本当の自分って?【性格よりも大事なもの】自分を偽ってる気がするときの対処法

ハーバード大学の心理学講義

本当の自分はこうじゃないのに。

と、言いたくなるときがありませんか。

 

違う人間を演じているようで、嫌気がさしてきたり。

自分って何なんだろうと悩んだり。

 

でも。

 

仮面をつけて生きたほうがいい。

そして、自分の性格を、誰かに言う必要はない。

 

そんな研究結果があります。

 

なぜなら、性格よりも、もっと重要なものがあるから。

 

「自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義」
by ブライアン・R・リトル

自分の性格を、他人に言わずに生きる

自分を、わざわざ枠にハメない

ハーバード大学の心理学講義

おそらくカニは、人間によって何の断りもなく「甲殻類」に分類されていると知ったら、激しく怒ってこう言うに違いない。「私はそんなものではない。私は私自身だ。私自身でしかないんだ」

(ウィリアム・ジェームズ)

 

人は、分類を好みます。

「自分は、こういう人」

「あの人は、こういう人」

 

分類したほうが落ち着くし、安心できるんですよね。

どうすればいいかが、わかりやすくなるからです。

私たちは、「不確実」なものには不安を感じやすいのです。

 

一方で、分類されることを嫌う面もあります。

「そんなふうに決めつけないでほしい」と。

 

分類すると安心だし、されすぎても窮屈。

どうしたら、いいのでしょう。

 

ひとつにハメずに、自由な目で見る

ハーバード大学の心理学講義

一つの評価基準で、自分や他者をとらえるべきではないのです。自分勝手なイメージで相手を解釈しようとするのではなく、自由な目で相手を見るようにしなければなりません。

 

「白か黒か」という判断では、グレーゾーンが理解できなくなる。

 

そして。

グレーがわからないと、「矛盾」を感じてしまいます。

二者択一の視点しかないから。

 

たとえば。

  • 内向型か、外向型か
  • 未婚か、既婚か
  • 定職についてるか、ついてないか

 

二者択一的な評価基準で解釈すると、大事なことを見落とす可能性があります。

分類は、あくまで参考程度。

その先は、自分の目で、枠にハメずに見ていかなければなりません。

 

だから、ブライアン・リトル教授は、「枠組み」は「足かせ」にもなると言っています。

 

枠にハメることのデメリット
  • 視野が狭くなる
  • 不安になる
  • 攻撃的になる

 

自分の性格を、わざわざ固定しない

ハーバード大学の心理学講義

あなたは「情緒安定性の低い、内向型」と定義されるかもしれません。しかし、そのような描写には限界がありますし、本当のあなたを正確に表すものではありません。
私は、人はもっと自由な存在だと信じています。

 

人にはたしかに、傾向性というものはあります。

やはり、自分の特質を発揮したほうがうまくいく。

 

ただし。

あくまでも傾向性であり、絶対ではありません。

 

たとえば、内向型か・外向型かというのも、100%どっちとは言えないですよね。

シーソーのように、どちら側に、どれくらい傾いているか、というだけ。

あえて数値化すると、もしも、内向型の特徴が70%だとしたら。

30%は、外向型の要素もあるのです。

 

でも、「自分は内向型だ」と決めてしまうと、30%の外向型の要素を無視することになります。

つまり、「外向型の要素は見ない・発揮しない」と宣言しているようなものです。

 

人は本来、両向型です。

 

固定してしまうと、違う行動がとれなくなる

「自分は○○」と強く思い込んでしまうと、違う力が必要な場面で、発揮できなくなります。

本当はできるのにもかかわらず、です。

それだけ、思い込みの力は強いのです。

だから、枠にハメて固定して生きることは、「不自由」なのです。

 

もっと自由でいい。

 

そもそも。

性格なんて、コロコロ変わるもの

状況によっても変わるし、日によっても変わる。

コンディションによっても変わります。

コロコロ変わるのは、当たり前。

どの自分も、やはり自分なのです。

一般的にも「煩悩の数は108個」と言われるように、感情や思考がコロコロ変わるのは当たり前とされています。

 

本当はこうじゃないと主張するのは、自己保身

「本当は、こんな自分じゃない」と言いたいとき。

もしかしたら、「偽善だよね?」と言われることから、自分を守りたいだけかもしれません。

先に白状することで、素直な自分を演じたい。

そんな自分のほうが、ウソっぽいですよね。

 

そもそも、いろんな側面があることは、当たり前のことなのです。

 

自分の性格を、わざわざ他人に思い込ませない

ハーバード大学の心理学講義

(心理テストの)スコアを、必要以上に深刻に受け止めるべきではありません。また、スコアは他の人に教えないようにしましょう(残念ながら、外向型の人は、すでに大声で周りに自分のスコアを知らせてしまっているかもしれませんが)。

なぜならあなたは、数字で表されるよりも、もっと繊細な存在だからです。

 

性格分析や、心理テストの結果を、自分でも信じすぎてしまったり、周りに公言したりしてしまうことは、よくありますよね。

でもそれによって、不自由になります。

自分にも周囲の人にも、わざわざ思い込ませてしまうから。

 

キャラの変更が難しくなる

芸能人もよく、自分のキャラを変更するのに苦労していたりしますよね。

いちど、自分のキャラを固定してしまうと、そこから抜け出すのが難しくなります。

自分の性格を話しすぎると、固定的なイメージを与えてしまうのです。

 

「○○な人」という偏見がつきまとう

いつもと違うことをしたときに、他人からイヤなことを言われることはありませんか?

 

「ガラじゃない」とか。

「なんでお前が?」とか。

 

常に、「○○な人」という偏見をもたれてしまう。

「そうじゃないのに抜け出せない」という状況になったりします。

 

暗示にかかるというデメリット

言葉にすることで暗示にかかってしまう側面もあります。

「自分は内向型だ」と思っていると、常に内向型であるように振る舞うとか。

「なんか違う気がする」と思いつつも、自分でも、自分で固定したキャラに従おうとしてしまうのです。

 

「自分の性格」を話さないなら、何を話すんだ?

 

「自分の目的」を話すようにするといいそうです。具体的には、自分が取り組んでいるプロジェクト、目標や夢。

 

性格ではなく、目的に生きる

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他人には、あなたにとって大切なプロジェクトや、目標に向かって継続的に取り組んでいること、将来の夢などを話しましょう。大切な何かに意識を向けることで、固定的な特性や、戦略的な自由特性を、異なる視点でとらえられるようになります。 

 

性格を気にしすぎる人は、目的を軽視しすぎる傾向があります。

すなわち、「自分が何をやりたいのか、わからない」と。

性格に悩みすぎて、将来の目的を見失ってしまうんですよね。

「目的」のために頑張ることによって、性格を問題視することから抜け出してみましょう。

 

目的のためなら、キャラクターの外に出られる

ハーバード大学の心理学講義

「キャラクターの外に出る」とは
  • 「本来の自分とは違う自分になる」こと
  • 「潜在的な性質が、表面に出る」こと

 

目的のためには、「キャラクターの外に出ることができる」と言われています。

火事場の馬鹿力のようなもの。

必要とあれば、いつもと違う力がわきでてくる。

性格は、関係ないのです。

大事なのは、「目的」のほう。

 

違う自分を演じると、可能性が広がる

ハーバード大学の心理学講義

もとの性格と違う自分を演じることは、自分を偽るというようなことではなく、私たちの可能性を広げてくれる、意義のあることなのです。

 

ブライアン・リトル教授は、心理学の教授です。

大学での講義はとても面白く、大人気だそうですが、実は超内向型。

それなのに、なぜ、面白い講義ができるのか?

それは、心理学と学生が大好きだから。

目的のためならば、超内向型の人間でも、外向型のように振る舞えるのだと言います。

そのおかげで、大人気の教授になれた。

つまり、可能性が広がったというわけですね。

 

POINT
「心理学と学生をこよなく愛している」というのがポイント。

イヤなことを、イヤイヤ、やるわけではないのです。

 

愛ある目的をかかげる

ハーバード大学の心理学講義

私たちがキャラクターの外に出るのは、「大切にしているもの」があるからです。人間は、生まれ持った性格に従って行動するときに力を発揮することもありますが、愛情やプロ意識から普段とは違う行動をとることで、個人や職業人としての責任を果たそうとするのです。

 

イヤなことではなく、好きなことならば苦しくない。

目的のためなら、仮面をつけることも幸せなのです。

「自分にウソをついてる気がする」という違和感がぬぐえないのならば、目的が間違っているかもしれません。

目的とは、「人生をかけて達成したいこと」だといいます。

つまり、自発的な思いであり、「愛情とプロ意識」があるものです。

 

そもそも、イヤなことをやっているのかな……?

 

愛ある仮面を、つけましょう。

 

仮面をつけて、生きる

ハーバード大学の心理学講義

私は長年の研究によって、人間が普段と違う行動をとる理由と、そうした行動をとれるかどうかが幸福度を左右するという理論を構築しました。

 

「愛とプロ意識」のもてる目的のためなら違う行動もとれる、ということが、幸福に大きく関わっているといいます。

だから、仮面をつけて、堂々と頑張っていていいのです。

 

仮面をつけている自分を、認める

ハーバード大学の心理学講義

仮面をつけることを当然のこととして受け入れ、自分を認めましょう。

いつでも「ありのままで生きる」わけではないのです。

嘘つきということでもありません。

社会のなかで、頑張っている証拠。

 

呑み込まなきゃいけない言葉もある

仮面をつけるのは、生きていくうえで必要なこと。

人の前ではやはり、ネガティブな言葉とか、愚痴とか、おおっぴらには言えないですよね。

我慢して、ぐっと呑み込まなきゃいけない言葉もたくさんある。

「好きなことをやろう」といっても、無神経に振る舞ってもいいわけではない。

どうしても、他人の前では仮面をつけざるをえないのです。

 

仮面をつけるのは、服を着るのと同じ

ハーバード大学の心理学講義

学校では学生服。

仕事ではスーツ。

パーティーにはドレス。

パーティーにジーンズを履いていったら笑われるし。

学校へドレスを着ていったら笑われる。

何が正しいかではなく、TPOに合わせて生きていけばいいんです。

 

ただし、ずっと仮面をつけたままではありません。

 

シンデレラは12時まででいい

ハーバード大学の心理学講義

シンデレラが楽しい時間を過ごせたのは、12時までという条件付きだったからです。

12時すぎてもなお、プリンセスのように振る舞っていたら、ただの異常者。

そう考えると、シンデレラが元の姿に戻ったのは、すごいことです。

 

会社では会社の仮面。

家庭では家庭の仮面。

それが当たり前。

 

そこに悲劇が起きるのは、会社で家庭の仮面家庭で会社の仮面、そんなふうにチグハグになっているからではないでしょうか。

 

どうしたら、チグハグにならないのかな?

 

「本来の自分」として休息できる場所を、作っておくことです。

 

「回復のための場所」をたずさえて生きる

「回復のための場所」で、ありのままに過ごそう

ハーバード大学の心理学講義

「回復のための場所」を見つけることです。これは、普段と違う行動がもたらすストレスから逃れ、「本来の自分」としてありのままに過ごせる休息所のようなものです。

 

どんなにステキなドレスを着ていても、家に帰ったら部屋着に着替える。

それをこの本では、「回復のための場所」と言っています。

 

回復のための場所は、家じゃなくてもいい

たとえば。

川沿いを散歩するとか。

自分だけの秘密基地を持つとか。

 

ここにいれば、自分は自分に戻れる、という場所。

その場があるということが、心を安定させるために、重要なところ。

 

回復できる場所があるという安心感で元気になれる

ハーバード大学の心理学講義

本来の自分に戻れるという安心感があると、頑張れる

「家に帰れば本来の自分に戻れる」

それが理解できるだけで、ちょっと踏ん張れるようになります。

しんどくなるのは、四六時中、同じ仮面をつけているからなのです。

今は頑張ってるけれど、後で戻れる。

その安心感が重要なんです。

 

子どもを、あやすような感覚で。

あとで遊んでもらえると思えば、待てる

子どもはワガママ。

自分が無視されてると思うと、すぐに駄々をこねる。

でもそんなとき、「あとで遊んであげるから、ちょっと待っててね」という言葉で落ち着くこともあります。

「あとで遊んでもらえる」

それが理解できるだけで、おとなしく待てる。

大人も同じなのです。

 

同じ状態を、ずっとは続けない

ハーバード大学の心理学講義

ずーっと、この状態を続けなくてはいけないと思い込んでしまう。

もしくは、そうせざるを得ない状況にある。

それが、心が病んでしまう原因のひとつでもあります。

 

「心のメリハリ」ともいいますが、やはり、どこかで休息しなければなりません。

最近は、「サードプレイス(第三の場所)」も重視されていますが、メンタルを保つうえで、とても効果的なことなのです。

 

つまり、自分にだけはウソをつかない、ってことか。

 

自分にだけは、ウソをつかずに生きる

他人に対して、(悪意のない)ウソをつくのは、悪いことではありません。

では、ウソが問題になるのは、どんなときでしょう?

それは、「自分に対するウソ」。

「傷」がつくのは、自分にウソをつくときです。

素直じゃない。

本来の自分じゃない。

そんなことが自分を傷つけていきます。

私も、父親に対して素直になれなかったことで、ずいぶんと苦しんでしまいました。

本当は大好きだったのです、父のことが。

だけど、母親に遠慮し、兄の目を気にして、素直に父を好きでいることが、できなくなっていました。

もっと「大好きだよ」って伝えたかった。

もう亡くなってしまった父親に、それを伝える機会を永遠になくしてしまったのです。

それが、大きな傷となって残りました。

だからこそ、心から思います。

他人へのウソは、大したことじゃない、と。

気をつけるべきは、自分へのウソです。

まとめ

  • 仮面をつけるのは当たり前
  • 仮面をつける自分に自信をもとう
  • 本来の自分に戻る意識と、場所を確保しよう
  • 自分の性格は、他人に話さなくていい
  • 性格よりも目的に生きる
  • 自分がどうしても大切にしたい目的のために、仮面を上手に使っていこう

 

自己分析や自己理解をしようと思うと、どうしても「性格分類」の話になりますよね。

もちろん、自分を理解しやすくなるメリットは感じるのですが、心のどこかでは、ずっと違和感を抱いていました。

自分を、そんなふうに枠にハメたくない、と。

 

血液型の話になると、「人を4つで分類するのはおかしい」と主張する人と必ず議論になりませんか。

「分類できない」という主張はわかるのですが、「血液型で分類したくない」と言ってる人も、結局は、ほかの方法で分類したがります。

人はやはり、「分類」が好きなんです。

 

「うつ病」や「発達障害」だと診断されることで、「逆に安心できた」と感じる人が多いのも事実。

分類されると、安心するし、心地いいんです。

次の行動が選択しやすくなるからですね。

 

ただし。

「選択しやすい」というメリットがあると同時に、「固定しやすい」というデメリットもあります。

「自分はこういう性格だから」と、性格や病気を、自分の「枠」としてとらえ、わざわざ、枠から出ないような選択をしてしまうのです。

 

私自身は、自分が「内向的」であることを、ずっと悩んでいたのですが。

ずっと考えていると、「内向的」か「外向的」かで分類することに疲れてくるんです。

ときには、「外向的」っぽくなることもあるし、自分を「内向的」だと決めつけるのも、どうなんだろうな、と。

また、「敏感すぎる性質」という、「HSP」という概念も、初めて知ったときはとても安心をしました。

ただやはり、共感をする一方で、自分を「HSP」だと、わざわざ分類したくない気持ちも出てきます。

分類して固定してしまうと、「HSPとして生きていかねばならない」という、変な一貫性をもってしまいそうな気がしたからです。

 

だから、このハーバードでの研究結果は、とても納得がいきました。

自分を固定する必要はないし、いろいろな側面をもっていて当たり前だし、「私はこうなんです」とわざわざアピールする必要もないのです。

 

もちろん、著者のブライアン・リトル教授は、ご自身のことを「内向型」だと言われています。

やはり人には、内向型か外向型かの特徴はある。

けれども、「外向性ばかりに着目しても、真実から遠ざかってしまう」とも言っています。

 

そして、次のように述べられています。

 

人間を「内向型か外向型か」のような固定的な類型ではっきりと区別するという考えには反対しています。私は、人間には目の前の目標を達成するために、「生まれ持ったパーソナリティを超えて行動できる能力」があると確信しています。

 

 

重視すべきは、性格よりも、目的なのです。

「内向型だからこうする」とか、「外向型だからこうする」とかではなく。

「私の目的はこれだから、こうするのだ」と。

 

アドラーの目的論にも通じます。

 

人は、仮面をつけて当たり前。

目的のためならば性格は超えられる。

目的に生きるようにしたいですね。

 

ということで。

 

今日の問いかけ
  • 自分は、何のために頑張っているのだろう?
  • そこに、愛とプロ意識はあるだろうか?
  • 他人に、自分のキャラを思い込ませすぎてないだろうか?
  • 「回復のための場所」は、どこだろう?

 

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