ベンジャミン・フランクリンが成功したのは、「13の徳」を習慣化したから。
- アメリカ建国の父と呼ばれる人
- 「フランクリン自伝」は、アメリカのロング・ベストセラーの一つ
- 自伝の内容は、わりと地味な、日常生活が描かれている
- それなのに、成功への軌跡が面白い
特に興味深いのは、「13の徳」の話。
フランクリンが、「13の徳」から得たこと
- 84歳で死去するまで、健康を維持した
- 若くして財産を作れた
- 名を知られるようになった
- 国民から信頼され、名誉ある任務を託された
- いつも快活でいられる
- 常に人が寄ってきて、誰からも好感を持たれている
そんなわけで、「13の徳」を学んでみたいと思います。
13の徳を習慣にする方法
- 1週間で1つを実践
- 同時に全部をねらわない
- 1つだけに集中する
- その日に徳に違反した過失を書く
- 13週間で1サイクル、1年で4サイクル
今回は、1番目の「節制の徳」。
よい習慣は、ひとつずつ。
庭の草むしりをする男は、雑草を一度にとりつくそうなどとはしない。というのは手にあまるからで、一回に一と隅(すみ)ずつかたづけ、その隅がすんでから次へと移るもの
1.節制の徳
- 飽きるほど食べない
- 酔うまで飲まない
第一は節制の徳である。なぜかと言えば、古くからの習慣のたえまない誘引や、不断の誘惑の力に対してつねに警戒を怠らず、用心をつづけるには、頭脳の冷静さと明晰とが必要であるが、それをうるにはこの徳が役立つからである。
古い習慣の排除のために、まず第一に心がけるべきこと
13の徳は、一から順に実践していくことが大事。
なぜなら。
理にかなった順番になっているから。
順番どおりにやっていけば、次の徳の習慣化が早くなる、というのがフランクリンの考えた手法です。
飽きるほど食べない、酔うまで飲まない
習慣を身につけるには、まずは、頭がクリアになっていなければならないですね。
そのために、まず第一にやるべきことは。
- 飽きるほど食べない
- 酔うまで飲まない
つまり。
暴飲暴食をしない
実際に、ベンジャミン・フランクリンは、お酒の席にはあまり参加しなかったようです。
読書だけが私が自分に許した楽しみで、私は酒場へも行かねば、勝負事もせず、その他どんな遊びにも時を費やすことがまったくなかった。仕事のほうでは相変わらず勤勉で決してたゆまなかったが、それもやむをえないことであった。
もともと、一般的な娯楽が好きではないという性質もあったのかもしれません。
ただ、その分、勉強する時間をたくさん持てたというのは、見習いたいところです。
徹底した節制ぶり
「暴飲暴食をしない」というと、当たり前のように聞こえますが。
その徹底ぶりは、すごいもの。
まるでスポーツ選手かというくらいに。
しかも、その目的は、「人よりも勉強をするため」。
ここまでやったからこそ、「建国の父」とまで呼ばれるようになったんですね。
成功は、ささいな習慣の積み重ね
私たちは、何かすごい方法を知りたいと、思いすぎ。
結局は。
日々の生活で、節制を心がけるところからスタートするわけです。
だからこそ、一番簡単なことが、一番難しいかもしれません。
毎晩、「今日は暴飲暴食の過失をしなかったか」をチェックしよう。
続き





まとめ
フランクリンが「13の徳」を執筆したのは、友人から強くお願いされたためです。
執筆依頼をした理由
- 世のため人のためになるから
- 自分で書いたほうが、より伝わる
- アメリカの国内事情の普及にもなり、移住を促せるから
- 世間の人は、アメリカ事情を知りたがっている
- フランクリンの名が広く知れ渡っている
- 若い人々に、どう生きるべきかの指針を与えられるから
- 誰もが迷い、悩んでいる
- ローマ時代のカエサルにも及ばぬ大きな興味があるから
- それくらい、大きな業績を成している
それくらい、フランクリンは、すごい人だったようです。
何がすごいって、残した業績が素晴らしいのはもちろんですが、人格も素晴らしかったとのこと。
よくありがちな、「業績はすごいけど、プライベートはボロボロ」という見せかけの成功ではないのです。
なので、「7つの習慣」や「道は開ける」などの書籍でも、「フランクリン自伝」を参考にしたほうがいいと書かれています。
「マネする」までは、なかなか及ばないですが、参考にしていきたいですね。
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