働く意味を考えるとは、哲学的な考え方をすること。
哲学的に考えないと、働き続けることができません。
なぜなら、数値ばかりでは「目標疲れ」を起こしてしまうから。
ふと、わからなくなってしまうことがありますよね。
それは、「意味」を考えてないことが原因。
意味とは、文字通り、「心の味わい」。
「哲学する」という観点がないと、心が枯れてしまいます。
哲学するには、カントが唱えた「知・情・意」の調和を考えることがポイント。
「働き方の哲学」の著者、村山昇さんのお話を聞いてきたので、レポートします。
Contents
働き方の哲学とは|人生100年時代、働く意味を考えないと続かない
哲学者カントが唱えた、知・情・意
人間は、「知・情・意」の3つを調和させることが大事だそうです。
- 知:賢さ、分析(科学、技術)
- 情:好き嫌い、感性、心地よさ(芸術)
- 意:正しさ、洞察、意味(政治、宗教)
「知」への偏りによって「目標疲れ」を起こす
- なんでもかんでも定量化
- 年、月、日ごとの目標
- 自分の評価はすべて数値
人生100年なのに、数値化だけでは持続しません。
とてもじゃないけど続けられませんよね。
「情」への偏りによって、情報に流される
- 何でもかんでも「好き嫌い」
- 心地いいほうへと流される
- SNSでのバズり
やはり、バズったもの・流行に流されがちですよね。
それだけでは、やはり危険です。
「意」(=哲学的な考え方)が極端に少ない
やはり、働く意味を考えなければ、続きません。
私たちは常に坂を登っているのですが、坂の上には「太陽」があるっていうのが大事なのです。
その「太陽」こそが、「哲学」であり、大いなる「目的」であり、実現したい「価値」です。
「調和」とは、どれかを捨てることでも、どれか1つに偏ることでもありません。
けれども、「意」が極端に少ない状況では、「意」に集中するのがバランスをとる秘訣ですよね。
だからこそ。
哲学的に考える量を、増やしてみましょう。
自分の考えに自信を持つには?
知・情・意の調和という話が、とても腑に落ちました。
ひとつ、質問をしました。
「自分で考えようと思うのだけれど、どうしても正解を求めようとするクセがあります。
間違ったらどうしよう? と不安になる気持ちはどう扱ったらいいでしょうか?」
この疑問に、納得の答えをいただきました。
- 賛同者は必ず、少数でもいる。その少数に感謝しよう。
- 賛同者の数にとらわれない=自分の価値を数値で決めない
- 自分は、ブログを書いても10年間は見向きもされなかった、10年経って、書籍化された
- 言ってることは、今も10年前も変わらない。それなのに反応が変わった。
- 見向きされないからといって価値がないのだとは決めない。信じた道をコツコツやる。
- 自分が価値を感じるならそれでいい。少数に感謝して、やめないこと。
たしかに。
ストアカの社長も、最初は全員に反対されたと言っていました。

自分の価値を数値で決めないというのは大事ですね。
まとめ
数値化というのは、一つの手段にすぎない。
数値 = 自分の価値なら、薄っぺらい自分になってしまいますね。
数値化しつつも、思い切って数値を捨ててしまう勇気が必要だな~と感じました。
[考えるポイント]
- 知:それは本当に賢いことか?
- 情:それは本当に美しいことか?
- 意:それは本当に良いことか?
もっと物事の根っこに、まなざしを向けてみましょう。
意味とは「心の味わい」のことだそうです。
「心」を大事に。
ということで。
人生100年時代を生ききるには、「意味」を考えることが大事。
もっともっと、哲学的に考えてみよう。