アドラー心理学【嫌われる勇気とは?】人間関係は自分を好きになるための課題

嫌われる勇気

私たちの苦しみは、次の2点に集約されます。

  • 自分を好きになれない
  • 人間関係が苦しい

 

「嫌われる勇気」は、一番苦しい問題を解決する内容だからこそ、その過程もやはり、もっとも苦しい。

 

「人間関係から逃げてもいい」という内容ではなかった。

人間関係は、「人生のタスク」である

人生のタスクとは

社会的な存在として生きるときに、直面せざるを得ない人間関係のこと

 

つまりは、人間関係と向き合うことが、「人生のタスク」。

そして、人生のタスクは3つあるといいます。

 

  1. 仕事:仕事上での付き合い
  2. 交友:広い意味での友人関係
  3. 愛:恋愛、夫婦、親子

1.仕事:仕事上での付き合い

どんな仕事も、一人で完結する仕事はない

仕事をする以上、当然、人との関わり合いが出てきます。

たとえ、一人での仕事であったとしても、お客さんとの付き合いがある。

他者との協力なしにできる仕事は、実質的にありえないと言えるでしょう。

必ず、向き合わなければなりません。

 

でも、そもそも仕事をしたくないから。

仕事をしなければ、仕事の付き合いも必要ないよ。

 

さて、仕事をしたくない理由とは、何でしょうか?

 

仕事そのものが嫌になったのではない

仕事そのものが嫌になったのではありません。仕事を通じて他者から批判され、叱責されること、お前には能力がないのだ、この仕事に向いていないのだと無能の烙印を押されること、かけがえのない「わたし」の尊厳を傷つけられることが嫌なのです。

(嫌われる勇気)

 

仕事が嫌いな理由とは

  • 他者から批判されるから
  • 叱責されるから
  • お前には能力がない、と言われるから
  • この仕事に向いてないと、無能の烙印を押されるから
  • かけがえのない「わたし」の尊厳を傷つけられるから

 

考えてみれば、仕事とは「お金をもらう行為」ですから。

仕事の性質そのものが、人間関係で成り立っていますね。

だから、仕事がイヤだということは、必然的に、人間関係がイヤだということになります。

 

ということは……

 

仕事を考える際に、「何がやりたいか」ばかりを考えるから、うまくいかないのかもしれません。

 

「誰とやりたいか」を考えてみよう

  • 誰のために、やりたいのか
  • 誰と、やりたいのか
  • どんな人が、心地いいのか

 

仕事が人間関係である以上、「何をやる」だけではなく、「誰とやる」も重視するべきですね。

自分にとって心地いい人を選んでみては、いかがでしょうか。

 

とはいえ、仕事の付き合いは、もっともハードルが低い

仕事の対人関係は、成果というわかりやすい共通の目標があるので、少しくらい気が合わなくても協力できるし、協力せざるをえないところがあります。そして「仕事」の一点によって結ばれている関係であるかぎり、就業時間が終わったり転職したりすれば、他人の関係に戻れます。

(嫌われる勇気)

 

ちょっと気が軽くなりますね。

仕事の付き合いは、そんなに難しく考える必要はなさそうです。

「割り切ってしまう」というのも手。

パワハラ等で悩む場合は、心が壊れる前に転職してしまったほうがいいのです。

 

仕事の関係は、軽く考えればいいのか。

「誰とやりたいか」も視野に入れてみよう。

 

2.交友:広い意味での友人関係

これは仕事を離れた、もっと広い意味での友人関係です。仕事のような強制力がないだけに、踏み出すのも深めるのも難しい関係になります。

(嫌われる勇気)

 

仕事の付き合いよりも、難易度が少し上がります。

強制的な「場」がないため、自分から求めないと得られないし、関係を続けるにも努力が必要になる。

職場以外では友人がいない、という人も多いでしょう。

 

ただし、ひとつ安心できるのは……

 

「友人の数」には、価値がない

 

というのです。

 

大事なのは「人数」ではなく、「距離と深さ」

友達や知り合いの数には、なんの価値もありません。これは愛のタスクともつながる話ですが、考えるべきは関係の距離と深さなのです。

(嫌われる勇気)

 

むやみに人数を増やす必要はない。

人間関係が苦手な人にとってはホッとできる部分ではないでしょうか。

「どれだけ増やせるか」よりも、「どれだけ深められるか」にチャレンジしてみると、よさそうですね。

 

ただし。

人数は関係ないですが、やはり、「自分から踏み込む」ことが必要です。

 

アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学です。他者が変わるのを待つのではなく、あなたが最初の一歩を踏み出すのです。

(嫌われる勇気)

 

仕事と同じで、誰と関係を深めるかを選べばいいんだな。

とりあえず「友達100人幻想」は捨ててみよう。

 

3.愛:恋愛、夫婦、親子

3つのタスクのなかで、一番難しい!

難易度は、「仕事 → 交友 → 愛」の順序で上がっていきます。

やはり「愛のタスク = パートナーシップ & 親子関係」はとても困難。

エゴが入るからです。

一番難しいからこそ、一番重要な関係でもあるのでしょう。

 

「この人と一緒にいると、自由に振る舞える」と思えるのが理想の関係

一緒にいて、どこか息苦しさを感じたり、緊張を強いられるような関係は、恋ではあっても愛とは呼べない。人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。劣等感を抱くでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、きわめて自然な状態でいられる。ほんとうの愛とは、そういうことです。

(嫌われる勇気)

 

「傷つくならば、それは愛ではない」という言葉がありますが。

相手に劣等感を抱いたり、相手に勝とうとしたりすることも、「それは愛ではない」のです。

 

どうすれば、そんな愛の関係ができるんだ……?

 

その具体的な方法として、「課題の分離」と「承認欲求の否定」が提唱されています。

 

とにもかくかくにも、あとは勇気!

すべては、「勇気」の問題

幸せになる能力は必要ない、勇気が必要なだけ

アドラー心理学で言われるのは、一貫して「勇気」です。

私たちが幸せになるために必要なものは、「能力」や「知識」ではなく、「勇気」なのだ、と。

トラウマも関係ない。

「ほめられる・ほめられない」も関係ない。

 

勇気を出せるかどうかだけ

 

すべて、勇気。

  • ありのままの自分を受け入れる勇気
  • 自分を好きになる勇気
  • 人間関係に踏み出す勇気
  • 自分が変わる勇気
  • 生きているだけで価値があると思う勇気

 

「10人のうち1人」には嫌われるというリスクをとる

10人の人がいるとして。

  • 1人は、あなたを批判する
  • 2人は、受け入れあって親友になれる
  • 7人は、どちらでもない人々

 

「嫌われる勇気」を出すとは、「10人中1人」には嫌われることを覚悟すること。

すると、「2人」は自分を好きになってくれます

 

だからこそ。

「嫌われる勇気」を持って、人間関係に踏み出す。

 

「嫌われる勇気」を持たなければ、「10人中10人」が、「どちらでもない人々」になってしまうのです。

 

そして。

勇気を出して人間関係に踏み出すからこそ……

 

自分を好きになれる

まとめ

嫌われる勇気

 

自分を好きになり、豊かな人間関係を築くためには、結局のところ、「人と関わる」ことでしか実現できません。

だからアドラーは、人間関係を「人生のタスク」と呼んでいるのです。

「向き合うべき課題」だというのです。

課題から逃げているからこそ、自分を好きになれないし、豊かな人間関係も築けない。

 

人間関係に、踏み出すしかない

 

元も子もないように感じますが、だからこそ、「ありのままの自分を好きになる勇気」を持つことですね。

 

なお、アドラー心理学は、言っていることはとても納得なのですが、ひとつひとつを実践するのは、非常に難しいです!

葛藤しながらチャレンジし続けていくしか、ありませんね。

 

 

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