【アドラー心理学】共同体感覚って何?本当に自分を好きになるために必要なものとは?

共同体感覚

共同体感覚とは、仲間の中で「自分の居場所がある」と感じられること。

 

アドラー心理学では、「共同体感覚」こそが「人生の目標」であり、自分の居場所さえあれば、自分を好きになることができると、いわれています。

 

  • 人間関係の入り口:課題の分離
  • 人間関係のゴール:共同体感覚

 

共同体感覚とは、自分と他者を尊重することができたときに持つことができるもの。

 

いったい、共同体感覚とは何でしょうか?

 

嫌われる勇気

 

「嫌われる勇気」のポイント

  1. 人生のタスク(人間関係)
  2. 目的論
  3. ライフスタイル(パラダイム)
  4. 自己受容
  5. 課題の分離
  6. 他者信頼と他者貢献
  7. 共同体感覚
  8. 承認欲求ではなく貢献感→見返りを捨てる

 

「嫌われる勇気」by 岸見 一郎,古賀 史健

共同体感覚には、「仲間」と「居場所」が必要

「仲間」と「居場所」は、他者に関心を持つことから

他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。

 

  1. 「他者は仲間である」と感じられる
  2. 「自分の居場所」があると感じられる

 

「他者は仲間である」とは、「他者に関心がある」状態。

関心がなければ、「仲間」だとも思わないですよね。

 

つまり。

共同体感覚は、「他者に関心を向ける」ところから始まる!

 

他者に関心を持てないのは、自分に執着しているからです。

自分のことにしか関心がないのは、自己執着である

自己執着とは何でしょうか?

一番の判断の目安は、これ。

 

他者が、自分の期待を満たしてくれなければ怒る

 

こんなふうに思うことは、ありませんか?

  • どうして、何もしてくれないの?
  • どうして、私の気持ちをわかってくれないの?
  • どうして、そんなことを言うの?
  • 私だったら、こうするのに!

 

自分を満たしてくれないから、怒る。

それこそ、自己執着。

自己執着する人は、自分の視点からしか考えない

自己執着している人は
  • 「自分だったら、どう見るか?」という視点しかない
  • 自分の見方、感じ方、考え方が、唯一絶対のものである
  • 他者のことを、自分のライフスタイルを通してしか見ない

 

自分に対する執着は、神経症などの「心の病」を引き起こします。

自己執着こそが問題

神経症になりやすい人
  • 「他者は自分に、何をしてくれるか」ばかりを考える
  • 自分の思い通りにならないと、腹を立てる

 

精神的に健康な人

他者が自分に何をしてくれるかではなく、「自分は他者に何ができるか」に関心を持っている

 

他者に最も大きな害を与えるのは、「仲間に関心を持っていない人」だそうです。

自分への関心を他者へ向け、共同体感覚を持つことで、神経症が治癒することが多いとのこと。

 

ドキッとしますよね。

他者に関心を向けているでしょうか?

 

「他者」というと抽象的なので、具体的な「相手」を思い浮かべてみましょう。

共同体感覚とは、何か大きな関係性ではなく、2人の関係から始まるものなのです。

共同体感覚は、2人から始まる

「相手の関心に関心を持つ」それが共同体感覚

「共同体感覚」を持てているかどうかの尺度は……

相手の存在を認め、相手にどれだけ関心を持っているか。

 

相手に関心を持っている状態とは
  • 私のことだけではなく、常に、相手のことも考えられる
  • 相手は私を支えてくれるし、私も相手を支えたい
  • 私と相手とは相互協力関係にある
  • 相手に起こることは、私にも関係・関連がある

 

簡単に言うと……

「相手がどうであろうと、私には関係がない」というのは、関心を持っていない証拠

相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じる

常に、自分の目線だけで考えていませんか?

自分だけならば、「自己執着」でしかありません。

共同体感覚を持てないのは、当たり前ですね。

 

では、どうすれば、相手の目で見ることができるかといえば……

 

コミュニケーション

 

これしかないですよね。

だから、共同体感覚を持っている人は、相手とのコミュニケーションを大事にするのです。

共同体感覚には、コミュニケーションが欠かせない

共同体感覚を持てている人は
  • 「相手は、どう見ているのだろう?」と、視点を変える
  • 相手の見方、感じ方、考え方を想像してみる
  • 相手のライフスタイルを理解しようとする

 

相手の気持ちは、聞いてみないことには、わからない。

だから、共同体感覚には、コミュニケーションが不可欠なのです。

話し合いを避ける人は、自己執着の人。

 

大切な人と向き合って、きちんとコミュニケーションできていますか?

 

言葉を交わせないとしたら……

 

相手をモノ扱いしているのと同じ!

 

相手を、「あなた(you)」ではなく、「それ(it)」と呼んでるようなもの。

 

「モノ扱い」は、「箱の法則」でも言われていることです。

2日で人生が変わる「箱」の法則2日で人生が変わる「箱」の法則【コミュニケーション改善の方法】自分と相手を変えるために

「私-それ」の関係から、「私-あなた」の関係へ

「私-それ」の関係とは
  • 相手には関心がない
  • 私の期待を、きちんと満たしてほしい
  • 私だったらこうするのにな……と感じる

こんな関係は、相手を「それ(it)」扱いしている証拠

 

共同体感覚は、「私とあなた」の関係から始まる

「あなた」に対して、「私の全人格」で向き合うこと。

それがコミュニケーションであり、共同体感覚の基本。

それが、「人生のタスクと向き合う」ことなのです。

「私」は、「あなた」がいてこそ完成する

相手は私のために存在しているのでは、ありません。

むしろ、「あなた」がいてこそ「私」が完成する。

自己完結は、できないのです。

そんな感覚が、共同体感覚。

常に「You & Me」。

 

そう思えたとき、人間関係はわずらわしいものではなく。

むしろ……

「私」だけが生きていても意味がないことを知るというのです。

共存の関係に入るというよりも、「もともと相手と共にある」という感覚だそうです。

相手が自分を完成させると思えなければ、パートナーシップは築けない

人間関係に問題が出てくる人は……

 

相手が自分を完成させるとは、思えない人!

 

パートナーシップが築けないので、恋愛もうまくできない。

そもそも自己完結型ですから、相手の存在が必要なくなってしまいますよね。

 

恋愛やパートナーとの関係がうまくいかないならば、共同体感覚を考えてみるとヒントが見えてきます。

居場所

自分の居場所がないと、つまらない

今、次のような感情がわくのであれば、「自分の居場所がない」からでは、ないでしょうか?

 

  • 自分を好きになれない
  • 人生がつまらない
  • 喜びや感動がない
  • 人が怖い
  • 会社を辞めたい

 

やはり「居場所がない」と、自分を好きになることも、今やっていることに喜びを見いだすことも、難しいですよね。

 

共同体感覚とは
  • 自分がどこかに所属しているという感覚
  • ここにいてもいいと思える感覚(居場所がある)
  • 私は「全体の一部」という感覚

 

たしかに、「ここにいてもいい」と思えなければ、信頼も貢献も、しようとは思えないですよね。

なぜ、自分の居場所がないのか?

他者を「敵」だとみなしているから

どうしてあなたが他者を「敵」だとみなし、「仲間」だと思えないのか。それは、勇気をくじかれたあなたが「人生のタスク」から逃げているせいです。

 

人間関係で傷つくことが増えていくと、人間関係に向き合うことが怖くなりますよね。

他者との接触を避けてしまうのです。

それが、「人生のタスクから逃げている」状態。

 

他者を信じられないのであれば、他者は「味方」ではなく、「敵」ですよね。

 

人は、「敵」に囲まれれば、「怖い」と感じるし。

「味方」に囲まれれば、安心できるもの。

 

今、「人が怖い」と感じるなら、周囲の人を「敵」だと思っている証拠。

相手が「敵」ならば、信じようとも、貢献しようとも思えないですよね。

人生のタスクから逃げると、悪循環になる

人生のタスク(人間関係)から逃げる

他者は、「敵」に思える

他者が、怖い

自分の居場所がない

他者に、信頼・貢献したいと思えない

自分が、誰かの役に立っているとは思えない

何の役にも立っていない自分を、受け入れることはできない

自分を好きになれない

 

すべては、自分が「人生のタスク」から逃げたことから始まる!

自分が逃げているから、「居場所」ができないというのです。

【学びの効果】仲間がいると、視野が広がる

何か新しいことを学ぶときにも、やはり他者からのサポートが必要。

「働く大人のための『学びの教科書』」という本には、学ぶコツとして、次の3点が挙げられています。

  1. 背伸び
  2. 振り返り
  3. 人とのつながり
働く大人のための学びの教科書働く大人のための「学び」の教科書 by 中原淳【人生100年時代のために】まず、大人の学び方を学ばねばならない|振り返りながら進む

 

視野を広げたいなら、やはり、仲間の存在 = 「共同体感覚」は必要。

 

そして。

 

共同体感覚があれば、他者からの承認は必要なくなり、自分で貢献感を持つことができる。

それが、次の話

 

続きはコチラから。

  1. 人生のタスク(人間関係)
  2. 目的論
  3. ライフスタイル(パラダイム)
  4. 自己受容
  5. 課題の分離
  6. 他者信頼と他者貢献
  7. 共同体感覚
  8. 承認欲求ではなく貢献感→見返りを捨てる

まとめ

「共同体感覚」を持つためには……

  1. 「他者は仲間である」と感じられる
  2. 「自分の居場所」があると感じられる

 

「共同体感覚」の反対は、「自己執着」!

  • 共同体感覚:他者に関心がある
  • 自己執着:自分にしか関心がない

 

「共同体感覚」は、「私とあなた」(2人)の関係から始まる!

  • 「相手は、どう見ているのだろう?」と、視点を変える
  • 相手の見方、感じ方、考え方を想像してみる
  • 相手のライフスタイルを理解しようとする

 

「私」は、私だけでは完成しない。

「あなたがいてこそ」と思えるかどうか。

 

共同体感覚とは
  • 自分がどこかに所属しているという感覚
  • ここにいてもいいと思える感覚(居場所がある)
  • 私は、「全体の一部」という感覚

 

相手を「敵」だと思っている限り、共同体感覚は持てない!

 

つまりは……

 

「仲間」だと思って無条件に信頼し、貢献することで、自分の居場所ができる。

すると、私は、私だけで存在しているのではないことが実感できる。

それが、共同体感覚。

 

本当の意味で、仲間だと思うことは、なかなか難しいですよね。

「全人格的に関わること」だそうです。

 

ただ、アドラーも言ってるように、なかなか難しいことです。

まずは、人とコミュニケーションをとるときに、「これは全人格的だろうか?」と考えてみるといいかもしれませんね。

 

ということで。

 

memo
自分が成長するためには、「仲間」と「居場所」が不可欠。

「私の期待を満たしてほしい」というのは、自己執着。

まずは、「私とあなた」(2人)の関係を見つめてみることから初めてみよう。

 

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