抽象化能力【本質を見抜く「つまり何?」】決めつけと思い込みが消える考え方

本質

抽象化能力のなかでも、もっともポピュラーな立ち位置。

それが、「本質」。

 

  • 問題の本質は、何?
  • それって、結局どういうこと?

 

その質問に、パッと答えられるかどうか。

 

本質を見抜きましょう。

 

抽象化

「本質」を見抜く

「本質がわかってる」って、どんな状態?

「本質がわかっている」とは

学んだことをすべて集大成し、「つまり○○」をひとことで言えること

 

これぞ、本質。

 

「つまり何?」が言えること。

しかもシンプルに。簡潔に。

言えなければ、「本質がわかってない」状態です。

 

有名な歌詞のように

「つまり何?」とは

なんだかんだ言っても

つまりは 単純に君のこと

好きなのさ

 

いろーーんなことをゴチャゴチャ言ったけれど。

つまりは。

「君のことが好き」

このひとことで、すべてわかりますよね。

 

これぞ、本質です。

「何が一番言いたいの?」ってこと。

 

わかるような、わからないような……

 

もう少し詳しく、見ていきましょう。

 

「本質」って何?

本質とは
コロコロと変わる表面ではなく、その奥にある「変わらないもの」

 

本質とは、「変わらないもの」

前述の歌詞でいえば。

あれこれと不満やワガママを言っても。

「君のことが好き」という本質は、変わらないのです。

「好き」が前提での、不満であって、「好き」は不変です。

 

別の例で、言うと。

「電車で行こう」と盛り上がっていたのに。

急に「バスで行く」とコロッと変わった場合。

 

表面だけを見れば、心変わりの激しい人。

一方的に変更する人。

 

でも、人身事故があって電車が止まっている場合は、バスのほうが速いということもあります。

この例での本質は、「一番速く到着できる手段で行きたい」ということです。

 

抽象化できないと、評価を間違える

子どもは、抽象化能力が弱いのです。

ひとつひとつの出来事を、別個のものとして見ている。

 

だから。

「え! 電車に乗れると思ったのに! お父さんの嘘つき!」

と、泣き出してしまうことがありますね。

子どもには、どれだけ説明をしても、わかってもらえません。

 

「本質」をとらえることができないというのは、「親をうらんで泣いている子ども」と同じ。

相手に対して間違った評価をしてしまうのです。

 

つまり。

「決めつけ」や「思い込み」が強くなる

次のような人は、抽象化が弱いのです。

  • 何度、説明されても、わからない
  • 一面だけを見て、「この人はこういう人」と決めつける
  • 「〇〇は、××に違いない」と思い込みで判断する
  • 「自分だけが損している」と思う

 

抽象化ができると、見方が変わる

  • 抽象化できる人
    • 1言っただけで、10わかる
    • 一本の木から、森の状態を推測する
  • 抽象化できない人
    • 1から10まで聞かないと、わからない
    • 一本一本の木を、すべて見ないと判断できない

 

抽象化できる人は、ひとつの物事から、関係性・パターンを知り、本質をとらえることができる。

だから、十まで全部を聞かなくても理解できるのです。

 

言った・言わないのトラブル、なぜ起きる?

相手の抽象レベルがどれくらいかが、わかってなかったからですね。

 

受け取り方のレベルが人によって違うため、相手に合わせて、説明の仕方を変える必要があります。

それは、「抽象化レベル」の違いだったのです。

 

だから、相手のせいにするよりも、自分が、相手の抽象化レベルを見きわめる力をつけたほうが早い。

 

「そこまで、やらなきゃいけないのか」とも思ってしまいますが。

でも、相手のせいにしていても、なかなか状況は変わりませんよね。

だったら、自分が抽象化能力を高めてしまったほうが、自分のスキルアップにもなって一石二鳥なんだと、とらえてみましょう。

 

「なんで自分が?」と思うよりも、「一石二鳥なんだ」と、とらえればいいのか。

 

類推(アナロジー)力も、本質を見抜く力

抽象化能力の大事なひとつに、「類推」があります。

類推(アナロジー)とは
  1. まったく別の物事の中に、自分の物事と似ている点を見つける力
  2. 関係のない分野から、自分にとって役立つものを見つけ出す力

 

「共通点を見つける」「役立つものを見つける」というのも、本質を見抜く力があってこそ。

表面だけをなぞるのではなく、その奥にひそんでいるものを、読み取れるかどうかです。

 

サラッと流すのではなく。

ちょっと見て思い込むのではなく。

 

  • 結局、どういうことなんだろう?
  • そこから、何が言えるのだろう?

 

そういうことを考える人が、見方を変えられる人です。

因数分解を使うと、効果的

因数分解で本質を導き出せると、なお効果的です。

 

たとえば。

  • 仕事の成果=考え方 × 熱意 × 能力
    • (京セラ創業者 稲盛和夫さんの話)

 

因数分解とは

因数分解とは
「足し算・引き算で表されている数式を、かけ算の形に変形する」こと

 

因数分解は、ロジカルシンキングでも、よく使われる手法。

 

ロジカルシンキングでの因数分解とは

要素を、「分類」「分解」すること。

一つの言葉を、「複数の言葉の組み合わせ」にする技術

 

数学での因数分解は「かけ算」ですが。

思考法でいう因数分解は、かけ算だけではなく、「組み合わせ」になってれば、すべて「因数分解」と呼ばれています。

 

なぜ、因数分解がいいの?

  1. 理解と記憶がしやすくなる
  2. 伝えやすくなる
  3. 自分なりの判断基準ができる

 

常に本質に立ち返ると、軌道修正がしやすくなります。

「○○とは△△」と定義できると、わかりやすいし、伝えやすいし、自分の行動の軌道修正がしやすくなりますね。

 

つまりは、自分の言葉で語ること

自分の言葉で語る。

今までの学びを、自分で言語化する。

それが「わかちあい」。

自分で、自分の言葉で語れてこそ、学んだことに価値が出てきますね。

 

理想の人を目指すときも、因数分解で考える

学びとは、人から何かを盗むこと。

「誰から」盗むかも大事です。

そして、「誰」を決めたら、その人のことを因数分解してみる。

すると、その人から何を学ぶべきかが自分でも明確になります。

 

たとえば。

  • 洞察力 × スピード × ブレない心

 

よく、「大事なことを3つ抜き出す」と言いますが、それと同じです。

 

こんな人が魅力的だなと感じたら、「なぜ魅力なのか」を因数分解してみる。

この本、いいなと思ったら、「なぜ、いいのか」を因数分解してみる。

 

何ごとも、3つの要素で全体を説明できるようになると、思考力が高まりますね。

練習してみましょう。

本質を見抜く練習をしよう

メモの魔力」にわかりやすく書いてあったので、ご紹介します。

心の向いたところに、本質あり

「世の中でうまくいっているもの」や、「自分が素直にいいと感じるもの」を見たときに、素通りせずに、キャッチして抽象化してみてください。「なぜかわかんないけど、このお店すごく居心地良かったな」という感想で大体終わるわけですが、その本質的要素をいくつか書き出して、抽象化しておく。

(メモの魔力)

 

「なぜか、わかんない」を、わかるようにする

  • ふと目が止まったもの
  • いいなと感じたもの
  • 世の中で流行しているもの

 

つまり。

情報(自分の感情)を素通りしない

 

「自分の感情に、丁寧に向き合うこと」でもありますね。

 

自分が何を考えているのかわからなくなるのは、きっと、たくさんの感情を素通りしてしまっているからなのでしょう。

厳しく言えば、「自分のせい」。

自分が自分を、軽く扱ってきたのです。

 

だから。

「本質を見抜く」とは、自分を大切に扱うことでもある

  • なぜ、自分は今、「いいな」と思ったのか
  • なぜ、自分の心は動いているのか

 

「本質」とは、「もっとも大切なもの」という意味。

 

抽象化とは、「大切な自分が、大切にしているものは何だろう?」と、自分に関心を持つこと、だと思います。

 

「何が勉強になった」の?

「待てよ、自分は、なぜ勉強になったと感じているんだ?」と、自分の意識を抽象化していきます。そこで得た気づきを、言葉にする作業こそが、「言語化」です。

(メモの魔力)

 

何かを学んだあと、こんな感想を言ってませんか?

 

「勉強になった」

「学びになった」

「考えさせられた」

 

これでは、サッパリわかりませんね。

自分を軽く扱いすぎです。

 

何が勉強になったのか?

自分の感情と、丁寧に向き合ってみましょう。

 

「つまり何?」と「なぜ」が言える人は魅力がある

本質を突いていて、聞いたときに印象に強く残るような言葉を生み出すことのできる経営者の周りに、人や共感が集まっているように思います。表現の巧みさ、という意味で、こうした伝わりやすい言葉を生み出す能力や技法を、レトリックとも呼びます。

(メモの魔力)

 

「伝わりやすい言葉を生み出す能力」、身につけたいですね。

 

  • 自分には、人を集められない
  • 自分には、共感を誘えない

 

そんなことでイジイジしているヒマがあったら。

メモをとるのです!

 

しかし。

やはり重要なのは、それを「何に活かすか」という点

 

気づきを何かに活かす、すなわち、きっちり「着地させる」ことを前提に、世の中のあらゆる具体を抽象化する。

(メモの魔力)

 

「どこに着地させたいのか」

そこがなければ、本末転倒。

 

着地するための抽象化だということを、忘れないようにしましょう。

まとめ

  • 本質がわかっているとは
    • 学んだことをすべて集大成し、「つまり○○」をひとことで言えること
  • コロコロ変わる表面ではなく、その奥の「変わらないもの」を見る
  • 魅力的なものを因数分解して、なぜ魅力的かを説明してみる
    • 要素を3つ抜き出すと、やりやすい

 

要するに、「表面的なものに右往左往しない」ってことですね。

その奥には必ず、「変わらない何か」がある。

そこを見抜けるかどうか。

 

それはもちろん、主観でもいいのです。

  • これの、何が魅力的なんだろう?
  • これの、何が面白いんだろう?
  • これの、何が好きなんだろう?

 

何か自分が感じることがあったら、その理由(要素)を3つ、抜き出してみる。

「これが魅力的なのは、○○だから」と、ひとことで語れたら成功。

 

本質を見抜けるようになると。

  • 学びがグッと深まる
  • 学びを価値に変えられる
  • 表面に振り回されない
  • 常に、大事なことを見失わない
  • 「なぜ?」の説明が上手になる
  • 「話のわかる人」という評価を得られる
  • コミュニケーションがスムーズになる
  • 悩みが解決しやすくなる

 

考え方がとてもスッキリしてきます。

ぜひ、練習してみましょう。

 

「パラダイム転換」というのも、抽象化能力が高ければ高いほど、やりやすくなりますね。

違う見方をする、違う次元で見ることで、ガラッと変わることがあります。

 

ただし、注意点。

抽象化能力が高まっていくと、周りの人にイライラすることが増えるかもしれません。

そんなときに、「そこまで言わなきゃいけないの?」と思ってしまう。

「上から目線」になりやすいのは、人それぞれ、具体レベルと抽象レベルに差があるからです。

 

「感じの悪い人」になってしまう危険性があるので、「相手に伝わりやすくなる」+「自分のスキルアップ」の一石二鳥なんだととらえて、自分を下げる努力をしてみましょう。

 

なお、本質は、英語で「Essence」だそうです。

だから、「エッセンシャル思考」とは、「本質思考」だったんですね。

 

ということで。

 

今日の問いかけ
  • つまり、何?
  • ひとことで言うと、何?
  • 一本の木(出来事)から、どんな森(全体像)を推測できるだろう?
  • 今の悩みの、本質は何だろう?

 

関連記事

エッセンシャル思考エッセンシャル思考【優柔不断で悩む人に】おススメの1冊|主体的に生きるコツがわかる 抽象化抽象化って何?【人間関係の悩みも】一気に解決できる最大の武器|木を見て森も見る 抽象化抽象化能力【関係性】問題を分解しチャートにするとスッキリ解決する 学び本質をとらえる学び方【学びの5段階とは】一流とその他大勢をわけるもの マコなり社長マコなり社長も認める、「ゼロ秒思考」のメモ書きの効果 考え方問題発見能力【What・Why・Howの力】問題を知ることが自分を知ること アナロジー抽象化能力【類推・アナロジー】パクリとアイデアの違いはこれ|伝え方をガラッと変える力

 

参考図書

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です