自分の意見を持つために【知的複眼思考法】同じことを繰り返さない

「どう思う?」って聞かれても、よくわかんない。自分の意見がない。

自分なりのとらえ直しをしないまま、「ほかの人と同じ」発想を続けていると、自分にとって本当は何が重要なことなのかが見えなくなる。

知的複眼思考法
「知的」複眼思考とは
  1. 「自分なりに」とらえ直す
    • 知的」複眼思考
  2. 「いろんな側面」から見る
    • 複眼」思考

自分の意見を持つとは?

  1. 物事を「いろんな側面」から見たうえで、
  2. 「自分なりに」とらえ直すこと

どうしたら、そんなことができるんだ?
20歳のときに知っておきたかったこと

同じことを繰り返すなら、違う結果は期待できない

The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results.

どうすれば自分の意見を持てるようになるか

「自分の意見」って、いったい何?

「自分の意見」をもつ力とは
  1. 情報」を
    • 読み取る力
  2. 話の筋」を
    • 追う力
  3. 自分の論理」を
    • 組み立てる力

意外ですが、「自分の意見」を持つためには、まずは他人の話をじっくり聞くことなんです。

「他人の話」を聞きたいんじゃない。

「自分の意見」を持ちたいんだよ。

実は。

「自分の意見」が持てないのは、「他人の意見を聞けない」ことが原因

え? 「他人の意見を聞きすぎてる」から、「自分の意見」がないんじゃないの?

相手の話の「筋を追う」って、けっこう大変なんですよ。

ちゃんと聞けてないことのほうが多いですよね。

人の話を聞くときは。

読み取る → 追う → 組み立て直す

具体的には、こういうことを考えてみる

  • どんな理由で、そう言ってるんだろう?
  • 別の見方はないのかな?
  • ほかのケースもあるんじゃないかな?
  • データが不十分なんじゃないかな?
  • 自分なりにとらえ直すと、どうなるだろう?

相手の話の理由や根拠を考え、どんなデータがあるかまで見てみる。

ぼんやりと聞いているだけでは、わかんないですよね。

そんなことまで考えてなかったな。

「へぇ~」「ふぅ~ん」としか感じてない。

POINT
「自分なりにとらえ直す」ためには、まずはじっくり聞くことから。

そこまでして考えなきゃいけないの?

考えるって、いったい何なんだろう?

「考える」って、いったい何?

「考える方法」は、大きくわけて2つ。

  1. ひとつだけを見る「単眼思考」
  2. 複数を見る「複眼思考」
    • 「自分なりに」を加えると「知的複眼思考」

A:単眼思考

単眼思考

「世間が言ってること」「常識」

ひとつの側面だけを見て判断すること

たとえば。

  • ありきたりの常識
    • こういうときは○○すべき
  • ステレオタイプ
    • やっぱり女は○○だ

「だって社会人だし」って、よく思ってるけど。

それって単眼思考なの?

B:知的複眼思考

知的複眼思考

違う側面も見て、自分なりにとらえ直すこと。

  • 自分なりのとらえ直し
  • 自分なりの判断

「社会人」の定義を、自分なりにとらえ直すの?

そこまで考えたことない。

私たちは意外と、「自分なりにとらえ直す」作業を、やってないんですよね。

「自分の意見がない」のを当たり前として、受け入れてしまってます。

A(常識)から、B(自分の意見)への変換

変換をしなければ、A(常識)はずっとAのまま。

  • 「これが常識なんだ」
  • 「みんなが、こう言ってる」
  • 「普通に考えて、こう」
  • 「困ってるから、困ってるんだ」

いつもそう思ってるよ……

困りごとや悩みを抱えていても、それを知りたいという気持ちに変換できる者は多くない。

(by 独学大全)

「ひとつだけ」の視点とは、「知りたい気持ち」がないこと。

他人の意見を聞いたら、すぐに「そういうものなんだ」と思ってしまいますよね。

たしかに、「知りたい気持ち」がないと言われれば、そうかもしれない。

A(常識)と、B(自分の意見)との違い

A:常識
  • ひとつの側面だけを見る
    • 単眼思考(単一の目)
  • 具体的なセリフ
    • 普通は〇〇だよね
    • 〇〇すべきだよね
    • こういうときはこういうもんでしょ?
    • それ、やばいと思う
B:自分なりの意見
  • いろいろ見たうえで、自分の立ち位置を決める
    • 「知的」複眼思考
  • 「論理的に」組み立てる
  • 具体的なセリフ
    • 〇〇という理由で、私は△△だと思う

ただし、「自分の意見もどき」もたくさんあります。

「BもどきのA(常識)」も、たくさんある

「これが複眼思考だ」と言った時点で、単眼思考になってしまうから。

B(自分の意見)もどき
  • 当たり前を疑え
  • 自分の頭で考えよう
  • 考える力が大事だ

え? 「当たり前を疑う」も、ダメなの?

「当たり前を疑う」ことも、簡単に言っていたら、もはやステレオタイプ的ですよね。

言うだけ言って、その意味を理解できていないというのが、「もどき」。

ちなみに、「論理的に」っていうことも、「もどき」になりがちですね。

でも、自分の意見は「論理的に組み立てる」んでしょ?

「論理的」って、そもそも何?

「論理」って、いったい何?

論理が何かを知るよりも、これが大事

  • 話の流れがスムーズ
  • 「しっくり」くる
  • 説得力がある

「話がスムーズかどうか」ってだけ?
論理とは
  • 「A」=「B」
  • その理由は、「C」

この話の流れ(道筋)が、違和感なく受け入れられること。

「スムーズ」であれば、論理的

もしも、モヤモヤしたり、なんとなく違和感を抱いたりしたら、「論理に飛躍がある」と考えていいですよ

なんとなく違和感を抱く場合とは

  • 証拠が不十分
    • 「とにかく、こうなの!」
  • 感情論・自分語りが大きい
    • 「だって、私はこうだから!」
  • 決めつけが激しい
    • 「Aと言ったら、Aなんだ!」

「感情」はダメなのか?

感情を押し殺すことではない

「論理=感情がない」も、単眼思考だから。

「感情を混ぜながら・スムーズに話す」ことだって、できるはずですよね。

「知的に(自分なりに)」「複眼で」見ればいいんです。

「こうあるべき」っていうのは、「単眼」か。
POINT
知的複眼思考に必要なもの

  1. 理由
  2. 冷静さ
  3. ソフトな態度

で、「自分なりの論理」は、どうすれば組み立てられるんだ?

「自分なりの意見」を考えよう

「自分なり」とは

  • 「自分との関わり」の中で
  • 「複数の視点」で、
  • 常識をとらえ直すこと

「自分との関わり」って、何なの?

ひとことで言うと。

「自分に関係がある」と思うこと。

たいていの場合、「自分とは関係ない」と思っていますよね。

だから意見が出てこないんです。

「上の空」になるのも、そのせい。

つまり、自分の意見を持ちたいなら。

どんなことも、「自分ごと」に置き換えてみる

「自分ごと」?

よくわかんないな……

「自分の意見は持ちたくない」のかもしれない

ステレオタイプの単眼思考は、心地よいものです。なぜなら、「常識」的なものの見方は、私たちに「ほかの人と同じだ」という安心感を与えてくれるからです。そのおかげで、「ああそうだね」と調子を合わせれば、会話もスムーズに流れて行く。自分の頭で考えないことで、世間の流れにのっていくこともできるのです。

(知的複眼思考法)

多数意見に合わせてるほうがラクだし、安心ですね。

本当に「自分の意見」を持って生きていきたいかどうかを、考え直す必要がありそうです。

「自分らしく生きたい」っていうのは、嘘だったのかもしれない。

常識に合わせてラクしてる気がするな。

まとめ

「知的」複眼思考とは

  1. 「いろんな側面」から見る
    • 複眼」思考
  2. 「自分なりに」とらえ直す
    • 知的」複眼思考

「知的複眼思考法」は、本当に「知的」だった。

知的複眼思考の逆は、「単眼思考」

これは「単眼思考」
  • 世間が言ってること、常識
  • ひとつの側面だけ
  • 「こういうときは○○すべき」
  • 「とにかくこうなんだ」
  • 「そういうルールだから」
「自分の意見」をもつ力とは
  1. 情報」を
    • 読み取る力
  2. 話の筋」を
    • 追う力
  3. 自分の論理」を
    • 組み立てる力

まずは他人の意見をじっくり聞いてこそ、「自分の意見」が出てくる

  • どんな理由で、そう言ってるんだろう?
  • 別の見方はないのかな?
  • ほかのケースもあるんじゃないかな?
  • データが不十分なんじゃないかな?
  • 自分なりにとらえ直すと、どうなるだろう?

「他人の意見→自分の意見」の順序

  • 読み取る → 追う → 組み立て直す

「自分なりに」自分の論理を組み立て直す

  • 「A」=「B」、その理由は「C」
  • この話の筋がスムーズであること

スムーズであるためには。

  1. 理由
  2. 冷静さ
  3. ソフトな態度

「自分なり」とは

  • 「自分との関わり」の中で
  • 「複数の視点」で、
  • 常識をとらえ直すこと

「自分にも関係がある」って思うことなんだな。

「自分なりに」「複数の視点から」「論理を組み立てて」考える。

それが、知的複眼思考法。

とはいえ、やっぱり難しいな。

まずは「自分なりに考えると?」を口グセにしてみてくださいね。

「自分の意見を持つ」ことを、あきらめないで続けていきましょう。

他にも、次のような方法が書いてあります。

気になる人は、ぜひ「知的複眼思考」を手にとって学んでみてください。

【知的複眼思考のやり方】

  • 「主語」をとらえ直す
  • 「概念」をとらえ直す
    • 具体:ストーリーが必要
    • 抽象:データが必要
    • 新しい概念を発見
  •  他のケースを見る
    • 2つ以上を比較し、共通概念をつかむ
  • 疑似相関を見破る
  • 関係論で見る
  • 逆説の発見
    • 自己成就予告
  • メタを問う
    • なぜそれが問題なのか?
    • 誰が得をするのか、損をするのか?
    • その問題が解決したらどうなるのか?
  • 「○○化」に置きかえる
    • 例:やる気がない→無気力化
    • なぜこの問題が生じたのか?
    • なぜ、そうなったのか?
    • プロセスを見る

参考図書

メモ書き超ストレス解消法【メモ書きとエクスプレッシブ・ライティング】ネガティブを受け入れる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です