働く大人のための「学び」の教科書 by 中原淳【人生100年時代のために】まず、大人の学び方を学ばねばならない|振り返りながら進む

働く大人のための学びの教科書

100歳まで生きる可能性が大いにある現代。

しかも、どんどん技術は進化している。

大人はもう、大人であることを言い訳に、学ぶことを放棄することはできません。

いつまでも学び続けなければならないのです。

それが、昔と今との大きな違い。

 

  • 昔:大人になると、ずっと大人。自動的に尊敬される
  • 今:大人になっても、学び続けないと下の世代に超される

 

昔は、一度大人になると、自動的に尊敬される時代でした。

大人が、大きな顔をできたのですね。

でも今は、知識も教養も、すぐに下の世代に追い越されてしまいます。

ずっと学び続けないといけないのです。

 

だけど。

学び方を知らないのが現実

まずは、学び方を学ぶ必要があります。

それが、この本。

「働く大人のための『学び』の教科書」 by 中原淳

 

学ぶこととは、あなたを取り戻すこと。

自ら変わり、まわりを変えること。

 

学ぶことで、自分を取り戻し、自分と周りを変えていきましょう。

 

学び方の3つのポイント

  1. 背伸び
  2. 振り返り
  3. 人とのつながり

 

みなさんがどのような学びをしようとも、何に悩もうとも、学び、変化しなければならない局面では、背伸びや振り返り、そして他者とのつながりが必要になります。

大人も、学び続けなければならない

学びを放棄すると、変化できない

学び直すこと、変化をためらってしまった人たちの多くはこういいます。 「この道一筋で一生懸命やってきたのに……」 「こんなに努力しているのに納得がいかない!」  
どの人にも共通しているのが、 外部環境の変化に応じて学び直すことを放棄してしまっていることです。さらには、変化することから逃げてしまっていることです。  

 

成功体験のある人ほど、過去の実績にこだわり、自分の技術に執着する。

そうすると、新しいものを取り入れることができなくなりますよね。

ひと昔前なら、それでも生きていけた。

頑固なお父さんは、威厳のある存在。

肝っ玉母さんには、誰もかなわない。

でも今は、ダメなものはダメと、皆がネット上で叩くようになり、炎上におびえるような世の中。

大人は、いつまでも大人ではいられない。

年齢だけでは尊敬されないのです。

経験者だからといって油断はできず、努力し続けなければなりません。

ある意味では、いい時代ともいえるのでしょうか。

けれども、そのぶん、常に自己改革が必要になってきますね。

 

やはり、学び続ける・変化し続ける意志を持つことが大切です。

変化できる人変化できる人 by 赤羽雄二|楽しく充実した人生を送りたいなら変化しよう

大人になると、教えてくれる人がいなくなる

子どもには、教師がいる。

新入社員には、先輩社員や上司がいる。

内容はともあれ、若い世代は学ぶチャンスがたくさんあります。

求めれば、親切に、丁寧に、教えてもらえる、一番華やかな時期。

だけど、年齢を重ねていくと、難しくなってきます。

「言ってくれる人がいなくなる」とは、誰もが実感することではないでしょうか。

それなのに、今まで以上に「学び」が求められるのです。

教師のいない学び。

学校のない学び。

先人のいない学び。

大人の学びは、難易度が高い。

逆に言えば、学び続けていけば、成長できるチャンスでもあります。

誰もわからないことに挑戦するわけですから。

かえって、希望も持てる。

意外と、楽しいかもしれません。

自分で決め、腹をくくる

大人であるわたしたち自身が、どうなりたいかを自分で決め込み、腹をくくる

 

若い頃にはできなかった、主体的に生きるということ。

そんなことが、実現できるとき。

厳しいものでは、ありつつも……

 

とっても自由で楽しいもの、それが大人の学び!

 

そんな学び方を、学んでみましょう。

学びに必要な3つの要素

1.背伸び

~今日の背伸びは、明日の日常~

背伸びとは

次の2点を満たすものに取り組むこと

  1. 現在の能力では少し難しさを感じること
  2. でも、自分の努力&他人の助けを借りて、実現が不可能ではなさそうなこと

 

「ルーティン」や「タスク」をいくらこなしていても、人間の能力の伸張は望むことができません。

 

できることだけを、やり続けていては、進歩がないということですね。

少し無理をして「背伸び」をしないと、成長・変化はできないのです。

背伸び、していますか?

現状に、甘んじてないでしょうか?

~学びの主導権は、自分にあり~

「背伸びなくして学びなし、学びがあるところに、背伸びあり」

「学びの主導権は、自分にあり」

 

子どもの学びは、先生に導いてもらうもの。

大人の学びは、自分で自分を導くもの。

だから、「背伸びをする」ことも、自分で決めるのです。

 

主導権は自分

 

これが大事ですね。

~楽しさ・好き・興味関心・好奇心を感じることにチャレンジする~

多くの人が「最初の背伸び」に選んでいるのは、実は「楽しみを感じること」「好きなこと」「興味関心のあること」「好奇心を感じること」なのです。

 

「背伸び」をするとは、やはり苦しいものです。

 

だからこそ!

 

楽しいことでないと、長続きはしません。

だから、何をやればいいかといえば、やはり、自分が楽しいと感じること

 

取り組むべきこととは……

  • 楽しいと感じる分野
  • 好きな分野
  • 興味関心のある分野
  • 好奇心が持てる分野

 

「好き」という感覚は、大事ですよね。

それによってモチベーションも大きく変わりますし、合わないことにチャレンジすると、ムダになることも多いのです。

特に大事にすべき点は、次のことです。

  • そこにいる人が好きかどうか?
  • 「やりたい」ではなく、「やったほうがいい」と自分に言い聞かせる学びは身につかない

 

人が好きかどうかと、本当にやりたいかどうか。

あまり好きではない人たちに囲まれ、あまり好きではないことをやっていると……

結果は明白です。

必ず、「好き」を重視するようにしましょう。

2.振り返り

~過去に意味を作り、未来に何をするかを自分で語る~

振り返りとは、「過去の自分の行動を見つめ直し、意味づけたうえで、未来に何をしなければならないのかを、自分の言葉で語れるようになること」です。

 

振り返りって?

  • 過去の行動に意味をつける
  • 未来に何をするかを考える
  • 自分の言葉で語れるようにする

 

今日はどうだったか?

明日はどうするか?

それを自分の言葉で語る。

考えてみれば、子どもの頃には、よくやっていたという人も多いのではないでしょうか。

~子どもは、常に振り返っている~

親は、子どもによく聞きますよね。

「今日はどうだった?」「何をしたの?」

そこで子どもは、たくさんのことを話します。

子どもの頃は、親のおかげで「振り返り」の習慣が身についていました。

子どもがどんどん成長していくのは、「振り返り」の力ともいえます。

学校でも「今日の反省」とか「日誌」とか、よく書かされていましたよね。

~大人は、振り返らない~

大人になると、聞いてくれる人がいなくなります。

だから、経験したことを放置しがち。

成長が止まってしまうのは、「経験を放置するから」ではないでしょうか。

経験したことを思い出すことは、とても大事なことなのです。

~思い出せないことは、身についてないのと同じ~

「振り返り」を、苦手に感じる人も多いと思います。

知人の開催する、「振り返りの会」があるのですが、最初はまったく振り返れない人が多いです。

私もそうでした。

今週は何をやったっけ?と、今週のことさえ、思い出せない。

何をやったのか? 

何を学んだのか? 

何を反省したのか?

そんなことが、まったくもって思いつきません。

思い出せないということは、身についていないことと同じになってしまいます。

~挑戦なくして、振り返りなし~

挑戦行動なくして、振り返りなし

振り返りなくして、挑戦行動なし

 

「振り返り」が苦手な理由は、挑戦してないから

「振り返り」を意識すると、挑戦がないことに気づきます。

そして、「振り返り」をしようと思うと、必然的に、挑戦するようになります。

挑戦できるようになるのが、「振り返り」のメリットです。

そして、挑戦した経験を放置しないための「振り返り」でもあります。

~同じことを繰り返さないために、経験を放置しない~

人が能力を高めるためには、経験を経験したままに、そのまま放置しておくことには問題があります。
こうした状態のことを「這いまわる経験主義(経験ばかりして、何も学べていない状態のこと)」という場合もありますが、なんの学びも得ぬままに、同じことを何度も何度も繰り返してしまうのは、大変非効率です。

 

経験しただけで終わり。

それでは、また同じことを繰り返します。

経験から学ばなければなりません。

学ぶためには、「言語化」が大事です。

~自分の言葉で言語化すると、できるようになる~

人は、自分の言葉で言語化できたことしか、できるようにはなりません。振り返りを通して、経験から様々な学びを生み出していく必要があるのです。

 

経験したことに、どんな意味を見出すか。

これからどうするか。

それを自分の言葉にしていくことで、できるようになるのですね。

 

振り返るためには、メモ書きがオススメです。

メモ書きストレスを解消するメモ書きの方法【1日10分】ゼロ秒思考

~「自分の考えたとおりに」生きるために~

自分の考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう。(フランスの文筆家・ブールジュ)

 

  • 振り返りをする = 考えたとおりに生きる
  • 振り返りをしない = 生きたとおりに考える

 

主体的に考え、自分で自分の人生をコントロールする。

それを可能にするのが、「振り返り」なのです。

~「振り返り」=「フィードバック」を常におこなう~

「振り返り」とは、言い換えれば「フィードバック」のこと。

「振り返り」「フィードバック」がなければ、「学び」になりません。

 

アウトプット大全」という本には、「自分のすべての行動に対して、毎日フィードバックをおこなう」と書かれてあります。

アウトプット大全アウトプット大全 by 樺沢紫苑【学びを成長に変える3つの秘訣】すべての行動にフィードバックの習慣を

 

LINEの元社長・森川亮さんも、毎週必ず振り返りをおこなっているそうです。

「すべての仕事は10分で終わる」という本では、次のような気持ちで、振り返り(自己管理)を徹底していると書かれています。

「別に天才でもない普通のサラリーマンの自分が、徹底的に自分のことを管理していったらどこまで成果が出せるのだろうか」

すべての仕事は10分で終わるすべての仕事は10分で終わる~スキルアップとは○○をアップすること【振り返りで景色が変わる】

 

いいことばかりの振り返り。

ぜひ習慣にしたいところです。

3.人とのつながり

~効果的に学ぶには、助けやアドバイスをくれる第三者が必要~

信頼のおける他人に助言を得たり、コメントをもらったり、励まされたり……そうした他人からのサポートを糧にしていきながら、人は学びを実現していきます。

 

学び続けることは、孤独で苦しいもの。

だけど、一人っきりでやらなきゃいけないものではない。

やはり、人は応援されなければ頑張れないものです。

モチベーションが続かないのも当たり前。

積極的に、サポートをしてもらいましょう。

~学びとは、他人とのつながりのなかにある~

「人が学習するには他者が必要である」(ロシアの心理学者・ヴィゴツキー)

 

人は、弱いもの。

一人では無理なのです。

「他者と関わる」ことが、学びにも必要なのですね。

 

アドラー心理学を説いている「嫌われる勇気」でも、自分を好きになるためには「共同体感覚」が必要であると書かれています。

嫌われる勇気「嫌われる勇気」とは、他者のなかで生きていく勇気

~「つながり」「関わり」の中で、学び続ける~

人は「自分一人でできる今の自分」を脱して、「これからの自分」になるためには、他人からのサポートや支援を必要とします。助言をもらったり、声かけを受けたり、励まされたりといった「つながり」や「関わり」が大切なのです。

 

どんな「学ぶ」においても、一番重要なことは、「人との関わりを学ぶ」ことなのかもしれません。

挑戦をとおして、「一人では生きていけない」ことを学ぶのが、重要だとも言えますね。

 

ただし。

「誰とつながりを持つか」ということも重要です。

~最重要課題は、「誰から」学ぶか~

家族・親戚・友人という「強いつながり」よりも、ちょっとした知り合いという「弱いつながり」のほうが、いい情報をもたらしてくれる。

 

自分の身近で強力なつながりよりも、もっと意外で、ひょんなつながりから、大事なことを学ぶことがあります。

親・兄弟、義理でつながってる人を、重視しなくてもいいのです。

むしろ、足かせになることもありますよね。

今の自分から抜け出したいなら、違うところに、学びの場を持つのは大事ではないでしょうか。

そして、「一流の人」から、学ぶようにしたほうがいいです。

中途半端な人から学ぶことほど、ムダなことはありません。

まとめ

成長の実感がもてないときに、チェックすべきこと

  • 最近、背伸びしている?
  • 振り返りの時間、持ててる?
  • 信頼できる人との接点、ある?

 

この3つが充実していることが、学び・成長し・変化できる重要なポイントです。

 

そして、その続きとして、次の7つの行動を提唱されています。

  1. タフな仕事から学ぶ
  2. 本を1トン読む
  3. 人から教えられて学ぶ
  4. 越境する
  5. フィードバックをとりに行く
  6. 場をつくる
  7. 教えてみる

 

私も試してみて実感しましたが、この7ステップは、とっても大事ですね。

 

最後に、なぜ学ぶのか?という点について、再確認。

 

学び続けてきて、今、思うことは、ちょっとしたコツや知識を得るだけで、楽しく人生を送ることができるのだ、ということ。

学べば学ぶほどヒントが得られて、人間ができてくる。選択肢も増える。たぶん、「狭さ」が私を苦しめていたのです。

人間関係がうまくいかないのも、仕事がうまくいかないのも、ストレスで病気になったのも。自分の狭さを克服して広げていったら、「苦しい」が「楽しい」に変わっていきました。

 

学びによって、視野が広がる。

だから、学べば学ぶほど、自由になるのです。

苦しい原因は、「狭い」から。

もっと広げてみましょう。

学び続けると、自分の世界をどんどん広げることができます。

 

ということで。

 

memo

背伸び・振り返り・人とのつながり

この3点を意識しながら、学び続けようという意欲をもとう。

学びは、自分の世界を広げてくれる。

2019313

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