変わらなきゃいけないけど、勇気もヤル気もない。
変化を受け入れることって、難しいですよね。
私たちは、どうすれば変化できるのでしょう?
- 変わる理由が、わからない
- 変わるメリットが、わからない
- なんとなく怖い
私たちは、メリットを感じないと動けません。
勇気がないのではなく、「メリットを感じてない」のかもしれませんね。
「変化のメリット」とコツについて、考えてみましょう。
そもそも人は、変化が大好き
- 他人を尊重できるようになる
- 他人の意見に、耳を傾けるようになる
- 他人に合わせられるようになる
- 冷静な判断ができるようになる
- イライラしなくなる
- イヤな気持ちを引きずらなくなる
- 自分を犠牲にしなくなる
- 問題解決ができるようになる
特に大きいのは。
人間関係が変わること
人間関係でつまずくことって、多いですよね。
仕事も、家庭も、すべては人間関係。
ということは。
自分が変わらなければ、人間関係のイザコザも変えられないから。
マンネリよりも変化のほうが素晴らしい
「変化には抵抗がつきもの」という言葉がある。だが本当はそうではない。人は愚かではない。変化が素晴らしいと分かれば、人は変化が大好きになる。宝くじの当選券を返すような人はいない。
(by 「最難関のリーダーシップ」)
「変化への抵抗」は、思い込みであり勘違い。
ずっと同じことが続くと、退屈で飽きてしまいますよね。
本当は、「変わりたい」欲求は常にあるんです。
「退屈を避けたい」気持ちはありますよね。
何が怖いんだろう?
変化による「喪失」が怖い
抵抗しているのは変化そのものではなく、変化がもたらす喪失である。変化によって何かを失ってしまう、あるいはその可能性があれば、人は現状に固執し、変化に抵抗する。
おそらく適応に失敗する共通の要因は、「失うこと」に対する抵抗である。
(by 「最難関のリーダーシップ」)
「変わる」とは、「古いもの」を捨てて、「新しいもの」を受け入れること。
まずは、何を怖がっているのかを知らなければ、対策が打てません。
「自分は何が怖いのか?」「何を失いたくないのか?」を、よく考えてみてください。
「急に変わっちゃう」のは、ちょっと怖いかも。
「急に失う」のは、耐え難い
急に失うと、ビックリしてしまうから。
怖いのは当たり前。
たとえば。
気温が急激に変化すると、私たちは風邪をひく。
それくらい、繊細な私たちなんですよね。
地球に生命が誕生したのは、38億年前。
一つの変化が起きるごとに、「数万年」単位の時間がかかっている。
変化は、長期戦で考えなくてはならない
組織や政治における適応は、生物の進化に比べれば瞬時のように思えるが、やはり時間をかけて新たな規範やプロセスに整理統合されている。
(by 「最難関のリーダーシップ」)
私たちの欲求は、「今すぐ」やりたい。
けれども。
「時間がかかる」のが、自然の道理。
私たちの意識自体が、ギャップを起こしているんです。
「ガラッと変わる」のも、5年単位くらいで考えたほうがいいですよ。
「自分を捨てる」ようで、怖いよ。
大事なことは、「どんな自分を捨てるか」ですよね。
「変化」のために捨てたほうがいいもの5つ
1.「ムダなこだわり」は捨てる
↓こういうのが、「ムダなこだわり」
- やったことがないし……
- 今までのやり方と違うし……
- うまくいきそうな感じがしないし……
- リスクがありそうだし……
- 自分を失いそうだし……
どれも、よく言ってしまう言い訳。
「言い訳」は、捨ててもいいもの
ポイントは、「理由が言えるかどうか」
- なぜ、今のやり方がベストなの?
- 本当にベストなの?
- 他の方法はないの?
- 技術をフル活用している?
自分にこだわりたいなら、きちんと理由を言えるようにすること
逆に言うと。
「ムダなこだわり」には、理由がない
理由が言えますか?
- なぜ、やったことがないことはダメなの?
- なぜ、今までと違うやり方だとダメなの?
- なぜ、うまくいきそうな感じがしないの?
- なぜ、リスクがあるの?
- なぜ、自分を失ってしまうの?
理由が言えないのであれば。
「ムダなこだわり」
2.「いい子ぶる自分」は捨てる
- 罪悪感をもたない
- 「申し訳ない」と思わなくていい
- ネガティブな人は避ける
- 「この人といると落ち込んでしまう」場合は、離れる
- 嫌いな人に関わる時間はないから
そんなふうに、いい子ぶっていると……
ストレスがたまるだけでなく。
「変化できない」というデメリットが大きすぎる
これが、変わるためには必要ですね。
3.「固定した自分」は捨てる
自分を固定しない
ひとことで言うと。
「自分はこういう人間だ」と決めつけないこと
「自分はこうだし……」「どうせ自分は……」というのが、「自分を固定する」クセ。
本当は、そうじゃないかもしれませんよ?
「これ」って方法を教えてほしいよ。
4.「一つの方法だけ」は捨てる
- 方法は、一つではない
- 方法は、いくつもある
- 方法は、決まってない
自分に向いている方法は、いくつでもある
たくさん、あるんです。
いろいろ試してみるといいと思いますよ。
5.「勝ち負けへのこだわり」は捨てる
「勝ち負け」で考えると、「負けるのが悔しいから」という理由でムダな勝敗にこだわってしまう。
「負けたくない」という気持ちが、逆効果になることもあるんですね。
あとから考えると、「意味なかったなぁ」と後悔することはよくあるけど。
でも、「勝ち負け」でしか考えられなくない?
「勝ち負け」よりも「勝つか学ぶか」
「勝つか」「負けるか」ではなく、「勝つか」「学ぶか」です。「勝たなかった人」も「そこで学べた」という経験が残ります。
結局どちらもプラスしかないのですから、恐がらずに変わっていくことが何より大事なのだと思います。
(by 「世界一速く結果を出す人は、なぜメールを使わないのか」)
勝てたら、進歩。
負けても、学びがあれば進歩。
「勝つか学ぶか」は、とてもいいかも。
- 学べる人からは、素直に学ぶ
- 刺激を受ける人からは、受ける
- 刺激になるなら、してもらう
「こだわりを捨てる」と、他人に対しても柔軟になれます。
ひとつ、注意点。
誰も彼も受け入れなくて、いい。
- 信頼できる人が本気で勧める場合
- 自分のことを理解してくれる人が本気で勧める場合
他人の意見を受け入れる場合は、「信頼できるか」「自分を理解してくれているか」に、こだわっていい。
- 自分を固定しない
- 一つだけに決めない
- 勝ち負けにこだわらない
ただし、「誰の意見を聞くか」には、こだわっていい。
これができれば、自分を失うことはない。
柔軟性のある生物が、生き残る
ダーウィンの進化論によると、生き残る生物は、必ずしも一番強い生物ではなくて、一番柔軟性のある生物なのだそうです。
(by 「世界一速く結果を出す人は、なぜメールを使わないのか」)
日本人は、「今の環境」にこだわりすぎ
特に海外から見ると、日本人には「柔軟性がない」ことに驚くそうです。
たとえば、ビジネス上では。
- 細かい分析に時間をかけ、
- 資料作りにこだわり、
- キレイに仕上げることにこだわる
- それなのに、「結論がない」
- 「その場でいい点をとる」ことに、こだわる
けれども。
環境に適応することは、生き残りにはマイナス要素。
適応すると、生き残れない
今の環境に適応した種ほど、環境が変わった瞬間から生き残れなくなってしまう。
(by 「世界一速く結果を出す人は、なぜメールを使わないのか」)
今の環境だけに適応する人は……
環境が変わったときには、対応できない
だからこそ。
強さよりも柔軟性。
「今の環境に適応する人」ではなく。
「変化に適応できる人」へ。
そして。
柔軟性を身につけるには……
「たくさん学んで、たくさん選択肢を持つこと」
まとめ
- 他人を尊重できるようになる
- 他人の意見に、耳を傾けるようになる
- 他人に合わせられるようになる
- 冷静な判断ができるようになる
- イライラしなくなる
- イヤな気持ちを引きずらなくなる
- 自分を犠牲にしなくなる
- 問題解決ができるようになる
「変化」が怖いのではなく。
「変化による喪失」が怖い。
↓
急激な変化は、避けてもいい。
- 変化は、「長期戦」で考える
- 地球の歴史も、ものすごい時間がかかっている
- 「今すぐ変わりたい」は、あきらめる
「自分の喪失」が怖い。
↓
「捨ててもいいもの」を見極めよう。
- 「ムダなこだわり」は捨てる
- 「言い訳」はいらない
- 理由が言えないものは、いらない
- 「いい子ぶる自分」は捨てる
- 罪悪感はいらない
- 「固定した自分」は捨てる
- 「どうせ自分はこう」と固定しない
- 「一つの方法だけ」は捨てる
- 方法はいくつもある
- 「勝ち負けへのこだわり」は捨てる
- ムダな勝敗になるから
- 「勝つか学ぶか」がいい
こういうのが言い訳
- やったことがないし……
- 今までのやり方と違うし……
- うまくいきそうな感じがしないし……
- リスクがありそうだし……
- 自分を失ってしまいそうだし……
理由は言える?
- なぜ、今のやり方がベストなの?
- 本当にベストなの?
- 他の方法はないの?
- 技術をフル活用している?
方法は、たくさんある
- 方法は、一つではない
- 方法は、いくつもある
- 方法は、決まってない
こだわらないほうが、心も軽い。
柔軟に考えると、「変化の素晴らしさ」もわかってきますよ。
とにかく。
マンネリよりも、絶対に楽しいはず。
まずは「変化を大好きに」なってみてくださいね。
勇気もヤル気も、自然とわいてくるはずです。
「変わるメリット」と「変わらないデメリット」を、よーく考えてみよう。
自然と前向きになれるかも。
参考図書