コンビニの店員さんの手際が悪かった。
思わず、イラッ・ムカッとしてきた。
「早くしてほしい……」
その言葉をグッと飲み込んで、自分の中でストーリーを創ってみた。
店員さんの見た目からして、きっと子育てが一段落ついた主婦の方かな……
(決めつけではなく、あくまで自分作のストーリー)
今まで子育てにいっぱいいっぱいで、何もできなかった。
やっと手が離れて、久々に自分の時間ができた。
何か新しいことを始めてみようかな。
そうだ、働いてみようかな。
しばらくの間、働いていなかったので、社会生活に適応できるかどうか不安。
それでも、勇気を出して挑戦してみよう。
そんな気持ちで、働き始めたとしたら。
私が、「早くしてよ!」とイライラしたら、どう思うだろう。
せっかく頑張って社会に出てみたけれど、お客さんにイライラされて落ち込んでしまい、働く意欲を失ってしまったとしたら……。
一人の人の、働きがいを奪うことは、よくない。
そう思いながら、ゆっくりしたレジ打ちを、笑顔で待ってみる。
最後に店員さんが何か話しかけてくれた。
あいにく、声が小さすぎて聞き取れなかったんだけれど。
笑顔で応じたら、にこやかな雰囲気になった。
イライラせずに過ごせて、自分も気分がよくなる。
「働きがい」って、感謝されて生まれるものだと思う。
だから、働いてくれてる人に、感謝を捧げてみよう。
イライラするのはやめて、ストーリーを創ってみる。
コンビニでの買い物のたびに、そんなことを考えている。
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