自分なんか、生きてる価値がない
「自分は役立たずだ」という思いが、ウツを招く。
- 「自分は価値ある人間だ」と思いたい
- 「誰かの役に立ちたい」と思っている
- 「誰かに貢献したい」と思っている
一番大きいのは、「役に立ちたい」という思い。
ならば。
「自分には価値がある」「貢献できている」と思えることが、「自分らしさ」なのかもしれません。
どうしたら自分らしく生きられるのか、次の本で学んでみます。
自分らしさを取り戻す3ステップ
- 誰かの期待を満たすのは、もうやめる
- 自分の欲求を考えてみる
- 「誰かの役に立ちたい」という欲求を、満たす
1.誰かの期待を満たすのは、もうやめる
他者から承認してもらおうとするとき、ほぼすべての人は「他者の期待を満たすこと」をその手段とする
by 嫌われる勇気
- 目的
- 他人からの承認を得たい
- 手段
- 他人の期待を満たす
- 行動
- 他人の顔色をうかがう
- 結果
- 自己犠牲になって疲れ果てる
他人のことばかり考えてる
要するに。
誰のためにもなってない。
2.自分の欲求を考えてみる
他者の期待など満たす必要はない。われわれは、究極的には「わたし」のことを考えて生きている。そう考えてはいけない理由はありません。
by 嫌われる勇気
- なんで、誰もわかってくれないの?
- なんで、誰も認めてくれないの?
- なんで、誰も感謝してくれないの?
誰かが認めてくれないと落ち着かない
でも、「誰かが認めてくれる」のは、「誰かの欲求」が満たされたとき。
つまり「自分の欲求」ではありません。
満たしてあげるべきは、自分の欲求。
そのためには。
いい人のフリをやめてみましょう。
いい人のフリをやめよう
ほとんどの人は、自分のやりたいことを断念することで、いい人間であろうとする。その結果、自らの創造性から離れてしまうが、「自分はいいことをしているのだ」という偽りの精神性を培っていく。これを私は善人の罠と呼んでいる。
by ずっとやりたかったことを、やりなさい
「自分の欲求を満たしたい」という願いの反面で、「いい人でいたい」という願いも持っている。
だから、自分のなかで矛盾していくんですよね。
けれども。
一度、「いい人」を無視した欲求を思いつく限り考えてみると、いいかもしれません。
「自分のことを考える」とは、「自分の欲求」を考えること
他人のことは、本当に考えなくていいの?
3.「誰かの役に立ちたい」という欲求を、満たす
一番大きい欲求は、貢献
多くの場合、親に抱く罪悪感は「親を助けられなかった」という思いから生じる。
「仲間はずれ」にされてツラいのも、「仲間の役に立ってない」と思うから。
私たちは本来、「誰かを助けたい」と思っています。
そして、「役に立っている」という実感を得たいはずです。
つまり、自分の持っている一番大きい欲求は、「貢献」なのです。
ただ、一番大きい欲求を満たしてあげると、「満足度」も大きくなります。
誰かに認められなくても、誰かの役に立つことって、できるの?
「仲間はずれ」にされてツラいのも、「仲間の役に立ってない」と思うから。
誰かの役に立っているという思いだけが、自分を幸せにしてくれるのです。
貢献は、主観で決めるもの
「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚があれば、すなわち貢献感があれば、それでいい。それ以上の根拠を求める必要はない。貢献感のなかに、幸せを見出そう。
by 幸せになる勇気
- 貢献のなかに、幸せを見出すこと
- でも、感謝は求めない
- なぜなら、自分で決めた人生だから
感謝されなくても、幸せなの?
自分で決めて、自分で満足する
「貢献感」とは、「貢献」できていると「感じる」こと。
つまり、「主観で」感じること。
だから。
- 会社でも、私は役に立っている。
- 家庭でも、私は役に立っている。
- プライベートでも、私は役に立っている。
「そう考えてはいけない理由はありません」
この言葉を、何度も思い出したいですね。
「確信」が、幸せを呼ぶ
人生最大の幸福は、愛されているという確信である。自分のために愛されている、否、もっと正確には、こんな自分なのに愛されているという確信である。
The greatest happiness of life is the conviction that we are loved – loved for ourselves, or rather, loved in spite of ourselves.
by ヴィクトル・ユーゴー
「確信」とは、自分自身で「これが確かだと信じる」こと。
「確信」こそが、最大の幸福だといいます。
感謝されないのは、やっぱり寂しい。
「回復のための場所」を確保しておけばいいという研究結果があります。
寂しくなったときの対処法
- 「回復のための場所」を確保する
- 「もっと」自分を思いやる
- 毎日・毎週、振り返りをする[/alert]
1.「回復のための場所」を確保する
「回復のための場所」を見つけることです。これは、普段と違う行動がもたらすストレスから逃れ、「本来の自分」としてありのままに過ごせる休息所のようなものです。
by ハーバードの心理学講義
著者のブライアン・R・リトル教授は、超・内向型だけれど、心理学の面白い講義をすることで有名だそうです。
なぜ面白い講義ができるか……
心理学と学生をこよなく愛しているから。
自分の好きなもののためなら、自分の性格にとらわれずに自分の能力を発揮できる。
だから、目的観が大事だといいます。
「このことのためなら、何でもできる」という目的に生きる
それは、自分の心からの思いであることが必須。
イヤイヤやるのではなく、大好きなことを思いっきりやる。
だけど、無理はしない。
頑張ったあとは、必ず自分を解放してあげる
四六時中、頑張るのではなく、ちゃんと「回復のための場所」を確保し、自分を休ませてあげること。
本来の自分に戻るための「回復のための場所」をつくることを、すべての人に提案したいと思います。つまりそれは、自分だけでなく、癒しを求めているすべての人が回復の場所を必要としていることを理解し、見守ってあげるということです。
by ハーバードの心理学講義
回復の場所って、何だろう?
自分への「思いやり」が一番いいかもしれません。
2.もっと自分を思いやる
心理学者のマーク・R・レアリーらは、とくに困難な時期においては、自己信頼感よりも自分に対して思いやりの気持ちをもつほうが効果的であることを発見しました。自分に対する思いやりとは、つらい思いや感情をそのまま受け入れて、困難な出来事が起こることは仕方がないことだと認め、自分自身を理解し自分に優しくしようとする気持ちのことです。
by ハーバードの人生を変える授業
「自分への思いやり」が、不安感や抑うつ感からの解放のカギだといいます。
自分への思いやりとは、自分を許すこと
- 感謝されないことに、悲しさを感じたときも
- 承認を求める気持ちが、抑えきれないときも
そんなときでも、自分を許す
自分を責めない。
自分を許せば許すほど、早く立ち直れるようです。
でも、自分を甘やかしてしまいそうでイヤだ。
自分を思いやりつつも、振り返って軌道修正をしていくといいのかもしれません。
3.毎日・毎週、振り返りをする
どんなときでも週末の振り返りをさぼることはありません。どれだけ疲れていても必ず数時間かけて行ないます。
完璧ではなくても「現状把握」「原因究明」「計画修正」という3点セットで自分を律していく意識こそが大事です。その意識がなくなった瞬間、きっと私は「普通の森川さん」に戻ってしまうでしょう。
by すべての仕事は10分で終わる
この本は、LINEの元社長・森川亮さんの仕事術の話なのですが。
日々の「振り返り」の方法が、とても詳しく書かれています。
振り返って、見直し、改善
- 自分のことは自分でほめる
- 「自分は役立つ人間だ」と自分で決めて、自分で励ます
- できてなくても、自分を思いやりつつ、修正する
- また自分で立ち向かっていく
その繰り返し。
森川さんは、「『振り返り』をやめてしまえば、『普通の森川さん』に戻ってしまう」とまで言われています。
元に戻ってしまうのは、「振り返り」をしてないからかもしれません。
まとめ
自分らしさを取り戻すために
- 誰かの期待を満たすのは、もうやめる
- 期待に応える必要はない
- 承認も評価もいらない
- 自分の欲求を考えてみる
- どうすれば「わたし」が満足できるか?
- 「誰かの役に立ちたい」という欲求を、満たす
- 「自分は役立たずだ」と思うとウツになる
そのためには。
- 貢献は主観で決める
- 「役立っている」と自分で感じること
- 「貢献感」を持つ
- 他己承認ではなく、自己承認で生きる
寂しくなったときは。
- 「回復のための場所」を確保する
- 自分を解放できる場所
- 何も考えずにゆったりできる場所
- もっと自分を思いやる
- どんな自分であっても許す
- ツラい時期こそ、厳しさよりも思いやり
- 毎日・毎週、振り返りをする
- 振り返りをしないと自己チェックできない
無理やり思い込もうとするのではなく、今の自分を許しながら修正していくといいのかもしれません。
すぐに忘れてしまうので、毎日チェックしていきたいですね。