即断即決できない理由は、考える力が弱いから。
考える力をつけるには、オプションとフレームワークの練習が最適!
この本は、「ゼロ秒思考」シリーズの3冊目。
1冊目は、考えを整理する「メモ書き」について。
すべての仕事は10分で終わる【スキルアップとはスピードアップ】振り返りで自分の景色はどう変わるのか
2冊目は、仮説思考・ゼロベース思考・速さの話。
速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術|人生が好転しないのは遅いからでは?
そして3冊目は……
「オプション」と「フレームワーク」の話。
即断即決・即実行をするには、徹底してムダを省くこと。
ムダを省くには、頭の中を整理し、不要なものを排除することが必要。
パソコンの、デスクトップの整理と似ていますね。
そのための具体的な方法は、次の3点です。
- オプション(選択肢)を書く
- 2×2のフレームワークを書く
- 自己管理はしなくてもいい
自己管理をしないというのが、驚きですね。
管理に時間をかけるよりも、どんどん先へ行ったほうがいい、とのことです。
「ゼロ秒思考 行動編 即断即決、即実行のトレーニング」
by 赤羽雄二
オプション~選択肢と評価基準を考える
オプションとは選択肢のこと
- オプション(選択肢)
- 迷ったときに、選択肢を書き出すもの
- 各選択肢に、評価をつける
- 評価基準を4~5個、考えておく
- 常に大事な3つを意識する
- 評価基準に、メリット・デメリットは使わない
オプションとは、選択肢を挙げていくことです。
ひとつの問題に対して、考えられる答えをできるかぎり並べる。
それぞれについて、自分なりの評価基準を持つ。
そんな作業。
図にすると、こう。
1日4つ、練習しよう
なぜ4つ?
それは、1日4回、練習するといいからだそうです。
A4用紙に、上のように4つ書く。
毎日、練習する。
選択肢を挙げるだけなので、比較的、簡単です。
この練習をすることによって、ひとつの問題について、いろんな方向から見るという訓練ができるのだと思います。
とりあえず簡単に書いてみました。
そして、挙げた選択肢に対して、評価基準をつけていく。
優先度・リフレッシュ度・充足度とか。
もちろん選択肢は3つ以上でもいいし、枝分かれさせて、さらに細かくするのでもいい。
とにかく、いろいろ挙げてみるということ。
練習しておくと、仕事でトラブルが起きたときなど、いざというときに様々な選択肢を考えることができるかもしれません。
フレームワーク~分類をする
マトリックスで考える
- フレームワーク
- 情報の整理・分類をするもの
- 複数の情報があるときの整理術(どんな仕事がしたいか?など)
フレームワークとは、いわゆる「マトリックス」と呼ばれるもの。
図にすると、こう。
1日6つ、練習しよう
今度は4つではなく、6つ。
1日6回、練習するといいそうです。
何でもないように見えて、いざ書こうとすると、なかなか難しい。
どこがどう交差するんだ?とか。
フレームワークが上手くできる人は、日本には少ないのだそうです。
だからこそ、練習ですね。
ちょっと考えてみました。
よくある、「重要度」と「緊急度」で考えるもの。
【自分にとって、大切な場はどこか?】
私にとって、友人・知人とのおしゃべりは、たまの息抜き。リフレッシュ程度でいいかなぁと思いました。
それよりも、学びの場に出かけ、そこで刺激を受けるほうが充実度が違う。
そんな感じで考えてみました。
「重要度」や「緊急度」ではなく、単純な分類でもいいそうです。
例えば、どこへ旅行に行くか?なら、アジアかヨーロッパかで分けてみるとか。
とりあえず、読みたい本で考えてみました。
【読みたい本は?】
慣れてないと、縦軸と横軸の置き方がよくわからなくて、考えるのに時間がかかります。
これを1日6回もやるって、なかなかの訓練ですね。
だけど、やった人にしか身につかない思考力なのかもしれません。
慣れてきたら、オプションとフレームワークだけではなく、さまざまな形で試してみるといいそうです。
ピラミッドとか。階層とか。
やはり、図としてイメージできるというのが、脳に影響を与えるのでしょう。
また、このやり方に慣れると、プレゼンテーションもうまくなるし、他人に説明するときにも喜ばれるそうです。
文字を読まされるのは苦痛ですからね。
図にして説明できるようになると、いろんな場面で役立ちます。
普段から迷いを持たないようにしておく
きっと、ちょっとしたところから、大きなことにつながるのだと思います。
だから、何を食べるか?とか、どこに行くか?とか、そんな日常レベルでも、迷わない訓練をしておく。
これが非常に大切なようです。
「迷わないことに本気で取り組む」
そう決めるだけで、かなり違うそうですよ。
迷わず決める。
小さなことから取り組んでいれば、いざというときの行動力がガラッと変わるかもしれません。
取り組んだ人だけが見える世界
フレームワークのような練習は、やってるときは、バカバカしく思えてきます。
でも、即断即決、即実行ができるようになると、見える景色が変わるそうです。
人がスローモーションで動いている中をすいすいと走り抜けていく、というような感覚すら味わえる。野球のホームランバッターが「ボールが止まって見える」と言うのに近いかもしれない。
同じようなことは、「すべての仕事は10分で終わる」で、Lineの元社長・森川さんも書かれていました。
周囲の人がスローモーションに見えるって、どんな世界なのでしょう。
とても興味が出てきました。
本当に速い人は、みんな、その景色を見ているらしいです。
考えてみれば、アスリートもそうです。
止まって見えるから、バシッと当てることができる。
それは、日頃からの訓練のたまものだと思います。
思考も訓練。
地道に続けてみようと思いました。
自己管理はしない~目の前のことを速く仕上げるのみ!
管理する人ほど、うまくいかない
TODOリストは書かなくていい
自己管理が不要なわけではなく、講師の赤羽さんの場合、ズボラな性格で、できないのだそうです。
やってみたけどあまり意味がなかった、と。
それを聞いて、とても安心しました。
私も、自己管理やTODOリストが苦手でした。
細かく書いてもそのとおりにはできないし、計画的にやるよりも、その場その場の緊急事項をこなしていくほうがスッキリします。
しばらく悩んでいましたが、しなくてもいいんだ!と思ったら、急にラクになりました。
考えてみれば、組織マネジメントでも、「部下を管理しないほうがうまくいく」と言われます。
ということは、自分のことも同じ。
管理をするよりも、自分を信頼していいのかもしれません。
- TODOリストは書かなくていい
- 1日のゴールは決めなくていい
- ただ、目の前のことを速くやるのみ!
自己管理に悩むよりも、やるべきことを速く終わらせよう!
まとめ
決断ができないのは、頭がモヤモヤしているからです。
ならば、モヤモヤをスッキリさせれば、決断はできるはず。
スッキリさせる時間が、速いのか遅いのかが、即断即決と優柔不断の違いだと思います。
どうせなら速くスッキリさせたい。
そのために、オプション(選択肢)を書き出し、フレームワークで図解し、自己管理をせずにどんどん進む。
それを習慣化できれば、スッキリする時間が短縮できそうだと感じました。
ということで。
オプション・フレームワークを書くこと。
管理が苦手なら、しなくてもいい。
続けると、周囲が止まって見える!