夢を持とうと言われることが、プレッシャーになってしまうことがあります。
夢や情熱なんて、ないし
そんなときは、「意味」を考えすぎかもしれません。
- これをやって、どうなる?
- 意味はあるのか?
- どうせ、何にもならない
- 人生の意味ってなんだろう?
思い込みすぎてるかも
「無意味なことはやっちゃいけない」という思い込み。
アメリカの至るところで、人々は精神分析医のところへ詰めかけ、こうぼやいてる、『〈ずっとしたいと思っていた〉仕事をしているのに、なぜか〈やっぱり幸せじゃない〉んです』そういう人は、計画を立てることに依存しすぎてる。僕が〈目標の弊害〉と呼んでいる状態に陥ってるんだ。
仕事は楽しいかね
夢や目標、もしかしたら、なくてもいいのかもしれません。
無意味に思えることでも、やっていいのかな
目標を立てるよりも、大事なこと3つ
- 今日は、昨日と違う自分になる
- 遊び感覚でやってみて、「なりゆき」にまかせる
- 「右にならえ」をしない
1.今日は、昨日と違う自分になる =短期目標
きみは、最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うかね
仕事は楽しいかね
「エサがありそうだったから」かな?
人類の歴史を考えてみても。
アフリカから何万年もかけて「グレートジャーニー(=大陸移動)」をしたのは、なぜ?
それは。
「おいしそうなものが、あったから」
ただ目の前のことを追い続けた結果であって。
「グレートジャーニーをしよう」という目標はなかったかもしれません。
- 昨日と違うエサを見つける
- おいしそうなものがあるほうへ、行ってみる
- すなわち、短期目標でいい
2.遊び感覚でやって、「なりゆき」にまかせる
成功する人たちはね、自分がどこへ向かっているかということはわかってない──ただ、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守ろうと思っている。実をいうと、 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。
〝遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る〟
仕事は楽しいかね
「遊び」でいいの?
「意味」を求め、マジメに頑張りすぎてしまうと、「遊ぶこと」が難しくなってしまいます。
マジメはいいことでもあり、デメリットでもあるかもしれません。
- とりあえず試してみる
- 過程を楽しんでみる
- 「なりゆき」に身をまかせてみる
3.「右にならえ」をしない
- 「もっと◯◯しなきゃ」
- 「もっと意味のあることをしなきゃ」
- 「こうあるべき」
「〇〇しなきゃ」っていうのは、「人と同じでなければならない」という発想かもしれません。
「理想」=「人と同じ」ってことになっちゃう?
無理に持たなくても、いいもの3つ
- 一貫性
- ビジョン
- いつわりの目標
1.一貫性は、なくていい
- ひたむきに、ひとつのことを続ける
- あきらめずに、夢を追い続ける
- 夢が叶うことを、信じてやまない
え? 大事だと言われてきたけど
けれども。
「一貫性なんて必要ない」
と、哲学者・エマソン。
矛盾してても、何も問題はないから
今心の中にあることを、断固として口に出したまえ。そして明日は、明日考えたことを口にするのだ。それがたとえ、今日言ったことと矛盾していても。
(中略)
仮に矛盾したからといって、それが何なのだ?
エマソン「自己信頼」
え? 矛盾したらダメじゃないの?
すべては誤差の範囲だから気にしなくていい
アンデスやヒマラヤの突出が、地球全体の曲率から見ればどうということはないように、自分の考えの凸凹も、その人の存在全体から見れば誤差の範囲だ。それに、他人が自分をどう評価し、どう裁こうが、どうでもいいことではないか。
エマソン「自己信頼」
上から見たら、凸凹が気にならなくなる
どんなによい船でも、何百もの航跡を描いてジグザグに進んでいく。だが、距離を取って眺めてみるといい。船は目的地に向かって真っすぐ進んでいる。
エマソン「自己信頼」
たとえば、今までの自分を振り返ってみると。
何も考えてなくても、「なんとなく、ひとつのゴールへ向かってる」感覚も持てるかもしれません。
もしも、まだそう思えてなくても。
ジグザグしながらも、「ここへ来るためだったのか」と実感するときは必ずあると思います。
自分の意志から出たものなら、調和がとれているから
どんなにちぐはぐに見える行動であっても、そのときどきに誠実に自然に行われたものならば、そこには何か共通するものがある。ひとつの意志から出たものなら、どんなに違って見えようと、調和が取れているはずだからだ。少し距離を置いて、高い視点で眺めてみれば、その違いなど見えなくなる。
エマソン「自己信頼」
きっと私たちは、自分で思ってるよりもずっと、視点が低すぎる。
単純に、低いだけだったか
2.ビジョンは、なくていい
誰にも「未来」のことはわかりません。だから、わからないものを明文化するのは難しいと思うのです。
森川亮「シンプルに考える」
- ビジョンはいらない
- 計画はいらない
- 戦わない
未来を予測できる人は、誰もいないから
自分が「こうだ」と思っても、そうじゃなかったことなんて、たくさんある。
「やりたい」と思ってたことも、やってみたら面白くなかったり。
自分の考えてることさえも、よくわかんない。
変化の時代だから、自分も変化していい
わかるはずもない「未来」を予測するなどという作業は、会社にとって余計なことなのです。それよりも、「目の前」のニーズに答えることに集中する。そして、常にそのニーズに変化の兆しはないかと、神経を鋭敏にしておくことのほうが重要だと思うのです。
森川亮「シンプルに考える」
信念が強すぎると、一度決めたことを曲げられず、身動きができなくなるデメリットもあります。
「曲げない」のではなく、不確実な状況に「適応する」。
目標のない人は、「柔軟性」「適応性」を強みにすればいいかもしれません。
「自分は〇〇な人」という枠探しをする一方で、「決めつけられたくない」という欲求を抱いている可能性もありそうです。
「自分を決めつけたくない」っていうのが目標かもしれない
3.いつわりの目標は、なくていい
「まやかしの報酬」でしかないから
私たちは自分がほんとうの意味で晴れやかないい気分になれる方法を見つける必要があります。それは、まやかしの報酬を期待することでもなければ、「こんどこそ変わってみせる」という虚しい約束でもありません。
「スタンフォードの自分を変える教室」
「まやかしの報酬」って、何だろ
- 「目標を立てた快感」を味わうことが目的
- 目標を実現することには重きを置いてない
- 自分オリジナルの夢なんて、そもそもない
麻薬のようなもの。
↓この「一瞬」が気持ちいいだけ。
- 「理想の自分」を考えている瞬間
- 「目標」を立てた瞬間
- 「変わろう」と決心した瞬間
- 「わかった気」になった瞬間
- 「できる気」になった瞬間
麻薬のように、何度も、その瞬間だけを求めてしまう。
しかも、私たちの多くが追っているものは。
どこかで見た誰かの夢
つまり、「自分の本当の夢ではない」といいます。
どこかで聞いた話を、無理やり自分の目標にしている感じはする
ゴールからの逆算が苦手なら、ボトムアップ型でいく
夢中になれるもの、熱中できるものがある人はこれからの時代、とても強い。そのためにも自分を知り、自分の望みを理解しておくことが大切なのです。
メモの魔力
目標追求には2種類ある
- トップダウン型
- ゴールからの逆算で進む人
- ボトムアップ型
- 今に熱中することで、成果を出す人
逆算じゃなくてもいいんだ?
そもそもゴールがわからなければ、一歩も進めなくなりますよね。
ゴール探しがツライなら、「ボトムアップ」で。
- 目の前のことに集中する
- 興味のあることを、とりあえずやってみる
- 自分の欲求に、身をまかせてみる
そのためには、次の2つが必要。
- 自分の「楽しいポイント」を知っていること
- 思いついたことは、いろいろやってみること
自分は根底で何を願っているか、この自己理解が進むと、日々をただ漫然と過ごすのではなく、目の前の取るに足らない何かをアイデアに変えたり、夢の実現に前のめりに生きることができます。
メモの魔力
「根底で何を願っているか」っていうのが、やっぱり難しい
まとめ
目標を立てるよりも、大事にしたいこと
- 今日は、昨日と違う自分になる
- 現実的な短期目標を
- 遊び感覚でやって、「なりゆき」にまかせる
- あまりマジメになりすぎない
- 成功とは、「右にならえ」をしないこと
- 「◯◯しなきゃ」は、可もなく不可もない
なくても、いいもの
- 一貫性は、なくていい
- 宇宙から見下ろしたら、大したことないから
- ビジョンは、なくていい
- 未来を予測する力なんて、ないから
- いつわりの目標は、なくていい
- 「どこかで見た誰かの夢」は、他人の夢でしかないから
ゴールからの逆算が苦手なら、ボトムアップ型でやる
- 目の前のことに集中する
- 集中力
- 楽しいと思えることを、やってみる
- 自己認識力
- 興味のあることを、いろいろ試してみる
- 試行力
参考図書