悩みが解決しないのは、一面しか見ていないから。
物事も、人間も、多面性。
モヤモヤと悩み続けるのではなく、「多面的に見る」「考えを深める」クセをつけてみましょう。
モヤモヤした頭を、分離していく作業です。
Contents
すべてを多面的に見る
出来事にも人間にも、いろんな側面がある
一つの物事には、複数の側面があります。
物事だけではなく人間も、「多面体」なのです。
いろいろな側面があって、一つだけではありません。
では、多面的の反対は何でしょう?
多面的の反対は、一面的
つまりは。
- 片側しか見ていない
- 表面しか見ていない
一面的と同じような意味では、次のような言葉もあります。
- 画一的
- 違いがなく、みんな同じ
- 単一的
- たた一つだけで多面性がない
- 視野狭窄(きょうさく)
- 視野が狭く、いろいろな側面を見られない
悩んでるときは、一つの側面しか見ていない
悩み苦しんでいるとき、問題がなかなか解決しないのは、視点が一面的だから。
しかも、一面のごく一部分のみ。
たとえば。
- 自分の欠点が気になるとき
- 自分の長所には目を向けていない
- 自信を失って落ち込んでるとき
- 自信のある自分には目を向けていない
- 何かに不安になっているとき
- 安心要素には目を向けていない
- 嫌われていると思っているとき
- 愛されている自分には目を向けていない
- できない自分に執着しているとき
- できる自分に目を向けていない
- 失敗したらどうしようと悩む
- 成功したらどうしようとは悩まない
一面だけが全てだと思ってしまうから、苦しみが生じます。
出来事も人も、多面体として見る
ある出来事を多面体として見る。
ひとりの人を多面体として見る。
そして、ひとつずつの面を見ていく。
何ごとも、ひとつだけではなく、複数の物事が絡み合っています。
多面体の、ひとつずつの側面を見るクセをつけていくと、考え方がグッと変わります。
- 感情に流されなくなる
- 自分なりの判断に迷いがなくなる
多面的に考える例
例)「○○できない」という悩みに対して
- どういう時、○○できるのか
- どういう時、○○できないのか
- ○○できると、何がいいのか
- ○○できないと、何がよくないのか
- 自分はいつ頃から○○できなくなったのか
- ○○できない自分は、人にはどう見えているのか
- ○○できる人は誰か、どうしてできるのか
- その人は、いつも○○できるのか
- ○○できない人は誰か、どうしてできないのか
- 自分にとって、○○できるとはどういうことか
- ○○できなくて、本当に困っているのか
サイコロを振るように、6面体のうちの、どの面なのかを見るようにしていくといいと思います。
多面的に考えるコツ
「多面」といっても難しいので、まずは真逆を見るのが考えやすいです。
1.まずは「真逆」を考える
たとえば。
- 短所ばかり見てしまう
- 自分の長所は何だろう?
- 自信がない
- 自信があるときは、どんなときだろう?
- 不安だ
- この状況でも、安心できる点は、何だろう?
- 誰にも愛されない
- 愛してくれてる人は誰だろう?
- 自分には何もできない
- できることは、何だろう?
- どうせ失敗する
- 成功したら、その次は何をしよう?
まったく逆を見てみるのがコツ。
2.「相手の立場」を考える
- ○○さんは、私のことをどう思っているのか?
- ○○さんは、今、どういう状況なのか?
- ○○さんも、本当は、自信がないのではないか?
- ○○さんは、何が苦手なのか?
相手のことを考えてみると、自分だけを見ている状況から少しずつ抜け出していきます。
ただし。
これは、あくまでも妄想の世界。
それでも、役立つのです。
「素敵な勘違い」でいい
- この人も自信ないのかもしれない
- 意外と私のことを好きなのかもしれない
この人は私をバカにしている、と思うよりも。
この人は私にあこがれている、と思うほうが、心は健全になります。
○○さんは私をどう思っているか?
結論はすべて……
私のことが好きなんだ
そう思うだけで、コミュニケーションが改善します。
照れて緊張はしても、怖くて緊張はしないから。
「私のことを好きだなんてありがとう」という気持ちで接してみると、相手の態度も変わります。
これは、なかなかいい方法です。
問題解決のポイントは、全体観に立つこと
一面しか見えてないと、問題解決が遅くなります。
なぜなら、全体観に立てないから。
たとえて言えば、自分の「鼻だけ」をずっと考えているような状態。
鼻だけを考えても、自分の全体を理解することはできません。
しかも、鼻って、実際に見ることはできない位置にあります。
結局は、自分のことがまったく見えていない。
「ひとつだけ」を考えていても何も見えないのです。
常に、全体観に立つことが問題解決のポイント。
鼻だけではなく、目もあるし耳もある。
いろいろあったんだということに気づかせてくれるのが多面的な見方です。
- こっちから見るとどうなる?
- まったく逆もある?
考えるときも、冒険のような気持ちになるのがいいでしょう。
ということで。
- 一面しか見てないのではないだろうか?
- 真逆から見ると、どうなるんだろう?
- 相手の立場から見ると、どうなるんだろう?
- 実は、けっこう愛されているのでは?
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