ターゲットは必ずしぼる。「みんなに愛されたい」は、けっきょく誰からも愛されない。
ターゲットを決めないと、魅力も伝わらずに大コケする。
この本は、P&Gでの話がメイン。「パンパース」や「ファブリーズ」などの開発秘話がたくさん載っていました。
しかし個人的には、ちょっと出てきたダイソンの話が一番面白かったです。
すべては消費者のために。P&Gのマーケティングで学んだこと。
by 和田浩子
マーケティングでは、ターゲットを決めることが最重要
商品やサービスを売りたいとき、「ターゲットは誰?」と考えていると、ついつい「全員」と思ってしまいがち。
でも、スタートアップで全員をターゲットにすると、うまくいかないそうです。
八方美人で魅力がなくなるということでしょうか。
ダイソンが日本ではまだ認知されてなかった頃、ターゲットを次のように絞ったとのこと。
- ホコリに過敏なアレルギー体質の人がいる家庭
- 犬や猫などのペットを飼っている家庭
- 年代は、ファッションに敏感な30~40代
この戦略で、いまや「掃除機と言えばダイソン」という位置を確立しました。
結果的に、ターゲット層以外の人からも愛されています。
ターゲットをしぼることで、逆に、ターゲット以外の人からも好意を得られるようです。
それを聞くと安心ですね。
だから心配せずに、ターゲットは具体的に決よう。
ターゲットを限定すると、たいていの人は「そこまでターゲットを狭めなくていい」と反対します。ですが、実際にはターゲットを絞り込むことで、信頼性が上がり、結果的にその製品の可能性を広げることになります。(中略)
その延長線上にあるほかの消費者の信頼も必然的に高まります。結果的に万人に採用してもらえるブランドに成長するのです。
特徴的なポイント or 消費者の需要からブランディングをする
ダイソンは、「驚異的な吸引力」をブランドにするため、ホコリに過敏な人や、ペットを飼っている家庭をターゲットにしました。
特徴だけを羅列するのではなく、それがどんないい未来をもたらしてくれるのか、どのような人に活用してもらいたいのかを考えるとブランドが確立できそうです。
自分に置きかえて考えてみよう
コピースキルは、左脳と右脳のフル活用
コピーは、一流企業の人でも難しいようです。
左脳で分析し、右脳でイメージ作り。左脳と右脳のフル活用なので、向く人・向かない人の差が激しくなる、と。
コピーとは、一筋縄ではいかないものなのだなと、改めて感じました。
ということで。
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