良い思考回路を身につける、それぞ、自分ブランディング!
考え方は変わらないけれど、思考回路は変えることができる。
- 思考に至るまでの道すじ
- 思考のパターン
※ 回路 = たどる道すじ
「勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密」by 柴田 陽子
この本の著者は、「考え方」と「思考回路」を切り離しています。
「思考回路」は「考え方」とはちょっと違う、ということです。考え方というよりも、より客観的に構築できるものと言ったらいいでしょうか。
たとえば、「その考え方、変えたほうがいいよ」って言われても、なかなか変えられないですよね。
考え方は、感情とも密接に結びついている、なかなか変わらないクセ。
でも、思考回路なら、変えられる。
道すじを、ちょっと変えればいいだけ。
なかなか変わらない「感情」や「考え方」を扱うよりも、思考回路をコントロールしよう。
しかも、コツ次第で、勝者になれる。
それが、「勝者の思考回路」。
ここでは、私が感じた「勝者の思考回路」の重要ポイントを、3つにまとめて紹介します。
勝者の思考回路のために重要なこと
- 感想
- 理由
- 想像力
Contents
[勝者の思考回路1]感想
「勝者の思考回路」を身につけたいなら、「良い感想」にこだわってください。
【感想】「経験の数」よりも、「何を思い、感じるか」が重要
特殊な経験は必要ない
特殊な経験がなければ、今の柴田陽子はいないのでしょうか? いいえ、私は「いる」と答えます。ピンチに立たされたことがなかったとしても、つらい経験をしてこなかったとしても、やはり私は私だったと思います。
これは、とっても重要、かつ、希望が出てくるところ!
なぜならば……
経験がモノを言うならば、大きな経験ができない人は、何もできないことになってしまうから。
もちろん、誰もが言っているし、どんな本にも書いてある。
「経験が大事」と。
ただ、疑問が生じます。
普通に生きていたら、そこまでの特殊な経験って、あまりないですよね。
何もない自分はダメなのかと感じてしまう。
無理して経験するのも、違うのでは?
経験をしなければと焦り、無理して何かをやっても、どこかで違和感を抱くもの。
皆が行ってるからと、旅行をしてみたり。
無謀な冒険をしてみたり。
でも、ぜんぜん楽しくなかったりもして。
経験を鼻にかけるのも、納得がいかない
特殊な経験をしたからといって、それを鼻にかけるのも、何か納得がいかない。
私自身も、いろいろな悩み・苦しみはあったけれど。
でも、ことさら、それを強調するのも気が進まない。
「じゃあ、その経験がなかったとしたら、自分って何?」との疑問が、ずっとありました。
何があってもなくても、自分は自分でいい
つらかった経験をウリにするのは、自分の信念にそぐわない。
だから、「経験の多さは関係ない」というのは、とても心に刺さりました。
経験の多さで価値を判断するのは、もうやめよう!
とはいえ、経験でなければ、何なのでしょうか?
経験よりも、感想の持ち方
「勝者の思考回路」を身につけられるか否かを決めるのは、経験の多寡ではなく、そこで「何を思うか、感じるか」だからです。感想の持ち方と持つ量こそが重要なのです。
何が大事かといえば……
感想の「持ち方」と、「持つ量」!
「勝者の思考回路」では、「感想」を重視します。
「感想」とはつまり、「意見」と同じ意味でしょう。
「意見」よりも「感想」というほうが、易しく感じますね。
では、なぜ「感想」が大事なのでしょう?
「感想のない経験」は、無意味だから
外に出るのもいいですが、その前に、もっと身近なところから学びを得られることを知ってください。
経験が大事だと言っている人は、経験を、価値・学びに変えている人でしょう。
それを表面的に真似したところで、経験しっぱなし・自己満足で終わるのであれば、「経験が大事」を体感したことにはなりません。
その経験によって、どんな感想をもったか?
何を学んだのか?
どんな価値を生み出したか?
結局のところ、「経験の、その後」が大事なのであって、「経験そのもの」が大事なのではない。
豆腐にたとえると……
- 「豆腐」が、経験
- 「おから」が、感想
「豆腐」から、どれだけの「おから」が生み出せるか。
それこそが。
感想の持ち方
経験を学びに変える力
経験すれば身につくものではなく、普段からの自身の姿勢が問われるのです。
そのためには、「数」が大事。
【感想】「些細なこと」に、数多くの感想をもつ
感想の「数」を増やすほど、「あ、そういえば」が増えるから
感想を数多く持つ努力をしていると、「あ、そういえば」が増えるからです。
「そういえば、似たようなことを誰かも言っていた」
「そういえば、これは今流行っている○○に共通するところがある」
「そういえば、このやり方で、以前、先輩が仕事を成功させていた!」
数を多くすることで、別のものとの共通点が見つかったり、パターンが見つかったりする。
共通点を見つけるのは、抽象化の能力です。

抽象化するためには、数多く出すことがコツだということですね。
「抽象化」というと、難しく感じてしまうけれど。
「『あ、そういえば?』を見つけること」と考えると、やりやすいですね。
では、どうすれば、「あ、そういえば?」を見つけられるか?
それは……
些細なこと・小さなことを大切にすること!
普段と違う世界に身を置く必要もない
普段と違う世界に身を置けば新しい感想を持てる、というわけではない。それよりも、今ある些細なすべてに「感想」を持つことです。
違う場所に行ったところで、良い感想は生まれない!
今、目の前のこと
日常の、些細なこと
そこから、どんな感想をもつか。
どれだけ、意識を向けているか。
だから、次のようなことも起こりえるわけです。
- たくさんの経験をしてるけれど、何の感想もない
- 何も経験してないけれど、たくさんの感想がある
どっちのほうが、価値的なのか?
「経験しないとわからない」というのは、真実でもあり、ウソでもあります。
読書や映画鑑賞からも、経験を疑似体験することはできる。
何をしても、どこに行っても、普段の自分のあり方が出てくるだけ。
ならば、普段の自分のあり方を磨くほうが、現実的ですね。
それが、「些細なことに感想をもつ」姿勢です。
目の前の「小さなところ」に目を向けることです。
目の前の状況を漫然と見るのではなく、「小さなところ」にこだわる
たとえば、朝出社したときにゴミが溜まっていたとします。そんな些細なことでも、スタッフの仕事に対するストイックさが欠けているのではないか、掃除当番の仕組みに穴があるのではないかと、心配になります。そのことに、誰も気づかずにいたのは、重大な問題だ。これでは、成功の芽も失敗の芽も見つけることができない社員を育ててしまうことになる……と。
ちょっとした変化を、読み取れるかどうか。
小さな変化を見つける。
小さな感想をもつ。
そこが出発点。
たとえば、「他人の顔色をうかがう」ことに敏感になってしまう人は多いと思いますが。
その敏感さを、「感想」に変えてみる。
すると、いろいろ出てくるのではないでしょうか。
「嫌われてるかも?」という、自分へのネガティブな矢印ではなく、「良い感想」に育てるという矢印にしてみる。
毎日同じだと思うのは、勘違い。
鈍感なだけ。
「感想をもつために」、小さなことに敏感になろう。
「新しい出合い = 面白い感想」ではない
今目の前にあるものに感想を持てない人が、新しいものに出合ったからといって面白い感想を持てるわけがありません。
考えてみたら、当然のこと。
新しい人に出会えば……
新しい場所に行けば……
新しい経験をすれば……
そうすれば、面白いのか?
そうすれば、幸せなのか?
逆に言えば。
新しい出会いのない自分。
新しい場所に行けない自分。
新しい経験をできない自分。
そんな自分は、面白く、幸せな人生を歩めないのか?
そうでは、ないですよね。
どこまでいっても、目の前のことに面白い感想をもつ!
これしかない。
ものすごく重要です。
むやみに人脈を広げても意味がない
「世界を広げたい」「新しい視点を身につけたい」という理由で、異業種交流会やセミナー的なものに通う人がいますが、そんなところに行くだけで、世界を広げたり、新しい視点を身につけたり、新しい自分を見つけたり、できるとは思えません。
実感したことがある人も、いるのではないでしょうか。
頑張っていろいろやってみたけれど、何が変わったのだろう?
たいして変わってない気がする。
それはやはり、感想の持ち方がわかってないから。
無理して何か新しいことをやるよりも、目の前の些細なことから、感想・気づき・学びを得ていく。
そんな生き方を、したくありませんか?
「私なんて普通すぎる」というのは勘違い
間違っても「私なんて普通すぎるから」などと考えないこと。どこにでも感想を持つべき対象はあります。
大事なのは、特殊な経験ではない。
経験の多さでもない。
どんな「感想」を生み出すか、だから。
何もない。
普通すぎる。
平凡だ。
そう思うのは、自分。
日常の些細な、小さなことからも、大きな感想をもつ。
毎日会っている人だって、昨日と同じ人ではない。
毎日通っている道だって、昨日と同じ道ではない。
自分の視点のもち方次第。
いくらでも、特殊で大きな価値を生み出すことが、できるはず。
良い感想を増やすことは、地味で小さい作業
そもそも小さな部分を注意深く観察して拾い上げなければ、感想を数多く持つことは難しいですし、そうやって「良い感想」をひとつずつ増やしていくことは、とても地味で小さい作業です。
- 小さな部分を注意深く観察する
- 感想を数多くもつ
- 「良い感想」をひとつずつ増やしていく
とても地味で小さい作業。
でも、それをやり続けていくと、アイデアに変わっていく。
ただし! ただ感想を持てばいいわけではない
「感想」をもつとはいっても、ただただ、感想をもてばいいのではない。
「良い感想」が、大事です。
では、「良い感想」とは、なんでしょう?
それが次の話。
【感想】「他者の存在」を意識して、感想を「育てる」
「良い感想 = ポジティブ・前向きな感想」ではない
勘違いしないで! なんでも前向きにとらえれば「良い感想」というわけではない。
ポジティブがいい?
前向きがいい?
そんな単純なことでも、ないのです。
ネガティブだって、いいし。
後ろ向きだって、いい。
自分が感じたことは、大切にする。
まずは、そこがポイントです。
■ 感想の第一段階:自分の受け止め方を大事にする ■
何かを前にしたときに生まれる感想というのは、ナチュラルなあなた自身が出るもの。あなたの特徴が出てしまいます。
(中略)
否定することも悩むこともありません。逆に、あなただからこそ出てきた感覚だと思って、大事にしてください。
まずは、ナチュラルな感想を大事にする。
いいも悪いもなく、自分が抱いた感覚を、まずは受け止める。
ただし、そのまま放置するのでない!
自分の頭を使って、考えを深める。
「勝者の思考回路」になるように、「感想」を育てる。
それが第二段階。
■ 感想の第二段階:他者の存在を考えて、思考を誘導する ■
- 「自分の感想は、他者の存在を考えたときにどうなるか」と思考を誘導する
- 「想像力」を使って、思いつく限り多くの感想をもち、育てる
つまり。
第一段階は、自分の感情・感性のレベル。
第二段階は、想像力を使った、勝者の思考回路レベル。
他者の存在を考えると、どうなるのか?
自分主体の感想でしかなかったものが、誰かの役に立つ思考へと変わっていくわけです。
たとえば……
意地悪・卑屈・上から目線を排除すること。
第一段階の、自分の感情を大切にするレベルではOKです。
あって、いい。
否定することは、ない。
ただし。
他者の存在を意識したら、排除する必要がありますよね。
そのままでは、「良い感想」とは言えません。
要するに。
「良い感想」 = 人の役に立つ思考
他者を意識してこそ、「良い感想」に育つのです。
「感想を育てる」という意識
感情・感性は放置せずに、自分の頭を使って、誘導していく。
それが、「育てる」ことです。
文章表現インストラクターの山田ズーニーさんは、「意見を育てる」という表現をしています。
「感想を育てる」のも、「意見を育てる」のも、同じ意味ですね。

良い感想は、自分の思いをきちんと伝え、考えを共有することに役立ちますし、相手の本質をとらえる力にもなるので、ビジネスにも、人間関係構築にも寄与します。
まとめ:良い感想の持ち方
- 「経験の数」ではなく、「何を思い、感じるか」が重要
- 「感想の数」を多くする
- 目の前の些細なことに「感想」をもつ
- 他者の存在を意識して、感想を育てる
些細なことに「感想」をもったら、次にやることは……
些細なことに「理由」を考えること!
[勝者の思考回路2]理由
【理由】「理由」こそが、伝える力になる
伝える力を高めるものは、「技術」ではなく、「理由」である
伝える力を高めるものは、「技術」ではない。何事にも「理由」を考えること。
どんな些細なことでも、「なぜ?」と考える。
「感想」は、あくまで、自分の思い。
自分の思いは、自由でいい。
自分らしくていい。
けれども。
それを他者に伝えるには、「理由」が必要になります。
「理由」こそが、伝える力。
伝えるために必要なものは、「技術」でも「思い」でもなく、「理由」だったのです。
【理由】理由がないことは、ひとつもあってはいけない
- 理由がないことは、ひとつもあってはいけない
- どんな些細なことにも、理由がなくてはならない
- そもそも世の中に、理由のないものなど存在しない
要するに、すべてに「なぜ?」をつけること!
理由こそがすべて。
理由を考えることによって、頭が回転し始める。
他者の存在が見えてくる。
物事の本質が明らかになる。
考えてみれば、動物には「理由」がありません。
「本能」で「反応」しているだけ。
「理由」のない行動は、動物レベル。
「理由」を考えることこそ、「人間らしさ」の表明ではないでしょうか。
だから、理由のないことは、ひとつもあってはいけないのです。
そして。
「理由」 = 「伝える力」ということは……
他者が納得できる理由でなければならないという意味です。
【理由】他者の心が動くような理由を!
なぜ私がこう言うのか、なぜこの行動をとっているのか、なぜこれを選んだのか……という「理由」で相手の心を動かせなければ、そこからいい方向へ物事を進めることなど、当然ながらできません。
- 納得できる理由かどうか
- 人から理解を得られる理由かどうか
人を誉めるときも。
プレゼントをあげるときも。
自分の行動にも。
自分の判断にも。
自分の選択にも。
すべてに対して、納得できる理由を考える。
その「理由」こそが、人を喜ばせる。
「理由」を考えるのは、「人のため」。
「他者に伝えるため」。
「良い感想」をもつポイントも、「他者の存在を考える」ことでした。
つまり、「勝者の思考回路」には、そして、自分のすべての行動には、他者の存在が欠かせないということですね。
[勝者の思考回路3]想像力
「言われたことだけ」「目に見えることだけ」
それでは、表面だけで、本質が見えません。
言葉の奥にあるものを見ようとすること。
目に見えない部分を見ようとすること。
想像力こそ、「思考」の本領発揮。
どんなときでも、やはり想像力が大事ですね。
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【想像力】相手の立場になって考える
どんな人物でも、その人の立場になって考えることをクセにすると、世の中の真のニーズがつかみやすくなる。
「目の前の誰かになり切ってみる」練習をしてみる。
他者には、どのような世界が見えているのか?
考えても、わからないことだけれども。
想像しようともしないのであれば、どこまでいっても自分の世界だけしか見えないですよね。
自分の視点だけで判断するのではなく。
他者の視点も考えるクセをつけてみる。
そうすると、どうなるか?
実は、自分の価値が高まるのです。
他者を想像することで、自分の労力が報われる
自分のしたことの「価値」を認めてもらえるだけでも、その労力は報われる。
「価値を認める力」をつけるために、普段から細かいところを何でもよく観察して、相手の背景を想像する癖をつけよう。
自分の価値とはいっても。
他者に認めてもらえないものであれば、他者にとっての価値にはなりません。
もちろん、自分の価値は自分で決めればいいことですが。
他者に認めてもらうことで、価値も、自信も、より大きくなりますよね。
他者を想像することで、自分の価値が大きくなると思えば、モチベーションも上がりませんか?
自分のために貢献してくれてる人は誰?
大変な状況になると、自分ばかりが苦労していると思っていないか?
自分のために何かしてくれる人は、それ以上に尽力してくれていることがよくある。大変なときこそ、自分を労わるより、相手への敬意を忘れないこと。
大変なこと、ツラいことが起きると、ついつい自分しか見えなくなってしまいますよね。
仕方ないことではありますが。
しばらくしたら、周囲を見るようにしていかないと、自分をあわれむ一方になってしまいます。
そこで思い出すのは、「火垂るの墓」。
「火垂るの墓」は実は、反戦映画ではなく、逆ギレした子どもの末路を描いたストーリー。
主人公は、「大人は誰もわかってくれない」と反発ばかりしていたけれど。
思いやりの手を差し伸べてくれてた人は、たくさんいた。
それがわからないと、生き延びることができない。
そういうメッセージだそうです。

自分に何かをしてくれている人は、必ずいる。
そこに目を向けていかないと、身を滅ぼすことになってしまう。
「自分だけが苦しい」「誰もわかってくれない」、そう思うときこそ、想像力です。
【想像力】「知らないことは罪」という物差しをもつ
「知らなかったから仕方ない」を排除する
私たちはつい、「知らなかったから」を免罪符に用いてしまいます。
今日が締め切りだなんて知らなかった。
ここに車を止めてはいけないなんて知らなかった。
あなたがこれを望んでいなかったなんて知らなかった。
あの人が傷ついていたなんて知らなかった。
……たしかに知らなかったのだけれど、それは「知ろうとしなかったから」です。
知らないのも罪なら、知ろうとしないのも罪。
「知らなかったから仕方ない」は、言ってしまいますよね。
でも、そうすると、どこまでも他人のせいにしてしまいます。
謙虚さを失い、逆ギレ・開き直り状態となる。
はたして、それで、自分の成長になるかどうか?
自分の成長・進歩を考える。
そのためには、「知ろうとしなかった」自分を変える。
すべては、知らなかった自分に責任がある
「ものを知ろう」という姿勢が、その場の空気も、仕事の成果さえも変えるのだ、といっても、大げさではありません。
なにより、ちゃんと知らないと、「本当の感謝」は伝えられないのです。
- 「知らなかったから仕方ない」は排除する
- 「知ろうとしなかった」自分のせい
- 「ものを知ろう」という姿勢をもつ
- 他者のせいには、絶対にしない
- 常に、「知らなかった自分の責任」にする
すると、謙虚になり、素直になり、責任感が出る。
それによって、周りの雰囲気も結果も、変えることができる。
他者に感謝できるようになる。
「知らなかった自分」に責任をもつのは、すべては自分のため!
そのほうが、自分の行動を変えることができるのです。
あくまで自分のために!
「知ろうとする」ことも、想像力がなければできませんね。
「知らないことは罪」という”物差し”を自分の中に強くもつこと
それが、勝者の思考回路。
【想像力】Walk tall 「道の真ん中を歩こう」
一点の曇りもない自分でいられるか?
働く姿は、その人の生き様そのものだと思っているので、一点の曇りもない仕事をしたい。どんな仕事をするときでも、道のど真ん中を歩いていたいのです。
Walk tall
道の真ん中を歩こう。
今、自分は、道の真ん中を歩いているかどうか?
一点の曇りもないかどうか?
常に、道のど真ん中を想像する
晴れ晴れとしている自分を想像する
「勝者の思考回路」には、想像力が欠かせません。
まとめ
この本の面白さは、女性が「思考」の話をしているところ。
思考の話って、どうしても男性目線が多くて、かたくるしい。
だから、女性らしい思考の話が、とてもいい。
たとえば。
「意見」や「主張」という言い方はしてなくて、「感想をもとう」と言う。
「感想」って、かわいい。
そして、一番、心に響いたのは、「経験」の数は関係ないってこと。
特殊な経験がなければ、今の柴田陽子はいないのでしょうか? いいえ、私は「いる」と答えます。
この考え方、とっても希望がもてる。
だって、「経験値こそ大事!」っていうなら、じゃあ、「たいした経験のない人はダメなの?」ってことになるし。
つらい経験をウリにするのも、なんか違和感あるし。
何かを経験しなきゃと焦って、無理に何かをしても楽しくないし。
しかし。
経験が多いからって、感想がなければまったく価値にならない、と。
むしろ。
小さなこと・ささいなこと、日々の日常から、たくさんの感想を生み出せるほうがよっぽど価値的なんだよ、と。
新しい場所には行けなくても。
新しい人に出会えなくても。
感想を多くすればいい。
どんなことにも、感想をもつ。
そのときのポイントは2つ。
1.自分の感情はそのまま、大切にしていい。ネガティブだろうが、卑屈だろうが、ありのまま受け止める
けれども!
そのままじゃダメ!
感想を「育てる」のが、2番目のステップ。
2.他者の存在を意識して、感想を育てる
その際には、意地悪・卑屈・上から目線は排除すること。
そうすると、自分の思考が、人の役に立つものへと変わっていく。
また、もう一つ、女性っぽくていいなと感じたところ。
「抽象化能力」って言葉が思考の話ではよく出てくるけど、この本には出てこないところ。
かわりに、どんな表現をしているかというと……
「あ、そういえば?」を増やす
- あ、そういえば、誰かも同じこと言ってた。
- あ、そういえば、あの状況と似てるかも?
- あ、そういえば、あれに応用できるかも?
共通点を探したり、分類をしたり、ってことが抽象化なんだけど。
「あ、そういえば?」を増やすことって言われたら、わかりやすいですね。
- 経験の数よりも、感想の数!
- 感想は、受け止めて → 育てる
- 「あ、そういえば?」を見つける
あ、そういえば……
「収入は移動距離に比例する」とも、よく言うけれど。
とらえ方次第では、移動しなくても、移動はできる。
読書や映画鑑賞であっても、感想を多くもてば時空を超えて移動できるから。
物理的に移動できなくても、経験できなくても、大丈夫。
そのかわり、どんなことにも感想をもとう。育てよう。
それが「勝者の思考回路」の第一歩。
そして、必ず理由を考えること。
想像力を駆使すること。
ただし、もっとも重要なこと!
「感想」も「理由」も「想像力」も、他者の存在を意識することが共通している。
それは、逃げたくなったときも同じこと。
他者の存在を意識したときに、がんばる気持ちがわいてくる。
「ここで逃げたら悲しむ人がいる」「ここで私が逃げなければ、きっと何人かの人に良い影響を与えられる」と思ったらどうでしょう。おそらく、自分でも信じられない力が発揮できるはずです。
小さなことでもいいのです。人からは小さく見えても、あなたにとって大変なことであれば、それは価値のあるもの。
あなたにとって大変なことから、あなたが逃げなかったという事実が大切です。その事実こそ、周囲の人を勇気づけることができるのです。
ということで。
- どんな小さなことにも、感想をもち、感想を育てる
- どんな小さなことにも、理由を考える
- 想像力を発揮する
必ず、他者の存在を意識すること!
これが勝者の思考回路であり、自分ブランディングになる。
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