嫌な人ばかりで、しんどいんだ。
「君は周りの人のことを、『我慢』しなくてはならない存在だと思っていないだろうか。
正直いって、こんな部下にまとわりつかれていたのでは、そうとう頑張らないと、管理職としての成功はおぼつかない、と感じているんじゃないか」
by 自分の小さな「箱」から脱出する方法
「我慢」は当たり前だと思ってたけど、何が悪いの?
実は。
「相手が我慢ならない存在」なのではなく、自分が「自己正当化」をしている。
それが原因だといいます。
がんばって「我慢」しているのに、自己正当化なのか?
自分を狭い空間に閉じ込めておく「箱」
自分の心が閉じているとき。
自分が狭い空間に閉じこもっている感覚がしますよね。
それが、「箱」。
今、箱の外にいるだろうか?
- 相手を、「自分と同じ人」だと見ている
- 相手には、希望もニーズもあることを理解している
- コミュニケーションの目的は、わかりあうことである
もちろん、相手は「人間」だと思ってるけど。
箱の中に閉じこもっていないか?
- 相手を、「物(道具)」だと見ている
- 相手を、驚異、やっかい者、問題児として見ている
- コミュニケーションの目的は、「自己正当化」
箱の中にいると物事がちゃんと見えなくなる。自分や他の人のことをありのままに見ることができなくなって、自分が求めているものすら、わからなくなるの。
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こんなふうに感じているなら、箱の中にいるかもしれません。
- 自分が何をやりたいのか、わからない
- どうせ自分なんて……
- アイツは、◯◯な奴だ
- 相手の欠点を見つけては喜ぶ
- 相手の成功をねたむ
- 思い込みが激しい
箱の外に出ると、他人をねたんだりしなくなるの?
今すぐ、相手への抵抗をやめよう
箱から出る方法は、常に目の前にある
箱の外に出るために、「自分探しの旅」に出たい。
相手に逆らうのをやめた瞬間に、箱の外に出ることができる。自分を正当化しようという考えや感情から解き放たれるんだ。だから、箱から出る方法は、常にわたしたちの目の前にあるということになる。だって、自分が抵抗している相手は目の前にいるんだからね。
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どこか遠くへ行けば変われるのではなく。
解決策は、常に目の前。
- 「だって私は…」という抵抗をやめれば、すぐに出られる
だって、何もわかってくれないんだ。もっと優しく言えばいいのかな。
「伝え方」の問題ではない
行動が違うんじゃない。ソフトな行動であろうがハードな行動であろうが、それをしている自分の状態が違うんだ。
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「自分の状態」って、どういうこと?
自分のいいたいことを箱の中から伝えても、相手の熱意や創造性をかき立てることはできない
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やさしく褒めるべきか? 厳しく言うべきか?
でも結局は。
伝え方の問題じゃない。
自分が、「相手に抵抗している」ことが問題。
どうしても抵抗したくなる。だって、負けたくないし。
実は箱の中にいるほうが、ストレスもプレッシャーも大きい
箱の外にいるときよりも、箱の中にいるときのほうが、はるかにしなければならないことが多く、負担が大きいと感じていたはずだ。
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- 自分の正しさを証明しなければならない
- 相手の間違いを証明しなければならない
- スキあらば、相手を攻撃する
- 必死でアピール、必死で叫ぶ
いつもすごく疲れているのは、「箱の中」にいるからかな。
「自分は正しい」って言いたくなっちゃう。
箱に入ったきっかけを、思い出そう
自分を裏切ったときに、物事を見る目が変わってしまった
自分の感情に背いたとたん、物事を見る目が変わってくる。他の人、自分、その状況全体、すべてを見る目が、自分の行動を正当化するような形にゆがめられてしまう
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自分の感情に背く = 自分を裏切る
それが、「箱」の世界の始まり。
「自分を裏切る」つもりなんか、ないけど。
自分の「思いやり」に目をそむけてきた
- 「他人のために」すべきだと感じたことに、背くこと
なんと。
自分のために、すべきだと感じたことではなく。
他人のために、すべきだと感じたこと。
そこに背いたとき、箱に入る。
他人のためなの?
実は、相手のニーズを感じ取っているから
(私たちは)他の人たちが何を必要としているか、どうすればそれを手助けできるかを感じ取ることができる
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どれだけ他人に関心がないと思っていても。
実は、相手が何を必要としていて、どんな手助けが必要なのかは、感じているといいます。
- 手助けしようかと思ったけど、手を貸さなかった
- 謝るべきだったけど、謝らなかった
- 相手に必要な情報を、知らせなかった
要するに。
本来の気持ちは「思いやり」。
思いやりは、ないのではなく「背いている」だけ。
背いている自分を正当化するために、箱の中に入って戦い始めてしまったといいます。
- 「自分の思いやり」を裏切る
- 「自己正当化」を始める
- 相手に非があったからだ
- 責められた相手も、「自己正当化」を始める
- 「自己正当化」同士で、せめぎあう
本当は役に立ちたいと思ってたけど、できなくて、ふてくされた。
イライラするたびに、本来の気持ちに目を向けてみる
「自己正当化」とは、こんな気持ち。
- 相手が悪い
- 私が正しい
だから。
イライラしたら、こう問いかけてみよう。
- 私の何が「正しい」のか?
1.「思いやり」の場合
- 本当は、相手に◯◯してあげたいと思っていた
- うまくいかないからイライラしてきた
- 悔しくて、相手のせいにし始めた
だから。
相手に伝えてみる。
- 本当は◯◯しようと思ってたんだ
やっぱり「思いやり」ではなかった気がする。
2.「八つ当たり」の場合
忙しいときに話しかけられるとイライラしたり。
目の前の人には何の問題もないのに、八つ当たりしてしまうことがあります。
- △△の問題で頭がいっぱいだった
- 余裕をなくしてた
- 他人を気遣うキャパが、今はない
だから。
相手に伝えてみる。
- ごめん、今、△△のことで悩んでたから。
理由を言えばいいのか。
忙しいなら忙しいと、正直に。
まとめ
思いやりは、持つべきものではない。
すでに、あふれるほど持っている。
ただし、箱に入っていると見えない。
自分が箱の中に入っていると、どうなるか?
- 自己正当化できるような、証拠集めをする
- 他者を、実際以上に悪者に仕立てあげる
- 世界をゆがめる
- 他者をも、箱の中に入れる
- 箱の中に入った人同士で、延々と争う
つまり、箱の中での努力は、すべてが水の泡。
何をしても、無駄な行動になる。
- 相手を変えようとする
- 相手と全力で張り合う
- その状況から離れる
- コミュニケーションをとろうとする
- 新しいテクニックを使おうとする
- 自分の行動を変えようとする
え? 何もできない?
唯一できること。
自分が、相手への抵抗をやめること。
こっちが箱から出てしまえば、相手がひどい奴である必要はなくなり、相手をひどい奴にする必要もなくなる。だから、つらい状況を悪化させるのではなく、よい方向に持っていくことができるようになる。
by 自分の小さな「箱」から脱出する方法
【イライラしたときの考え方】
- 「自己正当化」であることを思い出す
- なぜ相手が悪く、私が正しいのか?
自分の心に正直になってみる。
- 思いやりの場合
- 本当は、相手に◯◯してあげたいと思っていた
- 「うまくいかなくてイライラしてしまった」と正直に伝えてみる
- 八つ当たりの場合
- △△の問題で頭がいっぱいだった
- 「今、余裕をなくしてる」と正直に伝えてみる
相手を変えようとしても無駄だし。
その場から離れても、苦しみは変わらない。
コミュニケーションをとろうとすると喧嘩になる。
やっぱり、自分の中の抵抗心を手放すしかないのかもしれない。