論理的思考力を鍛える33の思考実験【常に最悪の事態を考えているか?】2割の考える人になろう。生き延びるために

思考実験

大勢を救うために1人を犠牲にするか? 

1人を助けるために大勢を犠牲にするか? 

そんなことを考えるのが「思考実験」「思考ゲーム」。

 

思考ゲームで大事なことは、「答え」ではない。

答えは、わからない。

それよりも、「考え続ける」ことが大事。

考え続けることで、「考える力」が鍛えられる。

それが、いざというときに、思考力を発揮する原動力になる。

 

何も考えないで生きている人は、なんと!

7割強にも及ぶそうだ。

 

考えない人は、いざというときに何もできなくなる。

頭が働かない。

 

だから、普段から「考え続ける」習慣が必要。

これからの人生を考えるうえで、「考えること」について、考えてみよう。

 

「論理的思考力を鍛える33の思考実験」by 北村良子

答えの出ない問題を、考え続ける必要性とは

思考実験に答えはない

「論理的思考力を鍛える33の思考実験」という本には、考えさせられる問題が33問、記載されている。

とんちのような、なぞなぞのような、答えの出ない問題ばかり。

33問も、ひたすら考え続けていると、「これが一体、何になるんだ?」という疑問がわいてくる。

どっちが良いのか悪いのか、考えても考えてもサッパリわからないし。

大事なことは、答えを出すことではない

考えてもわからない、それでいいのだそう。

大事なことは、「答え」を出すことではない。

ならば、何が大事なのだろう?

読んでる途中、さすがに疲れてきて、必要ないかもなぁと感じていたところ。

最後の最後に、考える意義が書かれていて、深い納得。

考える力は、いざというときの「生きる力」になるというのだ。

「考える力」こそ、「生きる力」になる

1977年のボーイング衝突事故で生き残った人は、どんな人だったか

~死者583名。助かった人は、わずか61人~

1977年に、2機のボーイング747型機が衝突するという大惨事が起きた。

助かった人は、わずかに61人。

その人たちは、なぜ助かったのだろう。

 

この事故の複数の生存者は、普段からもしこうなったらどうしようかという深い思考を繰り返しており、それがいざという時の素早い行動につながったという説があります。

 

なぜ助かったか?
普段から、もしこうなったらどうしようと深い思考を繰り返していたから

 

つねに最悪の事態を考えて行動している人。

飛行機に乗るときには、必ず避難経路を確認している人。

そういう人が生き残った。

実際に、生存者の中には、そのような証言をする人もいたそうだ。

どこまで関係性があるのかは不明であり、「そういう説もある」という言い方しかできない。

けれど、とても納得できる話。

心理学者の研究でも、呆然としてしまう人は7割強いることが、わかっているという。

大惨事に見舞われたとき、呆然とする人が7割強

イギリスの心理学者ジョン・リーチの研究によると、人は大惨事に見舞われたとき、呆然としてしまうか、冷静に行動できるか、取り乱してしまうかの3つのグループに分けられ、最も多いのが呆然としてしまうグループ(7割強)なのです。

 

大惨事に見舞われたときの対応

  1. 呆然としてしまう:7割強
  2. 取り乱す
  3. 冷静に行動する

 

呆然としてしまう人が7割強!

これは、驚き。

たしかに、ショックを受けると、まったく動けなくなることがある。

それは、普段から「考えていない」から。

日頃から、脳を使っていないから、動けないのだ。

~「なんとかなる」「非常事態なんて、ない」と思ってないか~

たとえば、映画の上映前に、非常口の場所などが表示されても、「早く映画が観たい」と思ってしまう。

「なんとかなるだろう」とか、「あるわけない」くらいにしか思っていない。

それだとたしかに、いざとなったら、大変。

逃げられるわけがない。

だから、怠けずに考えなきゃいけないのだ。

普段から考えている人は、冷静に行動できる割合が高いようだ。

考える力を鍛えると、冷静に行動できるようになる

考えるという、人にしかできない能力は使うことで鍛えられ、時にビジネスの成功を導いてくれたり、危険を回避できたりとあらゆる行動に直結します。
普段からの思考の準備が、冷静に行動できるグループとしての行動を起こさせるのではないでしょうか。

 

私たちは普段、考えることを避けている。

何も考えたくない、なるようになるしかない、そんな気持ちに無意識のうちに流されている。

だけど、子どもの頃は、あらゆることを必死に考えていたはず。

すべてのことに、疑問を抱いていた。

子どもがキラキラしているのは、そのせいだろうか。

脳力は、筋力と同じ。鍛えなければ衰える

脳は、筋肉と同じなので、使わなければ衰える。

普段、考えていないのに、いざというときに考えられるわけがない。

いざというときの行動に、日頃からの習慣が現れるのだ。

考えるトレーニングをしたほうがいい。

成功する人は、成功について必死に考え続けている

成功するビジネスマンは、ビジネスについて必死に考える人だという話も、よく聞く。

普段、どれだけ考えているのか。

「考えすぎ」という意味の考えではなく。

脳を鍛えるための「考え」。

 

生き延びろ

 

以下、33問あるうちの、3問をご紹介。

思考実験の例

暴走トロッコと作業員~倫理観を揺さぶる思考実験

「暴走トロッコと作業員」とは、イギリスの倫理学者フィリッパ・フットという人が、1967年に提示した、有名な思考実験。

内容は、次のようなもの。

 

暴走トロッコが走ってきました。

線路の先には5人の作業員がいます。

5人はトロッコに気づかず、このままだと確実に5人全員が死亡する状況だとします。

自分は運良く、線路の切り替えスイッチの近くにいます。

スイッチを切り替えれば、トロッコの進行方向を変えられます。

ただし、切り替えようとした線路の先には、別の作業員が1人いました。

切り替えなければ5人が死ぬ。切り替えれば、1人が死ぬ。

さて、スイッチを切り替えますか? 切り替えませんか?

 

5人を助けるために、1人を犠牲にするか。

1人を殺さないために、5人を見殺しにするか。

 

スイッチを切り替えなければ、仕方がなかった運命とも言える。

スイッチを切り替えれば、意図的に人を殺してしまう状況になる。

 

暴走トロッコではなく、臓器移植だと考えればどうか。

5人を救うために、健康な1人を犠牲にすることはできるのか。

人数が問題なのか、意図的かどうかが問題なのか。

 

このような問題を考えることが、思考実験。

タイムマシンで過去を変えたら、そのあとの現実はどうなるの?

タイムマシンの問題は、誰もが子どもの頃、考えたのではないだろうか?

私も似たようなことを考えて、悩みこんだ記憶がある。

 

10歳の頃、当時5歳だった妹を病気で亡くしました。

30歳になったとき、妹が亡くなった病気の特効薬が見つかります。

その薬を持ってタイムマシンに乗り、当時5歳の妹を救うことに成功しました。

では、10歳~30歳までの間、妹はどこにいたことになるのでしょう?

 

子どもの頃に、このことで悩んだ結果、私は、「タイムマシンはないほうがいい」という結論を出した。

子どもの自分には、とても理解できない状況だったから。

実際は、どうなのだろう?

生きるための答え

ある男が、盗みを働き、死刑を宣告されました。

「生きるために必死だったのです。死刑はひどすぎます。」

「死刑は変えられない。ただし、死に方は選んでよい。火あぶりでも斬首でも、好きな方法を自分で決めなさい」

男は、必死に考えました。

病死、事故死…。どの方法なら、生き延びる可能性があるか。

そして、1つの結論にたどり着き、その答えを告げました。

結果、男は釈放されました。

 

さて、どんな方法を選んだのか?

その答えとは…

 

「老衰」

 

老衰するためには、病死でも餓死でもダメ。

幽閉とは違い、病気にならないよう、餓死しないよう、健康にも食べ物にも注意しなければならない。

そんなことに手間暇をかけるくらいなら、釈放したほうよい。

ということで、釈放されたという話。

まとめ

考えること、考え続けることが、大事。

思い返してみれば、子どもの頃は、なぞなぞやクイズが大好きだった。

わからない答えを必死に考えることが、脳の発達に影響したのだろう。

なぞなぞやクイズには、意義があったのだ。

いつから、「考えなくていい」と思うようになってしまったのか。

 

よく、「考えてもしょうがないよ」と言う人もいる。

「それより、楽しいことをやれば?」とか。

「忘れたほうがいい」とか。

でも、そうやって7割強の人は、考える力を衰えさせているのではないか。

 

成功者は、常に最悪の事態を考えているという。

ネガティブなのではなく、生き延びるための思考力のトレーニングなのだ。

 

脳の訓練だと思って、考え続けてみよう。

答えの出ないことをグルグルと考える。

こんなことを考えても意味ないんじゃないか?と思えることでも、考え続ける。

それでいい。

脳が活性化するから!

考えることを手放したら、いざというときに何もできなくなる。

 

ということで。

 

memo
脳は、動かさないと衰える。

考えていないと、考える力がなくなってしまう。

いざというときに、生き延びることができない。

7割教の「考えない人」ではなく、2割の「考える人」になろう。

答えの出ない考えを、考え続けてていい。

2019320

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