理想と現実のギャップに悩む必要はない【14歳からの哲学

理想と現実

「理想と現実のギャップ」は、ありえない!

理想は、すでに実現しているもの。

ギャップは、自分が作り出しているにすぎないから。

 

 

哲学を学ぶには、この本がオススメ!

とても易しい言葉で、哲学の考え方がスッと心に入ってくる。

価値観がガラッと変わる一冊。

14歳からの哲学

「理想」とは何か?

「理想」は目に見えない

「理想」は、目に見えません。

ということは。

私たちは常に、「目に見えないもの」を追いかけていることになります。

 

「目に見えない部分」を考えてみようというのが、哲学の始まり。

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目に見えないもの = 概念・観念

「目に見えないもの」を、「概念」や「観念」と呼びます。

 

「概念」も「観念」も、ザックリ言ってしまえば、ほぼ同じ意味。

  • 概念:思考において把握される、物事の「何たるか」という部分
  • 観念:あるものについていだく意識内容

 

(ここでは、「観念」を用いることとします)

「理想」とは、「観念」である

理想は、目に見えないもの。

つまり、「観念」ですよね。

自分自身が、心で抱いているものです。

「観念」がなければ、「現実」はない

自分自身の現実世界は、自分の観念が作っているものです。

 

自分が、「苦しい」と思えば、「苦しい現実」が生まれるし。

自分が、「楽しい」と思えば、「楽しい現実」が生まれる。

 

常に観念が先なのです。

理想が観念ならば、「理想がなければ、現実はない」

理想

 

前提1
理想とは、観念である
理想は目に見えないものだから
前提2
観念がなければ、現実は存在しない
現実は、自分の観念の中で生まれているから
結論
理想がなければ、現実は存在しない
自分の持っている理想=観念が、現実を作っている

 

「理想」とは「観念」であり、「観念が現実を作っている」のであれば……

「理想」がなければ、「現実」は存在しないことになります。

 

つまり。

今の現実は、自分の理想が作っている!

「理想は、あくまで理想」だと思っているから、今の現実がある

「理想」が先か、「現実」が先か、ということではなく。

理想 = 現実

 

すでに、理想の中で生きていることになります。

 

具体的に言うと……

  • 「理想は、あくまで理想」と思っているから、「あくまで理想」という現実がある
  • 「理想には、手が届かない」と思っているから、手が届かない現実がある

 

「とてもじゃないけど無理だ」という理想(=観念)が、「とてもじゃないけど無理だ」という現実を作っているのです。

 

なんだか屁理屈のようでもありますが。

実際にそうなっているのです。

「理想」を失わずにいるのなら、それはすでに「現実」である

よく言いますよね。

「成功したいなら、成功しているフリをすること」と。

ただし、この「フリ」自体も、失敗する人と、成功する人がいます。

 

なぜなのか?

 

「観念」として根づいていないから。

 

心の中で、「理想は、あくまでも理想だ」と思っていれば、その観念のほうが現実になるのです。

表面だけを必死で真似しても、観念には勝てません。

有名な、「プラシーボ効果」という話にも通じます。

プラシーボ効果も、観念のなせるワザ

プラシーボ効果とは

本来は薬としての効果を持たない物質なのに、「薬」だと信じ込んで飲むことによって、薬と同じ効果を得られること。

 

ビタミン剤を「薬」だと思い込んでしまうと、「薬」ではないのに不思議と治ってしまう。

「暗示」のようなものですよね。

それほど、人間の持つ「観念」には、力があるのです。

 

だから、「疑いながら行動しても、効果は薄い」ことになりますね。

すべては、自分の信じた世界が、現実になっている

でも、「理想」を抱いたことがないよ?

 

「理想がない」という人もいると思います。

ただし、「理想」の意味を、広くとりすぎているからであって、実は誰もが、「理想」にもとづいて行動しているのです。

「理想」があるから、行動する

どんな些細なことでも、「理想」を目指している

人は必ず、「理想」を目指して行動しているもの。

 

「理想」とは……

「こうすれば、自分にとって良いだろう」と思えること

「自分にとって良いこと」を目指している

「自分にとって良い」とは、正確な意味での善悪ではありません。

あくまでも、「自分にとって」どうかを判断しているのです。

 

たとえば。

  • 食事をするのは、自分にとって良いことだから
  • 文句を言うのは、自分にとって良いことだから

 

「お腹がすいたから食事する」というのは、キッカケにすぎません。

食べることが、「自分にとって良いこと」だから、食べるわけです。

毒キノコを食べることは、「自分にとって良いこと」ではないから、食べませんよね。

 

文句を言うのも、同じ。

何かしら「良いこと」があるのです。

「メリット」とも言えるでしょう。

 

人は、メリットを感じたことしか、やらない。

今の現実によって、何かしらのメリットを享受している

「理想が実現しない」のは、そこにメリットがあるからです。

必ず、「自分にとって良いこと」を選択しているのです。

 

どんなメリットか?

  • 怖い思いをしない
  • 不安にならない
  • 人から笑われない

 

メリットがあるから、「やらないほうがいい」と判断しているわけです。

「○○をするのは不安だ」というのが、「観念」です。

 

じゃあ、悪いことをしている人は何なんだ?

「悪い」と思って「悪いこと」をする人はいない

法律的に悪いことをする人も、いるし。

法律的に悪くはなくても、罪悪感を抱くことはあります。

 

「悪いことを、してしまった……」とか。

「悪いと思いつつ、やめられない……」とか。

 

ただし、そういう人も……

 

本当の意味で「悪い」とは、思っていない

 

「悪いことをすること」が、「自分にとって良いこと」だと判断しているのです。

必ず、何かしらのメリットを感じるからこそ、そうするのでしょう。

そうでなければ、絶対に行動はしないはずなのです。

今の現実は、「自分にとって良いこと」の集まりである

今の現実は、「自分にとって良いこと」を目指した結果として、成り立っています。

「自分にとって良いこと」は、すでに実現しています。

 

さて、その「良いこと」は、本当に「良いこと」だったでしょうか?

 

今の生活で享受しているメリットを、書き出してみましょう。

どんなメリットを楽しんでいるか。

何を目指して、こうなったのか。

 

変えるべきは、「自分にとって良いこと」だと思っている、観念のほうなのです。

「これは、自分にとっては悪いことだった」と気づけるかどうか。

気づいた後は、修正できるかどうか、ですね。

「自分にとって良いこと」だと勘違いするから、後悔がある

人は、「自分にとって悪いこと」は絶対にしないもの。

問題が起きるのは、「良いこと」だと「勘違い」してしまったから。

「後悔」するのは、後になって「悪いこと」だったと気づいたわけですよね。

先には、なかなか気づけないもの。

 

だから常に、「本当に自分にとって良いことか?」と、吟味する必要があります。

もちろん、間違えることもあるけれども、間違えたら修正する勇気を持つ

その繰り返ししか、ありませんよね。

 

さて、そう考えたとき、今の現実は、「自分にとって良いこと」でしょうか?

違うと思うのであれば、「観念」を修正する必要があります。

「ギャップ」とは、勘違いである

「悪い現実」があるのなら、「自分にとって良いこと」だと勘違いしてしまったから。

 

つまり。

 

「理想と現実のギャップ」は勘違いである

 

理想は、すでに実現されているのです。

では、なぜ「ギャップ」と言いたくなるのでしょう?

「ギャップ」という言葉で、慰めているだけ

結局は、慰め・あわれみ・言い訳。

これに尽きるのではないでしょうか。

決して、ギャップではありません。

確実に、自分が目指してきたものなのです。

 

やはり、「観念」を修正する必要がありますね。

理想と現実のギャップを埋めるものは、「観念」である

「観念」を変えないと、現実は変わらない

行動を変えることは、もちろん大事。

ただし。

「行動を変えた結果として、観念が変わる」ことが必要。

観念が変わらなければ、何も変わらないのです。

それくらい、観念の力は強力。

今の「観念」を自覚し、修正する勇気を持つ

理想と現実のギャップを感じるのであれば、「観念」が間違っている可能性があります。

 

今、どんな観念を持っているのか?

その観念が、今の現実を作っています。

そこを自覚し、自分の観念を変える。

自分で作った観念ですから、自分で変えることはできます。

 

そして、変えたら、思い込んでしまうことが、コツですよね。

 

もうひとつ、大事なこと!

自分の「観念」が現実を作っているということは……

 

誰のせいにも、できない!

「社会のせい」にしたいのは、自分の「観念」を自覚できていないから

誰のせいでもなく、自分の「観念」である

何か悪いことがあると、ついつい人のせいに、してしまいたくなりますよね。

 

  • 就職難だから、いい仕事につけない
  • こんな社会だから、生きづらい

 

しかし、すべては、自分の「観念」。

理想が現実になっている。

 

そうであるならば、誰のせいにもできません。

もちろん、「自分の責任」だと重く考える必要もないのですが。

あくまでも、自分の「観念」に集中しないと、本当に変わることはできないのです。

 

ただ、いざ変えようと思うと、必ず反対する人も出てくるもの。

しかし、「目に見える現実」だけを見ているだけの人ならば、スルーして構いません。

「目に見える現実」だけを見ている人の話は、スルーしていい

何かを変えようとすると、必ず反対されますよね。

文句を言われるものです。

 

「現実を見ろ」とか。

「自分の能力を、わきまえろ」とか。

 

文句を言う人は、「目に見える現実」だけを見ている人。

「目に見えない観念」のほうを見ることができない人です。

 

そして自分自身も、これまでは「目に見えない観念」を見ることができない人だったのです。

そんな自分を変えようとするなら、「現実」だけを見てアドバイスする人の話は、スルーしたほうがいいですよね。

 

変えるべきは、常に、「目に見えない観念」のほう。

 

POINT
「目に見えない観念」が、「目に見える現実」を作っている。

理想は、すでに実現されている!

まとめ

理想も現実も、今目の前にあるもの。

そして、自分の頭の中にあるもの。

頭の中にある「観念」が「理想」であり、「現実」。

 

今、何が「自分にとって良いこと」だと判断していますか?

そこが間違っているのか、合っているのか。

それは、自分にしか、わからないもの。

 

行動を変えつつ、「観念」をどれだけ変えられるか。

「理想と現実のギャップ」という言葉でごまかさずに、ひとつひとつ丁寧にやっていく以外に、ありません。

 

14歳からの哲学

 

といことで。

 

memo
観念を変えよう。

理想と現実のギャップは、勘違いである。

 

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