ポジティブになれって言われるほど、つらくなる
あなたは他の人たちと同様、長い間、「悪い気分」の代わりに「良い気分」を得ようと頑張ってきたのではないだろうか?
(中略)
(悲しいことに)思考や感情のコントロールに失敗すると、自分は無力だという思いが強められることが分かっている。
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
- 「世間の方法」に合わせようとしているから
- 「言われたとおりにしなきゃいけない」と思ってるから
- 「ネガティブな自分」を否定しているから
「言われたとおり」をやめてみる
1.「気にしない」よりも、「大いに気にする」
「気にするのやめなよ」って言われるけど、無理だよ
- 気にしないほうがいい
- 気にしすぎる自分は、ダメだ
- 考えないほうがいい
- 考えすぎる自分は、ダメだ
- 「気にしていい」と思うと、意外と消えてくれる
2.「宣言する」より、「ぼんやり眺める」
「目標を宣言しよう」って言われるけど、声に出すとプレッシャーになっちゃう
コツは、目標を紙に書いて、それをときおり、ボンヤリ眺めることです。「やるぞ!」と心の中で宣言する必要はありません。
『すっごく心細い』がピタリとやむ!
- 宣言がプレッシャーになるなら、やらなくていい
3.「感謝日記」よりも、「ストレス日記」を書く
感謝日記は、よけいにストレスになる
(ストレス日記の)ストレス解消の効果はかなり上。これまでも大量の研究で不安やイライラの減少効果が実証されており、とても信頼度の高いテクニックです。
(中略)
日々のストレスを記録して、自分の心の負担を客観的につかんでいくのが目的になります。
これは、家計のやりくりには家計簿が欠かせないのと一緒です。いつどんな場面でお金を使ったのかがわからなければ、貯金の対策も立てようがありません。同じように、まずは心の負債を把握するのが正しいストレス解消への道です。
超ストレス解消法
- 何も考えずに、ストレスをひたすら書く
- 自分のパターンを把握する
- 同じ状況になったら、どうすればいいかを考えておく
- 感謝日記は、ネガティブな人には効果が薄いとも言われている
ネガティブはポジティブになれない
私たちの心は数十万年をかけてこうした思考(ネガティブ思考)をするように進化してしまったのだ。すこしばかりポジティブになったところで変わるものではない。
(中略)
(怒り、恐れ、悲しみ、不安、罪悪感などを)追い払うための心理的手法は世に溢れている。だが、ネガティブな感情が消え去ってもしばらくすると戻ってくるのはあなたも経験したに違いない。
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
- ネガティブな人は
- どんなにカウンセリングをしても、ネガティブなまま
- ポジティブなフリをして、「ポジティブな自分に生まれ変われた!」と意地を張っているだけ
- しかも、意地を張り続ける
- ポジティブに変われた人は
- もともとの素質が、ポジティブだった
- 何かのキッカケで、一時的にネガティブになっていただけ
いったん意地を張るとやめられなくなり、ずっと意地を張り続ける傾向にあるそうです。
ネガティブなままのほうが、いいかもしれません。
「ポジティブこそ素晴らしい」という思い込み
私たちの社会は「良い気分」を重んじ、幸福を感じることに取りつかれている。社会は私たちに、ネガティブな感情を追い払いポジティブなもので満たせ、と命じる。
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
けっきょく、ポジティブって何なんだろう?
善・悪の対比ではない
- ポジティブとは
- 性格:肯定的、積極的、楽観的
- 電気:プラス極(電位の高いほう)
- 写真:見たままの色の画像(ポジフィルム)
- 「有る」「高い」という概念
- ネガティブとは
- 性格:否定的、消極的、悲観的
- 電気:マイナス極(電位の低いほう)
- 写真:色が反転した画像(ネガフィルム)
- 「無い」「低い」という概念
- ただの性質の違い
まとめ
- 「気にしない」よりも、大いに気にしてみる
- 「宣言する」よりも、「ボンヤリ眺める」
- 「感謝日記」よりも、「ストレス日記」を書く
- そもそもネガティブはポジティブになれない
エッセンシャル思考【優柔不断で悩む人に】おススメの1冊|主体的に生きるコツがわかる