どうすれば、「思考は現実化する」と思いますか?
この本に書いてあることは、次の一言に尽きます。
願望の成就のために揺るぎない計画を立て、さらに決して心を他のことで迷わせない、という固い決意を持ってその計画を行動に移せば、願望は必ず達成するのである。
そう、「思考は現実化する」には、すごく当たり前のことが書いてあります。
これさえ知っていればOKというような、秘伝のワザというものでもない。
願望 → 計画 → 不動の決意 → 実行 → 達成
という順番。
それができないから悩んでる! っていうのが、本音でしょう。
まず思うことは、「願望が持てないから困ってるんだ」というもの。
多くの人は、まず、願望が持ててない。
あるいは、間違った願望を持っている。
必死で頑張ったけど、実は自分の求めているものではなかった、ということは、よくあるでしょう。
願望の持ち方で、つまずいてしまうのです。
そして、そもそも思考ができてない。
どうしたら思考ができるかってことは、読んでも、よくわかりません。
けれども。
考えるだけで良しとするのではなく、計画・実行が大事だと強調するところは、現実的だと思います。
ただのスピリチュアルとは違うな、と。
その反面、やはり、「当たり前でしょ、でも、できない」って気持ちにしかならない。
さて、どうしたらいいのでしょう。
とにかく、大事なところは!
「思考のヒラメキ」+「願望」の2点セット
↓
これを、「強い信念」に変える
「思考・願望・信念」が、すべての土台。
たいていの場合、この土台作りでつまずきます。
目に見えず、手に触れることもできない思考が物理的な報酬に変わりうる
「思考」は、目に見えませんよね。
その、「目に見えない思考」がエネルギーを放ち、「目に見える物質」に変化する。
それが、「思考は現実化する」という意味。
はたして、そんな思考を、どうすればできるようになるのか?
改めて考えてみます。
Contents
思考とは何か?
人間は、自分自身の習慣や環境をつくり出すことができます。人間は、自分で自分の運命を決定することができます。将来を自分で築き上げる脳力、目標を自分で選ぶ脳力が人間にはあるのです。
日々の習慣も、環境も、自分でつくり出すことができる!
それが、思考の力。
この力を、ほとんどの人は、まったく使えてないそうです。
宝の持ち腐れ状態。
では、思考(=考える)とは、一体、何なのでしょうか?
この問いには、マコなり社長が、わかりやすく解説されています。

考えるとは、どういうことか?
マコなり社長の解説の結論を、ひとことで言うと。
「文章にすること」以外は、考えることに、ならない!
断言されていました。
必ず、「書く」ことが大事なのです。
そうでなければ、ただのモヤモヤ。
自分の思考が明確になることは、決してありません。
どう書けばいいか?
自分に質問をし、質問に何度も答えていくことです。


なぜ、書かなくてはならないの?
今、頭の中にあるものは、思考ではありません。
- 過去の記憶
- 漠然とした不安感
- よくわからないモヤモヤ感
頭の中は常に、漠然・混沌とした状態。
なぜなら、世間体や見栄など、無駄なものがたくさん詰まっているからです。
それが、モヤモヤになっている。
いわばマーブルケーキのようなもの。
スッキリと考えるためには、まずは、「世間体」や「見栄」、「過去の記憶」と、「今の本音」を分離すること。
その分離の作業が、「文章にすること」なのです。
人は、言葉を使わないと、考えることができません。
文字にしないと、ずっとモヤモヤのままなのです。
常にマーブル状態。
だから、すべてを文字にする。
文字にすることで、モヤモヤが整理され、本当に大事なものに気づくことができます。
そして、頭を整理する過程では、感情と結びつけていくことがポイント!
感情をないがしろにしてしまうと、かえって思考が進みません。
「感情を伴った思考」がパワーを放つ
「感情+思考」が、物質に変わる
感情を伴った思考は、強い信念と結びつくと、やがて物理的な実体へと変換していく。
とにかく、感情が大事!
「思考」だけでは、物足りないのです。
「感情+思考」 & 信念 という目に見えないものが、目に見える物質を生み出す。
たとえば。
「楽しい」「ウキウキ」という感情があれば、自分でどんどん行動したくなりますよね。
逆に、どんなに正しいことであっても、「面倒」「つまらない」という感情があれば、やる気が起きないもの。
だから、「感情の伴った思考」が一番強い。
理性にも勝ることは、誰もが経験していることでしょう。
理性だけで動いていると、つまらなくなる
理性のみを拠り所にした行動に走らないことである。人には感情、本能、習慣、その他多くの考慮しなければならない内面の働きがある。
大人になると、理性を働かせるようになります。
それが、大人の証拠でもあるのですが。
大人になると、面白いことが減っていくのは、「理性」だけに偏ってしまうからでしょう。
感情を大事にしないと、それこそロボットですよね。
感情がないと、目標達成もうまくいかない
願いを叶えるコツとして、次のようなことを聞いたことはありませんか?
- 大きく書いて、壁に貼っておく
- イメージ写真や絵を飾っておく
- すでに叶ったフリをする
たしかに、どれも効果はあるのですが。
でも、うまくいかない場合があります。
なぜか?
感情が伴っていないから
感情のこもっていない言葉は、潜在意識に影響を与えない
感情のこもっていない言葉では、潜在意識に影響を与えることはできないからである。潜在意識を刺激するには、確信(信念)によって感情移入されたイメージや思考や言葉が必要である。
言葉やイメージにするときには、必ず感情もセットで!
自分の言葉・自分のイメージに、感情移入することが重要なのです。
感情を呼び起こせ
どんな方法を試しても、うまくいかない場合、「感情が伴ってないのでは?」と疑ってみると、いいでしょう。
そもそも、自分の感情に気づけてないことは、よくあること。
理性に偏りすぎることが、当たり前になってしまっているんですよね。
願望を持つことは、「現実化」に向けての出発点なのですが。
それは、「本当の願望」でなければ意味がありません。
そのために、自分の感情を呼び起こすのです。
では、どんな感情がいいのか?
素直な感情ならば、すべていいものですが。
特に大きいのは、「愛情」と「悲しみ」だと言われています。
強い感情1:愛情
愛情には2種類ある
人間は、自分の愛する仕事に携わっているとき、または愛する人のために仕事をしているときに、最も仕事の効果をあげるものである
何かをするときには、愛情が不可欠。
その愛情には、2種類あります。
- 仕事を愛している
- 愛する人のために仕事をしている
「仕事に対する愛」と、「人に対する愛」
両方あれば素晴らしいですが、せめて、どちらか1つは、必ず持っていないと仕事はつまらないですよね。
愛があれば、質・量ともに優れていく
仕事の中に、「好み」や「愛」という要素が入れば、仕事の進行も早くなり、質も向上する。
なぜなら、愛情を持ってする仕事は、他の仕事より質・量ともに優れているからである。
行動面で大事なことは、「報酬以上のサービスをすること」だと言われています。
ただ、「報酬以上のサービス」も難しいことではなく、愛情があれば自然とそうなるもの。
だから、行動を変えるよりも先に、「感情を伴った思考」をエネルギーにするほうが、効果的なのです。
あるいは、行動するなかで、愛情が生まれることもあるでしょう。
どちらにしても、愛情を育てていく意識が必要ですね。
モテるために頑張るのが、やはり強い
男が力を発揮する最大の動機は、女性を喜ばせたいという願望である。
結局のところ。
「モテるために、頑張る」っていうのは、強力な本能ですよね。
あらゆる人が、そのために血のにじむ努力をしているのは事実。
そして、たとえ好きじゃない仕事だったとしても、「愛する人を守るため」に頑張ってる人は、やはり輝いています。
もちろん、異性への愛に、もともと関心のない人はいると思いますが。
もしも関心があるのであれば。
素直になってみたほうが、やる気とエネルギーに満ちていくのではないでしょうか。
英雄・ナポレオンについても、このように書かれています。
ジョセフィーヌと離婚してしまったときから、彼(ナポレオン)は急速に高みから転げ落ちるばかりで、それからまもなく、セント・ヘレナ島に流された。
私たちは妻の影響力で大成功を遂げ、お金と権力をつかんだ男性が、その妻と離婚して新しい女性と一緒になったとたんに破滅していったアメリカの著名人を何人も知っている。
離婚の原因は、さまざまだと思いますし。
別れたほうがいい場合もある。
ただ、どんな理由であれ、「愛を失う」と、エネルギーは奪われます。
それくらい、愛のエネルギーは大きいのです。
愛は、心を奮い立たせる最大の刺激
人間の心は刺激に反応する。この刺激のうちで、最も偉大で最も力強いものが性衝動である。これを利用し、転換するとき、この偉大な力は人々を高い思想の世界へ持ちあげ、日常的な場面では、ついのめり込んでしまいそうなつまらなことや、悩みや、苦痛から人々を解放してくれるのである。
私たちの行動は、すべて、「刺激への反応」です。
そのうち、「愛情」と「性衝動」が、もっとも大きな刺激だといいます。
「愛する人がいる」ことは、自分の生活に刺激を与えてくれる。
だからこそ、外での創造力も活発になる。
なぜなら。
異質なものとの出会いによって、新しいものが生み出されるから。
異質+異質=新たな創造
どんなつまらない情報でも、異質なもの同士の結びつきは、新しいものを生み出す。
男女は、まさに異質なもの。
だから、ストレスも多いし、面倒なこともありますが。
異質なものとの出会いこそが、新たなものを生み出す創造力となるというのです。
女性の影響なしに、いかなる男性も幸福にはなれない
……とまで、言われています。
女性は、その男性のエネルギー源を理解することが、結果的に自分を幸せにすることになるのでしょう。
愛とはいいものだ、という気がしてきませんか。
仕事を愛すると同時に、愛する人のために頑張る。
これが、自分の思考に大きな影響を与えるのです。
強い感情2:悲しみ
悲しみがくれるプレゼント
悲しみは自分自身の心の内側を見つめさせる。
悲しい経験をしたときって、自分の心が浄化される感じがありますよね。
それまでは、わからなかった。
当たり前のことが、有り難いことだったことを。
自分が傲慢になっていたことを。
悲しい出来事、それ自体よりも、自分の甘さに打ちひしがれる。
そのうえで、とにかく悲しい。
だからこそ、一番、純粋なパワーを出せるとき。
悲しみは、自分のエネルギーに変えてこそ、大きな意味を持つのです。
悲しみを、意味に変える
悲しみが与えられさえすれば、利己的な態度や傲慢、虚栄や自己愛が取り除かれるが、これも自然の企図した心身の鍛錬であるように思われてならない。悲しみも失敗と同じように、恩恵になるか災いになるかは自分の反応次第なのである。
悲しい出来事が起きたら、自分の心を見つめてみること。
- 利己的な態度
- 傲慢さ
- 虚栄心
- 自己愛
捨てたくても捨てられなかった、間違った思い。
悲しみによって、自然と取り除かれていきますよね。
ただし。
悲しみが、成長につながらないことも、あります。
「自分は、こんなに苦しい!」と主張し、世の中に文句を言う人、いますよね。
こんなに自分は不幸なんだ、と。
悲しみは、自分を謙虚にさせることもあれば、自分を傲慢にさせることもある。
その別れ際は、どこにあるのでしょう?
それが……
自分への「哀れみ」
「自分の哀れみ」ではなく、「他人の気持ち」に目を向ける
自分を哀れんでみたところで、自分を弱めることにしかならない。他人の気持ちに同情できるようにならなければ、あるいは自分を鍛える手段として歓迎しなければ、悲しみは自分のためにはならないのだ。深い悲しみにあるときほど、無限の英知と密接になることができる。
- 悲しみによって、他人の気持ちに同情できるようになる
- 悲しみを、自分を鍛える手段として歓迎する
その悲しみが、思考と結びついたときに、強い信念を生むのです。
自分を哀れんでいるばかりでは、いけない。
悲しみに打ちひしがれたままでも、いけない。
自分を鍛え、他人の気持ちに目を向けられるようにならなければ。
その力は、誰もが持っているのです。
「悲しみ」は必ず、私たちを「謙虚な人間」へと、導いてくれる。
そう思って、一歩踏み出す勇気を持ったときに、きっと変わるはず。
悲しみは人間を謙虚にさせ、協調的な人間関係をつくる。意見の合わない人や自分を傷つけた人に対しては、批判や非難で応酬したくなるが、大きな悲しみを味わった経験のある人は、そんなことはしない。非難する代わりに「神よ、われらをあわれみたまえ!」というのである。
他人への批判や非難が、消える。
本当の悲しみを味わった人は、そうなれるのです。
だから、「悲しみ」は歓迎すべきもの。
決して、悲観的なことでは、ないのですよね。
そのためにも。
積極的な思考習慣を!
感情を、思考と結びつけていくのです。
それさえできれば、やがて、必ず「実」を結ぶ。
- 思考 = 種子
- 行動 = 思考の花
- 喜びや苦しみ = 思考の果実
強い感情と結びつかないものは、潜在意識は受け入れようとしないのだ。
そもそも、ほとんどの人が思考ができていない
「思考は現実化する」を読んだあと、どうやら思考ができてないようだってことに気づき、思考に関する本もいくつか読んでみました。
特に役に立ったのは、「エッセンシャル思考」と「ゼロ秒思考」です。
「思考は現実化するけれど、そもそもあなたは思考できてないですよ?」っていうのが、ほとんどの日本人に当てはまることです。
思考すると、どんないいことがあるの?
思考には、人生をガラッと変えるパワーがある
思いどおりに人生を送ることができないと、落ち込んでいる人が本当に大勢います。
この人たちは、人生をガラッと変えて、思いどおりの生き方をすることがいかに簡単なことであるのか気がついていないだけなのです。「考え方があなたを変える」ことを認識していないのです。
思考を深めていくと、自分の考え方が変わってくる。
これが、「思考の醍醐味」とも言えるものです。
考え方のクセ = ライフスタイル、パラダイム
自分の「考え方のクセ」を変えることについて、次のような言い方もあります。
- ライフスタイルを変える(「嫌われる勇気」)
- パラダイムを転換する(「7つの習慣」)
嫌われる勇気では、「ライフスタイル」を変えることが根本だと言われていて。
7つの習慣では、「パラダイム」を転換することが根本だと言われている。
つまり。
自分の「考え方の悪いクセ」を変えること。
すると、人生がガラッと変わる。
それが思考の力です。
考えなければ、何も変わらない。


AIにも負けない力は、人間の思考力である
あなたが所有している脳という人間コンピュータでは、あなたが思考を指示し、感情をコントロールし、そして運命を定めることができる。
「AIに仕事を奪われる」という危機感が日に日に増していく昨今。
人間がAIに対抗するためには、思考力を発揮する以外には、ないですよね。
「考えないクセ」を持ち続けてしまうと、いつか本当に、何もできなくなってしまう。
私たちは、自分の思考さえも、自分でコントロールできる。
感情もコントロールできる。
だから、運命さえも変えることができるのです。
そんなすごい力が本当にあるならば、存分に発揮してから人生を終えてみたいものですね。
あなたの思考の舵をしっかり握りしめてください。
あなたの魂の帆船の中では船長がまどろんでいます。
彼は眠っている。
船長を目覚めさせなさい。
自己コントロールは強さです。
正しい思考は統制力です。
穏やかさはパワーです。
(by ジェームズ・アレン)
まとめ
感情を伴った思考が、潜在意識に影響を与える
すべては、思考のヒラメキから始まる。潜在意識は、特に感情と思考が一体となったものに影響されやすい。
「考える」とは、「文章にする」こと
積極的な思考をするためには、「書く」こと。
しかも単語ではなく。
必ず「文章」で。
なお、一文は20字程度がいいと言われています。
「好きだから」では、5文字ですよね。
考えを深めるためには、簡単な一言ではなく、必ず長めの文章にしてみましょう。
感情(愛&悲しみ)をともなった思考が強い
- 仕事を愛している
- 愛する人のために仕事をしている
愛があれば、自然と、報酬以上の仕事になる。
質・量ともに。
だから、結果が出やすい。
- 自分へのあわれみは、取り除く
- 悲しみによって、他人の気持ちに同情できるようにする
- 悲しみを、自分を鍛える手段として歓迎する
悲しみは人間を謙虚にさせ、協調的な人間関係をつくる。意見の合わない人や自分を傷つけた人に対しては、批判や非難で応酬したくなるが、大きな悲しみを味わった経験のある人は、そんなことはしない。非難する代わりに「神よ、われらをあわれみたまえ!」というのである。
思考によって、悲しみからも自分を鍛えることができるのです。
考える目的とは、自分を強くすることであり、自分をあわれむためでは、ありません。
積極的な思考習慣を
思考は、現実化します。
というより、既に現実化していますよね。
それは、あらゆる人が実証しているので疑いようがない。
ただし、いい意味で(積極的な意味で)本当に実感している人は、ごくわずかではないでしょうか。
なぜなら、思考をしていないからです。
まずは、積極的に思考することを習慣化してみよう。
「あなたの人生を作っているのはあなた自身である」
それは思考の力によってです。その思考はあなたが選択し、深めたものです。あなたのマインドが内面的にはあなたの性格を作りだし、外面的にはあなたの環境をつくりだしているのです。(「原因と結果の法則」ジェームズ・アレン著より)
ということで。
感情を伴った思考を、毎日してみよう。
関連記事




参考図書
コメントを残す