決断が苦手な人にオススメの方法。
もちろん、「ゆっくり考える」ときも、ありますよね。
ただし。
次のことは、改めて見直してみる価値はありそうです。
- 本当にゆっくり考えることが「効果的だ」と判断したのか
- それとも、決断しないための「言い訳」なのか
なぜなら。
私たちは無意識に、「自分への言い訳」がクセになっているから。
「ゆっくり考えたい」が言い訳になる理由は。
単純に、決断する方法を知らないだけ。
……という場合も、ありえます。
「ゆっくりでいい」と思う前に、まずは、決断プロセスを知ってみましょう。
決断のための4つの力
ポイントは、4つ
- 答え3つを仮に用意し、
- 調べて、
- よく見て、
- もっと見る
1.仮説:答え3つを仮置き
仮説=「とりあえず思いつく解決策3つ」
何かで悩んだとき。
まず「自分なりの解決策」を3つ、あげてみる。
たとえば。
「今の会社を辞めたい」と思ったときは。
- 在職中に、転職活動をする
- 休職する
- 部署異動を願い出てみる
「とりあえず思いつく解決策」って、いくつかありますよね。
難しく考えずに、「自分なりの答え3つ」が、仮説だと思ってみてください。
合っているかどうかは気にせずに。
まずは、「◯◯だと仮定してみる」
「わからない、わからない……」と言わずに。
なんでもいいので、まずは自分で仮説=仮置き。
とりあえず簡単なものを、挙げてみてください。
「仮置き」は間違っていてもOK。
否定するための「叩き台」でいいのです。
とはいえ。
意外と、最初に立てた仮説が合っていることが多かったりもする。
あまり怖がらずに、まずはパッと仮説(=自分なりの答え)を立ててみよう。
2.情報:調べる
「わからない」=「知らない」
「単純に情報不足なだけ」ですね。
たとえば。
- 転職するには、何が必要か?
- 休職するには、何が必要か?
- 部署異動は、どうすれば可能か?
自分で出した答えについて、ひとつひとつ調べてみる。
3.観察:見る
「わからない」=「見てない」
「節穴(ふしあな)」や、「灯台もと暗し」という言葉があるように。
「単純に見てないだけ」という場合も多いのです。
だから。
「目の前の出来事」や「相手の様子」を、もういちど「客観的に見てみる」こと。
もう一度よく見てみることだな。
4.洞察:もっと見る
「わからない」=「表面しか見ていない」
- 観察では見えないものを、見る
- 「目に見えないもの」を見る
「観察」と「洞察」の違い
- 観察:見える部分を、そのまま見ること
- 洞察:見えない本質の部分を、見抜くこと
「洞察」は、「直観で見抜く」とも言いかえられます。
「洞察力」のある人は、「直感力」があるんですね。
何もせずに「直観」だけが優れることはない、ってことは注意しておきましょう。
たとえば。
「今日は雨だ」が、観察。
「虹が出る前兆だ」が、洞察。
決断は「できる」と決める
素早い決断は、「できる」
「決断できない」と思っていると、本当に「できない」ので。
決断は「できる」と心得る。
これがスタートです。
何ごとも「できる」「やる」「今すぐ調べる」
結局のところ、「できない」のではなく、「面倒だから、やらない」ということも多いですよね。
- 「やらない」と決めたなら、悩まなくていい
- 悩んだのなら、「できる」と思ってやってみる
「完璧」をあきらめ、ズボラでいく
決断ができないときの対策
- とにかく、よくわからない
- → 選択肢を整理する
- とにかく、怖い
- →「決めないデメリット」を考える
- 情報不足で怖い
- → 情報の集めすぎもNG
- 情報は、適度にする
- 選択肢不足で怖い
- → まずは「3つだけ」でいい
- 信頼できる相談相手も作っておく
「もっとズボラに」というサイン。
ズボラにするコツ
- 1日のゴールを決めない
- 「終わるまで」でいい
- TODOリストは、なくていい
- どうせ、できない
- 自己管理はしない
- どうせ、できない
この3つ、やってみると、かなりラクになります。
「ゴール」「リスト」「管理」って、なんだかもう、考えるだけで疲れてきちゃいますよね。
全部、やめてみてもいいんです。
要するに。
「完璧にやる」をあきらめる。
「完璧に」と思ってるつもりはないんだけど……
なんにも気にしない
「完璧をあきらめる」とは、たとえば、こういうこと。
- 「目標」は、気にしなくていい
- 考えるだけムダだから
- 「論理的に」は、気にしなくていい
- 「わかりやすく」で十分
- 「自信」は、気にしなくていい
- どうせ、幻想だから
つまり。
次のような考えが、知らずしらずのうちに、自分を完璧主義に追い込んでいるのです。
【要注意な考え方】
- 明確な目標を立てなきゃ
- ちゃんと(=論理的に)、考えなきゃ
- 自信を持たなきゃ
「完璧にやる」をあきらめるとは、「何も気にしないこと」。
「ゆるく」をテーマにしてみると、楽しく決断ができる。
まとめ
「4つの力」で、「全体観」を身につける
- 仮説=自分なりの解決策3つ
- 「これかな?」
- まずは、最初の判断で「仮置き」する
- 実は、意外と合ってる
- 情報
- 「知る」「調べる」
- 知るだけで、半分解決
- 観察
- 事実を見る
- わかった気にならず、もういちど見てみる
- 洞察
- 本質を見抜く
- 直感力を磨く
【仮説の例】
「会社を辞めたい」と思ったら。
- 在職中に、転職活動をする
- 休職する
- 部署異動を願い出てみる
どうしてもイライラする相手がいたら。
- 相手にお願いする
- 自分が適応してみる
- それでもダメなら縁を切る
【情報収集の例】
「お願いする」なら、依頼方法や、コミュニケーション方法について学んでみる。
ただし。
コミュニケーション方法を学ぶだけで、実際にコミュニケーションをしないならば、意味がないですよね。
ちょっと学んだら、実践する。
それが、「情報収集は適度にする」という意味です。
【「仮説→情報→実践」は、早くやる】
- 選択肢は、まずは3つでOK
- 情報は、集めすぎず適度に
【ズボラに、ゆるく考える】
「とにかく怖い」という言葉が出たら、もっとズボラにするとき。
- 1日のゴールを決めない
- TODOリストは、なくていい
- 自己管理はしない
【悩むときのコツ】
- 決断は、「できる」と決める
- 「やらない」と決めたなら、悩まない
【完璧主義への入り口に注意】
- 明確な目標を立てなきゃ
- ちゃんと(=論理的に)考えなきゃ
- 自信を持たなきゃ
↑この3つは、「気にしない」と決める
完璧主義をやめて、ズボラに考えれば、決断はできる。
長年のクセが強いと、クセを変えるのに時間はかかると思います。
まずは、「選択肢3つ」です。
速さを身につけたければ、こちらの本がオススメです。

