相手をモノ扱いする【ガチョウと黄金の卵】

効率を追うのではなく。

効果を考えよう。

それは、人を大切にすること。

 

7つの習慣

 

「7つの習慣」とは、人を大切にする習慣(=効果性の習慣)

7つの習慣の大きな特徴は、「人格主義」と「効果性」と「パラダイム」。

「効果性」とは、「P/PCバランス」を考えることです。

P/PCバランス(結果/資源・能力)

P/PCバランスは効果性の中心的な概念であり、人生のすべての側面で実証されるものである。この原則に従うか、あるいはそれに反発するかは自分で選べるが、どちらにしても原則が必ず作用する。いわゆる灯台なのだ。「7つの習慣」はこの効果性の定義とパラダイムに基づいているものである。

 

P/PCバランスとは
  • Perfomance:結果
  • Perfomance Capavility:資源=人・物・金

 

Pは結果。

PCは資源 = 結果を生み出すもの

結果と資源のバランスを、P/PCバランスと呼びます。

 

結果だけを追い求めるのは、効率主義

結果だけを追い求めて、資源(人や物)を大切にしない。

たとえて言えば、「社員を大事にしない会社」です。

効率主義は、必ず限界がくる。

結果を生み出してくれる「資源」を大切にすることが重要です。

 

資源だけを大切にしても、結果は生まれない

資源を大切にすると言っても。

資源だけを大切にして結果を考えなければ、結果的には、誰も幸せになりません。

やはり、結果も大切なのです。

 

資源を大切にしながら結果を出すのが、効果主義

結果と同時に、資源も大切にしようというのがP/PCバランスの考え方です。

「結果だけ」「資源だけ」ではなく、両方のバランスを考えること。

 

P/PCバランスこそが、私たちの目指すべき「灯台」だというのです。

 

わかりやすい例え話として、イソップ童話の「ガチョウと黄金の卵」が挙げられます。

「ガチョウと黄金の卵」

ガチョウを飼っている、ある貧しい農夫の話。

ある日、ガチョウが「黄金の卵」を産んだ。

しかも卵は純金!

ガチョウは毎日、黄金の卵を産み続けた。

おかげで貧しい農夫は、一気に大金持ちに。

そして農夫は、1日に1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じる。

ついにはガチョウを殺し、腹の中の卵を一気に手に入れようと試みる。

ところが……。

腹の中に黄金の卵はない。

しかも、卵を手に入れる手段(ガチョウ)を殺したことで、黄金の卵を手に入れることができなくなった。

 

教訓

結果(=効率)だけを求めると、それを生み出す資源をすべて失ってしまうもの。

 

農夫は、ガチョウよりも、黄金の卵をほしがった。

それこそ、効率性を求める生き方。

結果だけをほしがり、結果を生み出す資源(=人)をないがしろにする。

その末路は、結果も資源も失ってしまうという話です。

人を大切にしよう

資源とは

「人・物・金」の3つ。

結果を生み出してくれるものが、資源。

 

3つの資源のうち、物とお金を大事にすることは簡単。

それほど考えなくても、誰もが大事にしているでしょう。

一番ないがしろにしがちなのが、「人」です。

 

だからこそ。

「人を大切にする」ことが、効果性

と、いえるのです。

 

「人を大切に」って、具体的にはどういうことなんだ?

 

「人を大切にすること」を考えるには、「なぜ人と組織は変われないのか」という本が非常に参考になります。

 

この本では、私たちが直面する問題は、次の2種類だといわれています。

  1. 技術的問題:技術で解決できる問題
  2. 適応課題:人の思考を変えないと、解決できない問題

 

なかでも2番目の「適応課題」を解決するには、「感情に働きかける」ことが大事だといいます。

なぜ人と組織は変われないのか

感情に働きかけることが、ゴールへの到達になる

感情と向き合えるか?

さて、「感情と向き合う」こと、得意でしょうか?

たいていの人は、「自分の感情」と向き合うことさえ苦手ですよね。

ましてや、「他人の感情」なんて、面倒でしかない。

できれば避けて通りたいのが、「感情」ではないでしょうか。

 

のみならず、「職場に感情を持ち込むべきではない」という理論もまかりとおっています。

 

職場に感情を持ち込むべきではない?

たいていの場合、感情は放置されてしまいます。

  • 気づかないふりをして放置する
  • 時間が解決するだろうと思って放置する
  • 誰かが解決するだろうと思って放置する
  • 憂さ晴らしをして忘れようとする

 

特に、他人の感情には、目も向けたくないですね。

 

しかし!

 

なぜ人と組織は変われないのか?

その理由こそ、「感情」を無視しているからだというのです。

 

感情が職場に大きな影響を及ぼす

しかも。

「職場で人間の感情に働きかける方法を見いだせないかぎり、重要なゴールには到達できない」

とまでいわれています。

 

感情に働きかける方法って……?

 

職場での自己変革に成功した人は、どういう人だったか

組織と個人の両方にとって有意義な個人レベルの改善目標を明らかにし、その目標を達成するプロセスに私的な感情を密接に結びつけることが可能になったからだ。

 

 

スイスの金融業界のCEO

「世界は変化しています。営業担当者たちには、仕事の中身を文字どおりゼロから考え直してほしい。
……
これからは人と接し、人の感情を知る力を磨く必要があります。顧客との会話では、その人の人生について語らなくてはならない。その人は誰を愛していて、なにを最も大切にしているのか? そういう優先順位に基づいて、どのように資産を運用したいのか? こういった会話をおこなうのは、これまでの営業活動とはまるで違う仕事です」

 

「人生戦略」では、自分が抱える問題を「大したことない」と思うのはやめようと言われています。

この世でもっとも大事な自分のために、すべてを「大した問題」ととらえ、戦うべきだ、と。


効率主義とは、感情を後回しにした結果だといえる。

もちろん、感情だけを重視するのではありません。

感情・思考・行動の3つを同時に変化させていくこと。

ただ、3つのなかで、感情がもっとも後回しにしがちなので、「感情重視」と思っておくくらいがいいのではないでしょうか。

 

だからこそ。

「効果性」を最優先するとは、自分と他者の感情を大切にすること。

 

職場で公的な要素と私的な要素をはっきり区別しようという発想は、現実離れしていて生産的でない。

 

 

効率性は、人をモノ扱いするという点で、「箱の法則」と同じです。

「箱」の法則

人をモノ扱いする

「箱」の中に入ると、自己正当化に必死になる。

他者は、自己正当化のための道具にすぎなくなる。

人を「物」としか思えなくなる。

 

「箱」の中とは、そんな状態です。

相手は悪者であってほしいという願い

モノ扱いされた人は、当然、心を入れ替えることはしません。

自分も、自分が正しいことを証明するためには、相手は悪者でいてくれないと困ります。

自分は正しい。相手が悪い。それが自己正当化。

結果的に、自分にこだわる自分、悪者である相手、というのが永遠に変わらなくなるわけです。

 

「箱」に入る目的は、相手を悪者にすること

 

「なんであの人はいつもこうなの!」と、ずっと言い続けていたいから。

状況を変えたいとか、自分を変えたいとかではないわけです。

 

だから、イライラが果てしなく続くのは、当たり前だったのです。

自己正当化のための道具だからこそ、執着する

自己正当化のための道具として、相手を必要としているから、イライラしつつも、相手と離れることができなくなります。

 

それが執着する原因。

自己正当化できなくなることが怖いのです。

 

相手を「人」として見ると、結果的に、相手から離れることもあるそうです。

自己正当化のための道具が必要なくなるから。

「人」として見るというのは、寛大にならなければならないということではなく、気遣わなきゃいけないわけでもないそうです。

道具ではないというだけ。

 

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法箱の法則とは【嫌な人がいなくなる法則】本来の思いやりを取り戻そう 2日で人生が変わる「箱」の法則 人間関係のモヤモヤを解決するために箱の法則【自己正当化をやめる】生きる目的とコミュニケーションが変わる

 

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