【魔女の宅急便】キキに見る、自己肯定感の低さ

魔女の宅急便

劣等感、虚栄心、自己肯定感の低さ。

魔女の宅急便は、女性の葛藤がよく描かれてる。

 

子どもの頃は、等身大のキキの姿が、あまり好きじゃなかったけど。

なぜか今は、ジブリのなかで一番好きなんですよね。

とっても共感できて。

 

なんといっても、宮崎駿の洞察力がすごい。

感傷にひたっている女性の心理が、的確すぎる。

 

  • 人と比べて落ち込み、自分の感情が揺れまくる
  • 自分の能力がスゴイって言われると、なぜかムカつく
  • 突然のスランプに陥って、イライラが止まらない
  • 失意のときは、友人に支えてもらう
  • 自ら助けを求める
  • 落ち込みつつも、今いる場所が好きになる

 

魔女の宅急便は、大きなリボンをつけた自意識過剰の女の子が、人のやさしさに気づく物語。

「誰もわかってくれない」と逆ギレし、スネる子どもの姿

逆ギレは、ジブリアニメの特徴

子どもが逆ギレするのは、「火垂るの墓」も、「千と千尋の神隠し」も同じパターン。

特に、魔女の宅急便のキキは、大きなリボンをつけ、自分は特別と思っている自意識過剰の女の子。

 

旅立つ前は、お父さんに「高い高い」をせがむ、甘ったれた子。

何でもできるし、誰もが助けてくれると思っていた、うぬぼれ屋さん。

 

もちろん、「挫折」「試練」という洗礼を受ける。

見知らぬ街で劣等感、虚栄心、人間不信に陥るキキ

周囲を敵だと見なした瞬間から、自分の能力は閉じていく。

 

誰もわかってくれない。

みんな、私をバカにしてる。

 

魔女の宅急便を見ていると、周囲は誰も、そんなふうには思ってないってことが、わかるよね。

そう感じてるのは、あなただけだよ?と。

わざわざ、自分で自分を閉じ込めているだけ。

 

映画として見ていると、よくわかるんだけど。

いざ自分のことになると、どんどん思い込みの箱に入りこんでしまう。

感傷にひたりたくなるときが、あるもの。

そんなときに、キキの姿を思い浮かべてみると、抜け出すキッカケがつかめるのでは?

「やさしさに包まれたなら」

キキが立ち直ったのは、やさしさに包まれたからこそ

何よりも、BGMの選曲が絶妙すぎる。

そんなキキが立ち直ったのは、まさに、「やさしさに包まれた」からだよね。

 

なお、「火垂るの墓」では、思いやりがわからなかったせいで、妹と自分を滅ぼしてしまった。

火垂るの墓「火垂るの墓」は人間の弱さを描いた映画【性弱説】環境のせいにしていい、でも後悔のない生き方を選ぼう

 

一方、「魔女の宅急便」では、やさしさに包まれたおかげで、生きる道を見いだしたんだ。

人の思いやり・やさしさを感じられるかどうか?

やっぱり、大変なときこそ。

周囲の思いやり・やさしさがわかるかどうか?

……っていうのが、生きるテーマになるのでしょう。


そんなことを考えながら、「やさしくしてくれてありがとう」と、身近な人に言ってみました。

少し、気分が変わります。

「目に映るすべてのことがメッセージ」

すべてが、メッセージ。

そして、どんなメッセージを読み取るかは、自分次第。

あくまでも、受信側の主体性。

「大人になっても、奇跡は起こるよ」

ただし、歌詞の前半で大事なことを言われてる。

 

小さい頃は、神様がいて、毎日愛を届けてくれた

 

小さい頃は、甘ったれていても、自分が何もしなくても。

愛は、届けてもらえるものだったんだ。

 

だけど……

 

大人になったら、自分のほうからやさしさを見つけないと、奇跡は起きない。

 

キキの葛藤は、そこだったんじゃないか。

 

自立するつもりで旅立ったけれど、いざとなるとやはり、甘ったれた気持ちが出てくる。

自分から、愛を見つけようとは思えない。

愛は、届けてもらえて当たり前だったのに、と。

 

よくある思春期の葛藤だけれど。

思春期を過ぎたって、ずーっと、そんな甘ったれた気持ちがつきまとう。

「心の奥にしまい忘れた大切な箱」

「心の奥にしまい忘れた大切な箱」とは、どんな箱か……

 

幼い頃の未解決の問題

 

その箱が、今の状況とピタッとリンクして、ひらくときがある。

そのときが、解決のチャンス。

 

あ、自分の寂しさってこれだったのか。

ほんとに求めてたのは、これか、と気づく瞬間がある。

 

その瞬間を、「セレンディピティ」というらしい。

セレンディピティが、「奇跡」というものかもしれない。

 

目の前のメッセージ、ちゃんと受け取れてる?

【先輩魔女の真実】まぼろしの華やかさ

キキが旅立ったとき、空の上で、先輩魔女と出会う。

先輩は、ツーンとすました表情で、「最近は恋占いをしている」と言う。

 

そんな先輩を、かっこいいと思うキキ。

 

でも、その先輩魔女が降りていった街は……

 

きらびやかなネオン街

 

少女が一人、ネオン街で恋占いをしているとは、いったい、どういう意味かわかりますか?

 

実は……

 

 ** 風俗 **

 

何も知らない純真なキキは、そして、私たち女性は……。

キラキラしている女性を見て、かっこいいなと思い、うらやましいなと思い、ムダに焦るけれど。

 

そのあこがれの対象は、嫉妬の対象は、はたして、どこまで本物なのだろう?

 

女の子よ、現実を見なさい!という、宮崎駿の親心でしょうか。

女性は、自己肯定感が低い

魔女の宅急便は、かわいらしく見せてるけど、けっこう、女性の負の部分が描かれててエグいのです。

 

キキは、お父さんに高い高いをしてもらうし。

パン屋のおじさんに、抱きつくし。

ラストは、この街で頑張ると言いつつも、結局は、彼氏に仕事をサポートしてもらっているだけ。

 

女性の現実を、感じますね。

キキよ、大学に行きなさい?

誰かが、「キキよ、大学に行きなさい」っていう評論を書いていたらしいけど、その意見も、わからなくもないです。笑

 

でも、男性にサポートしてもらうのも、女性の生き方だとは思いますけどね。

 

ただ、どんな生き方を選ぼうとも。

 

ムダに焦ったり、ムダにあこがれたりというのは、危険なんじゃないかというのが、先輩魔女の姿から感じとれます。

「愛され女子」って?

「愛され女子」という言葉が流行っているけれど。

わざわざ愛されたいと思わなくたって、華やかなものに憧れなくたって。

女性は、そもそも愛されてるし、華やかな存在。

そのことを信じてほしいなって、特に若い女性には願いたいですね。

 

きっと、どこかで自分で勝手に否定しちゃっただけ。

本当は愛されてることも、かわいいことも、わかってる

2~3歳くらいの女の子は、「かわいい」と言われるのがデフォルトだから、
言われ慣れてしまうという現実も、あると思う。

 

その頃は、自分がかわいいことを、わかってた。

愛されてることを、自覚してた。

女の子は誰もが、そうだった。

 

それが、大人になると、言葉にしてもらえないことに混乱し、ムダにジタバタしてしまうけれど。

 

むしろ、愛されすぎてて、愛する力が弱ってるというほうが、実態なのでは?

十分に愛されてる。足りないのは「愛する力」

「魔女の宅急便」も、「千と千尋の神隠し」も、愛する人を自ら救おうと、女性が立ち上がったときに変革が起きてるんだよね。

 

女性が愛されるのは、当たり前。

逆に、「誰かを愛そう」と、「誰かを救おう」と、気持ちを転換したときに、女の子は成長するということかもね。

まとめ

キキは、ちょっと嫌なことがあると、ふてくされて、相手を無視・拒絶する。

しかし、無視しておきながら、いざとなったら、気になって助けにいく。

スネて、強がってただけじゃん! ってところが、等身大ですね。

 

自分の感情に負けて、スランプに陥るところも、他のヒロインとは違う。

 

キキの姿を見ながら、自分は今、「やさしさに包まれているだろうか?」と見つめてみては、いかがでしょう。

 

ふとしたところに、奇跡が見つかるかも?

そんなときに、自己肯定感が上がるのではないでしょうか。

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