってないだろうか?
- 「このためなら頑張れる」というものは何?
- 自分を責めずに、自分に思いやりを持てているだろうか?
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