「言葉にできる」は武器になる by 梅田悟司【どうすれば自分の意見を持てるのか】真逆を考える習慣を

言葉にできるは武器になる

言葉は武器になるけれど、いつもと同じ言葉では武器にならない。

新しい意見は、新しい言葉から生み出されます。

 

言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある

 

言葉にならないものを言葉にする。

いつもとは違う言葉が、いつもとは違う意見を生み出します。

頭を整理し、意見を育てよう。

メモ書き

 

頭の中は、放っておくとマーブル状態になっていきます。

それが、自分の意見を持つことが難しい理由。

伝える力なぜ伝わらないのか~いま何を感じているか、言葉にできますか?

 

どうすれば意見を持つことができるのか、学んでみましょう。

「『言葉にできる』は武器になる」by 梅田悟司

Contents

新しい意見は、新しい言葉から生み出される

雨を線で描いた世界初の人は、歌川広重

言葉にできるは武器になる

 

現代を生きる私たちにとって、雨は線以外の何物でもないように感じているが、それまでは「雨が降っているな」と漠然としか捉(とら)えられていなかった。

 

その昔、人々は、「雨」を絵に描くことはできなかったそうです。

「雨」を線で描いた世界初の人は、なんと日本の浮世絵画家!

歌川広重!

とらえどころのない雨を、なんとしても描こうと思った

「雨」は、とらえどころのないもの。

形があるわけでもないし。

降ったてきたと思ったら、すぐに消えてしまう。

絵に描けるとは、誰も思っていなかったのかもしれません。

でも歌川広重は、どうしても描きたいと思った。

どうやって絵に描けばいいかと考えたからこそ、「雨」が描けるようになったのです。

 

形がないから描けないのではなく、なんとしても描こうという思いが大切なんだ

【言葉も雨と同じ】形がなく、すぐに消えるものを、なんとしても書き残そう

考えてみれば、「言葉」も「雨」と同じですね。

どんどん降ってくるんだけれど、あっという間に消えてしまう。

形がなく、描きようのないもの。

 

それでも。

 

歌川広重のように、なんとしても描きたいという熱意で、言葉にしなければならないのです。

一度、形にしてしまえば、当たり前になる

今では、「雨」を線で描くのは、当たり前のことですね。

それと同じように、最初は描けないと思っても、頑張って描けば、いつしか当たり前になる。

だから、苦しくても怖くても、形にすることが大事です。

芸術を生み出す過程と同じ。

「雨」を線で描いてみようと発想したように、今までにない見方が必要になります。

 

雨を「線」で描いたように、言葉を「文字」にしよう

言葉を生み出すために、自分の内側を観察する

「内なる言葉」と「外に向かう言葉」

  • 内なる言葉:内側で「考える」言葉。自分の視点、本音
  • 外に向かう言葉:他人に対して「話す」「書く」言葉

 

言葉を生み出す過程
  1. 「内なる言葉」で意見を育てる
  2. 「外に向かう言葉」に変換する

 

普段、私たちは、「外に向かう言葉」だけを意識して過ごしています。

しかし、それよりも大事なことは、「内なる言葉」。

これは「内省」ということではなく、能動的に意見を育てていく作業です。

まずは「内なる言葉」を分析して、意見を育てる

どう言えば伝わるか? どう書けば面白いか?

それは、「外に向かう言葉」の役割。

 

その前にやるべきことは……

 

「内なる言葉」を分析して深める作業=「意見を育てる」

 

「外に向かう言葉」を先に考えると、薄っぺらい言葉になります。

聞きたいのは意見であって言葉ではない

相手が聞きたいのは意見であって、言葉そのものではない

 

自分が何を思い、何を感じ、どういう視点で物事を見ているのか。


「あ、今、自分はこう思ったな」

「こんな言葉が頭の中に浮かんでいる」

瞬時に意識することが大事です。

常に自分の頭の中を観察していなければ、意見なんて育ちません。

「内なる言葉」を意識していないから、意見がわからなくなる

普段はそこまで意識をしていないため、自分が何を考えているのかがわからない。

考えてないわけじゃないのです。

言葉を意識し、観察する

意識して観察しないと認識できないのが、「内なる言葉」

 

自分の言葉で語るとは
  • 「内なる言葉」を意識し、観察し、分析する
  • それを「外に向かう言葉」にしていく

自分の言葉で語る

「内なる言葉」を意識して、自分を理解する

  • 自分は今、何を感じているか
  • 自分とは、どんな思考のクセがあるのか
  • 自分とは、どんな人間なのか

 

自分という人間を理解するためにも、「内なる言葉」を徹底的に把握していくことです。

言葉を磨きたいなら自分を知ろう

便利な言葉で適当に表現するのではなく、歌川広重が雨を「線」で描いたように、努力の末に、自分の考えを自分で言葉にする。

それこそが、「考えを深める」ことであり、「意見を育てる」ことです。

とにかく書いていく

今、自分が思っていることを、頑張って言葉にしてみる。

歌川広重のような気持ちになって、形のないものを形にしていきましょう。

それを習慣にすると、頭がスッキリし、「話す力」も「書く力」も、どんどん磨かれます。

料理(表現)は、素材(=内なる言葉)で決まる

素材がよければ、味付けは必要最小限でいい。 

 

「外に向かう言葉」とは、「化学調味料」と同じ。

人工的な味付けです。

「内なる言葉」という素材がよければ、味付けは少しでいい。

ちょっとした味付けだけで「伝わる言葉」になるのです。

 

とにかく大事なのは、「内なる言葉=自分の意見」を磨くこと

 

内なる言葉に意識を向け続けていれば、自分だけが持っている視点に気付くことができるようになるまでに、そう時間はかからない。すると、自然と「今自分の頭にはこんな言葉が浮かんでいる」と認識し、自分の考え方のクセや思考を把握できるようになり、常に「自分の頭を覗いているもう1人の自分」の存在を意識できるようになる。

考えているのではなく、思い出そうとしているだけ

脳の領域:思い出の記憶域と、考える思考域

脳は、次の2つの領域にわかれるそうです。

  • 記憶域:過去の思い出を保存しておく場所
  • 思考域:新しいことを考える場所

 

思い出の記憶域をグルグルする

考えがグルグルしたり、モヤモヤしたりする状態とは……

 

記憶域をグルグルしている

 

過去の思い出の中から、似たようなものを探そうとしているわけです。

パソコンでいえば砂時計マークの表示中。

グルグルグルグル、データの中を探し回っているのです。

記憶域はセピア色でモヤモヤする

過去の思い出って、色でいえばセピア色。

ちょっとモヤっとしますよね。

 

だから、モヤモヤ

 

実は考えているのではない。

思い出そうとしているだけ。

記憶域だけで、思考域はまったく使われないのです。

 

考えているようで、思い出しているだけの状態が続いてしまい、いつまでも同じところをぐるぐると行き来することになる。

 

では、どうしたらいいか?

やはり、書き出すことがベスト。

頭にあることを書き出す

モヤモヤはすべて外に出す

モヤモヤとたまっているものを文字にする。

そうすると、記憶域がスッキリしてくるので、思考域が働くようになります。

いわば、データを外付けハードディスクに移し、容量を軽くするようなもの。

軽くならないと、脳は考え始めることができないのですね。

考えるよりも先に書く

とにかく書き出そう。

モヤモヤしたら、混乱したら、イライラしたら、考えるよりも先に書き出すこと。

これが習慣化すると、どんどんスッキリしてきます。

パソコンやスマホではなく、手書きが最強です。

手を動かすことで、脳はさらに活性化されるからです。

誰にも見せなくていいから大きく書く

内なる言葉と向き合う行為は非常に繊細であり「本当かな?」と疑念が湧いた時点で、すぐにうまく行かなくなってしまう。そのため、頭に浮かんだことを、自信を持って大きく書くことが大事なのだ。

 

誰かに見せるわけでもないので、どんどん、大きい字で、自信を持って書いていく。

書くだけでも効果はありますが、そこからさらに考えを深めていくと、自分の中から意見が出てきます。

 

思考の幅と深さを、拡大しよう

言葉にできるは武器になる

 

 

  • 横軸:同じものを列挙する、違う観点で見る
  • 縦軸:深堀りする

 

横軸(幅の拡大)が優先、深めるのはその後

一つだけを突き詰めていくと、偏った見方から抜け出せなくなるため、まずは幅を広げたほうがいい。

いろんな観点から眺めてみる。

全体を俯瞰してみる。

深めるのはその後。

 

幅を広げるためには、次の2点が有効です。

  1. 真逆を考える
  2. 他人になりきってみる

横軸=思考の幅を広げる

1.真逆を考える

常に真逆を考え、逆転の発想をする

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」(アルベルト・アインシュタイン)

 

考えてスッキリしただけでは、自分の枠の中でしかない。

いつもの自分の考えですよね。

だからこそ、あえて真逆を考えてみる。

真逆とは、今までの自分では絶対に考えなかったこと。

それを、あえて考えようとする。

 

イライラする ⇔ ワクワクする

行きたくない ⇔ 行きたい

 

そうしないと、自分の常識の枠から出られないからですね。

2.他人になりきってみる

人は常に自分という壁の中でしか物事を考えることができない状態にあるのだ。その壁を越えるためには、他人の視点から考えることが最も効果的である。

 

  • 自分と正反対の性格の人ならどう思うだろう?
  • 自分以外の人なら、このことをどう考えるだろう?
  • ○○さんなら、どう思う?
  • ○○さんの立場では、どう見える?

 

想像力が鍛えられますね。

新しい考えを受け入れるためには、自分の常識を捨てることが必要です。

「自分は・・・」という、自分へのこだわりを捨て、相手の立場になってみる。

相手の状況ならどう見えるのかを考えてみる。

別に、同意や共感をしなくてもいい。

仮説でいいし、受け入れる必要もないのです。

それでも、いったん、他人の視点で考えてみることが、自分の幅を広げることになります。

縦軸=思考の深さを拡大する

深めるコツは、「なぜ?」「で?」「本当に?」

  • なぜ?:理由をどんどん掘り下げていく
  • で?: 結局、何? どうしたいの?
  • 本当に?:もう一度、疑ってみる

 

ちょっとしたことでも試せますね。

  • 「あ~イライラする」→「なぜ?」「で?」「本当に?」
  • 「〇〇がわからない」→「なぜ?」「で?」「本当に?」

 

しっかりと深めていきましょう。

 

意見を育てることについては、こちらの記事もどうぞ。

伝わる!揺さぶる!文章を書く伝わる!揺さぶる!文章を書く by 山田ズーニー【自分の意見を育てる】ゴールを意識して書くために

「振り返り」の時間を大事にする

重要なのは、きちんと時間を確保して、自分と、自分の内なる言葉と向き合うことである。さらに言えば、定期的に時間を取ることで、自分と向き合い続け、習慣化することである。

 

ともかく、時間を確保することが大事です。

やみくもに経験を重ねるのではなく、そこからどんな意見と価値を生み出していくのか。

自分を向き合う時間をとり、考えることを習慣化しましょう。

まとめ

この本では、頭の中で考えていることを、「内なる言葉」と呼んでいます。

「内なる言葉」を育てることが、自分の意見を作ること。

「内なる言葉」を大切にしないと、表現する言葉は磨かれないのです。

頭の中にある言葉は、浮かんではすぐに消えていきます。

今、何を考えていたっけ?と、忘れてしまうことがほとんどですよね。

だからこそ、「内なる言葉」を認識した瞬間に、どんどん外に出していかないと、自分の意見が育たないのです。

「自分の意見がわからない」と言ってないで、トレーニングをするしかないなぁと感じました。

言葉にできるは武器になる

 

言葉にできるは武器になる

 

言葉にできるは武器になる

 

memo
頭に言葉が浮かんだら、すぐさま書きとめてみよう。

そしてときには、真逆のことも考えてみよう。

そのトレーニングが、自分の意見を育てます。

 

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