ダメな自分が、どうすれば変われるのか。
だけど。
赤ちゃんは、ハイハイすることをあきらめないし。
立つことも、歩くこともあきらめない。
それが、「思い込み」の怖さ。
「思い込み」から抜け出してみたいですよね。
自分を動かせる人だけが、世の中を動かすから。
私たちの考えは、意外と小さい
あなたの思い込みをチェック
自分・他人・環境への思い込み
- 私は、ポジティブであるべきだ
- 私は、緊張してはならない
- 私の夢は、叶わねばならない
緊張しないで堂々としてなきゃいけないでしょ?
- 両親は私を、傷つけてはならない
- 恋人は私を、一番に優先すべきだ
- 子供は私の、理想通りに育つべきだ
- 職場は、人間関係に恵まれるべきだ
- 社会は、私の思い通りになるべきだ
- 世界は、私を救えない
思い込みの裏には、強烈な恐怖心がある
- ポジティブ思考ができない私は、ダメ人間では?
- 緊張するような私は、何をやってもうまくいかないのでは?
- 夢が叶わないと、人生に失敗するのでは?
- 私を傷つける親は、私を愛してないのでは?
- 私を優先してくれない恋人は、私を愛してないのでは?
- 子どもを理想通りに育てられない私は、親失格なのでは?
- 人間関係が悪いと、能力を発揮できないのでは?
- 社会は思い通りにならないから、私が怒るのも当たり前ではないのか?
- いろいろ試したけど、私が変われる方法は、この世にはなさそうだ……
それって、本当に事実?
- 本当に理不尽に扱われたの?
- 本当に愛されなかったの?
- 本当にひどいことを言われたの?
- 本当に裏切られたの?
果たして本当なのでしょうか。
何を愛してるかさえ、わかってない
思い込みのABC理論
- 出来事
- 思い込み
- 感情
これが、ABC理論。
今の私たちの認識は、「AB」理論
- 原因:出来事
- 結果:感情
【原因】
- 上司に、理不尽に扱われた
- 両親に、愛されなかった
- 友達に、ひどいことを言われた
- 恋人に、裏切られた
↓
【結果】
- だから、私は不幸
- だから、私は悲しい
- だから、私はイライラする
あの親のせいだし、あの上司のせいで、毎日イライラしてる。
現実は、「ABC」理論
原因・結果は、そんなにシンプルじゃない
- きっかけ:出来事
- 原因:思い込み
- 結果:感情
「B」の部分がとても大きいんです。
どんなふうに思い込んだの?
- 出来事
- 上司に注意された
- 思い込み
- 自分は嫌われてるんだ
- どうせ自分はこうなんだ
- 自分はダメ社員なんだ
- 感情
- 苦しい、悲しい、寂しい
「自己肯定感が低い」とは、「思い込み」の部分に「肯定形がない」ことを指しますよね。
なぜ、傷つくの?
本当の意味では、自分の身に起こる出来事によって傷つけられるのではない。自分がその状況を容認するという選択によって、傷を受けるのだ。
(by 「7つの習慣」)
「思い込み」とは、「受け入れ」とも言いかえられます。
本来は、他人のことは「他人事」なので、無視してればいいんです。
けれども、「他人事」にはしなかった。
つまり。
「ダメな自分」であることを、自分が受け入れた
変わりたいから悩んでるんだし。
受け入れないと変われない
心底から正直に「今の状況はこれまで私が行なってきた選択の結果だ」と言えるようになるまで、「他の道を選ぶ」と言うことはできない。
(7つの習慣)
私たちには必ず、「何かを受け入れた過去」がある。
要するに。
「Yes」と言いたくないところで「Yes」と言ってしまった。
賛同したくもない意見に、従ってしまったんです。
それと同じで、まずは何を受け入れているのかを知る。
現在地を確認してこそ、方向転換もできるんです。
「ABC理論」には、その先の「DE」がある
- 出来事
- 思い込み
- 感情
- 反論
- 新しい信念の選択
結果に対して、反論をする
万が一、本当に愛されてなかったとしても、それは自分の人生を左右するほどのことなのかな?
「誰かに愛されてる瞬間」は、あったっけ?
「ABC」を認めて反論をする。
そして。
新しい考え方を選択する。
それが「ABCDE」。
なかなかできないんだけど……
「楽しいほうを選ばなきゃ」というのも思い込み
- 楽しいほうを選ばなきゃ
- あれもこれもやらなきゃ
- 自分だけが苦しいって思わないようにしなきゃ
これでは、新たな思い込みを量産するだけで、堂々めぐりですね。
どうせなら楽しいほうを選びたいけれど。
選べないなら、選べないままでもいい
「やれる範囲のマイベスト」で
「受け入れる」とは、できない部分をあきらめること。
だから。
やれる範囲のマイベストを
- 「完璧主義」より「最善主義」
- 「パーフェクト」より「ベスト」
- 「should:すべき」より「wish:だったらいいな」
まとめ
思い込みに「束縛」されている私たち
これらは、ぜーんぶ思い込み。
- 私は、ポジティブであるべきだ
- 私は、緊張してはならない
- 私の夢は、叶わねばならない
- 両親は私を、傷つけてはならない
- 恋人は私を、一番に優先すべきだ
- 子供は私の、理想通りに育つべきだ
- 職場は、人間関係に恵まれるべきだ
- 社会は、私の思い通りになるべきだ
- 世界は、私を救えない
義務感にしばられてませんか?
「AB理論」で考えると、事実がゆがむ
- 原因:出来事
- 結果:感情
「親のせいで」「会社のせいで」「あの出来事のせいで」、自分は不幸だと思い続ける。
「アイツのせいだ」と。
「ABC理論」で考えれば、現実が変わってくる
- 出来事
- 上司に注意された
- 思い込み
- 自分は嫌われてるんだ
- どうせ自分はこうなんだ
- 自分はダメ社員なんだ
- 感情
- 苦しい、悲しい、寂しい
「ABC」を認めたら、その先に進んでみる
- 出来事
- 思い込み
- 感情
- 反論
- 新しい信念の選択
「苦しみ」は、「一つの視点しかない」ときに、感じやすい。
「いろんな見方がある」と思えたほうが、心に余裕ができます。
つまり。
「思い込みにとらわれた状態」とは。
自分を「一つのもの」に、鎖で固定すること
そのほうが自由なんだな。
- ポジティブでもいいし、ネガティブでもいい
- 愛されてもいいし、愛されなくてもいい
- 愛されているかもしれないし、愛されていないかもしれない
「絶対にこう」っていう思い込みを開放してみると、キャパが生まれて少し軽くなりますよ。
そして、それは本当なのでしょうか?
「AB」ではなくて「ABC」。
「B」は何なのかを考えてみてくださいね。
でも……
嫌われてないかもしれないよな。





