
「どう思う?」って聞かれても、よくわかんない。自分の意見がない。
自分なりのとらえ直しをしないまま、「ほかの人と同じ」発想を続けていると、自分にとって本当は何が重要なことなのかが見えなくなる。
知的複眼思考法
- 「自分なりに」とらえ直す
- 「知的」複眼思考
- 「いろんな側面」から見る
- 「複眼」思考
自分の意見を持つとは?
- 物事を「いろんな側面」から見たうえで、
- 「自分なりに」とらえ直すこと

同じことを繰り返すなら、違う結果は期待できない
The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results.
どうすれば自分の意見を持てるようになるか
「自分の意見」って、いったい何?
- 「情報」を
- 読み取る力
- 「話の筋」を
- 追う力
- 「自分の論理」を
- 組み立てる力
「自分の意見」を持ちたいんだよ。
実は。
「自分の意見」が持てないのは、「他人の意見を聞けない」ことが原因
ちゃんと聞けてないことのほうが多いですよね。
人の話を聞くときは。
読み取る → 追う → 組み立て直す
具体的には、こういうことを考えてみる
- どんな理由で、そう言ってるんだろう?
- 別の見方はないのかな?
- ほかのケースもあるんじゃないかな?
- データが不十分なんじゃないかな?
- 自分なりにとらえ直すと、どうなるだろう?
ぼんやりと聞いているだけでは、わかんないですよね。
「へぇ~」「ふぅ~ん」としか感じてない。

考えるって、いったい何なんだろう?
「考える」って、いったい何?
「考える方法」は、大きくわけて2つ。
- ひとつだけを見る「単眼思考」
- 複数を見る「複眼思考」
- 「自分なりに」を加えると「知的複眼思考」
A:単眼思考
「世間が言ってること」「常識」
ひとつの側面だけを見て判断すること
たとえば。
- ありきたりの常識
- こういうときは○○すべき
- ステレオタイプ
- やっぱり女は○○だ
それって単眼思考なの?
B:知的複眼思考
違う側面も見て、自分なりにとらえ直すこと。
- 自分なりのとらえ直し
- 自分なりの判断
そこまで考えたことない。
「自分の意見がない」のを当たり前として、受け入れてしまってます。
A(常識)から、B(自分の意見)への変換
変換をしなければ、A(常識)はずっとAのまま。
- 「これが常識なんだ」
- 「みんなが、こう言ってる」
- 「普通に考えて、こう」
- 「困ってるから、困ってるんだ」
困りごとや悩みを抱えていても、それを知りたいという気持ちに変換できる者は多くない。
(by 独学大全)
他人の意見を聞いたら、すぐに「そういうものなんだ」と思ってしまいますよね。
A(常識)と、B(自分の意見)との違い
- ひとつの側面だけを見る
- 単眼思考(単一の目)
- 具体的なセリフ
- 普通は〇〇だよね
- 〇〇すべきだよね
- こういうときはこういうもんでしょ?
- それ、やばいと思う
- いろいろ見たうえで、自分の立ち位置を決める
- 「知的」複眼思考
- 「論理的に」組み立てる
- 具体的なセリフ
- 〇〇という理由で、私は△△だと思う
「BもどきのA(常識)」も、たくさんある
「これが複眼思考だ」と言った時点で、単眼思考になってしまうから。
- 当たり前を疑え
- 自分の頭で考えよう
- 考える力が大事だ
「当たり前を疑う」ことも、簡単に言っていたら、もはやステレオタイプ的ですよね。
言うだけ言って、その意味を理解できていないというのが、「もどき」。

「論理的」って、そもそも何?
「論理」って、いったい何?
論理が何かを知るよりも、これが大事
- 話の流れがスムーズ
- 「しっくり」くる
- 説得力がある
- 「A」=「B」
- その理由は、「C」
この話の流れ(道筋)が、違和感なく受け入れられること。
「スムーズ」であれば、論理的
なんとなく違和感を抱く場合とは
- 証拠が不十分
- 「とにかく、こうなの!」
- 感情論・自分語りが大きい
- 「だって、私はこうだから!」
- 決めつけが激しい
- 「Aと言ったら、Aなんだ!」
感情を押し殺すことではない
「論理=感情がない」も、単眼思考だから。
「知的に(自分なりに)」「複眼で」見ればいいんです。
- 理由
- 冷静さ
- ソフトな態度

「自分なりの意見」を考えよう
「自分なり」とは
- 「自分との関わり」の中で、
- 「複数の視点」で、
- 常識をとらえ直すこと
ひとことで言うと。
「自分に関係がある」と思うこと。
だから意見が出てこないんです。
「上の空」になるのも、そのせい。
つまり、自分の意見を持ちたいなら。
どんなことも、「自分ごと」に置き換えてみる
よくわかんないな……
「自分の意見は持ちたくない」のかもしれない
ステレオタイプの単眼思考は、心地よいものです。なぜなら、「常識」的なものの見方は、私たちに「ほかの人と同じだ」という安心感を与えてくれるからです。そのおかげで、「ああそうだね」と調子を合わせれば、会話もスムーズに流れて行く。自分の頭で考えないことで、世間の流れにのっていくこともできるのです。
(知的複眼思考法)
本当に「自分の意見」を持って生きていきたいかどうかを、考え直す必要がありそうです。

常識に合わせてラクしてる気がするな。
まとめ
「知的」複眼思考とは
- 「いろんな側面」から見る
- 「複眼」思考
- 「自分なりに」とらえ直す
- 「知的」複眼思考
知的複眼思考の逆は、「単眼思考」
- 世間が言ってること、常識
- ひとつの側面だけ
- 「こういうときは○○すべき」
- 「とにかくこうなんだ」
- 「そういうルールだから」
- 「情報」を
- 読み取る力
- 「話の筋」を
- 追う力
- 「自分の論理」を
- 組み立てる力
まずは他人の意見をじっくり聞いてこそ、「自分の意見」が出てくる
- どんな理由で、そう言ってるんだろう?
- 別の見方はないのかな?
- ほかのケースもあるんじゃないかな?
- データが不十分なんじゃないかな?
- 自分なりにとらえ直すと、どうなるだろう?
「他人の意見→自分の意見」の順序
- 読み取る → 追う → 組み立て直す
「自分なりに」自分の論理を組み立て直す
- 「A」=「B」、その理由は「C」
- この話の筋がスムーズであること
スムーズであるためには。
- 理由
- 冷静さ
- ソフトな態度
「自分なり」とは
- 「自分との関わり」の中で、
- 「複数の視点」で、
- 常識をとらえ直すこと
「自分なりに」「複数の視点から」「論理を組み立てて」考える。
それが、知的複眼思考法。
「自分の意見を持つ」ことを、あきらめないで続けていきましょう。
他にも、次のような方法が書いてあります。
気になる人は、ぜひ「知的複眼思考」を手にとって学んでみてください。
【知的複眼思考のやり方】
- 「主語」をとらえ直す
- 「概念」をとらえ直す
- 具体:ストーリーが必要
- 抽象:データが必要
- 新しい概念を発見
- 他のケースを見る
- 2つ以上を比較し、共通概念をつかむ
- 疑似相関を見破る
- 関係論で見る
- 逆説の発見
- 自己成就予告
- メタを問う
- なぜそれが問題なのか?
- 誰が得をするのか、損をするのか?
- その問題が解決したらどうなるのか?
- 「○○化」に置きかえる
- 例:やる気がない→無気力化
- なぜこの問題が生じたのか?
- なぜ、そうなったのか?
- プロセスを見る
参考図書
