最悪の事態を考える思考力【生きられる人は2割だけ】論理的思考力の必要性とは

論理的思考力

「考える力」とは、「生きる力」。

普段、何も考えないで生きている人は、なんと7割強にも及ぶそう。

 

最悪の事態を考えていない人は、災害時に生き延びることができないそうです。

 

思考実験とは。

大勢を救うために、1人を犠牲にするのか。

1人を救うために、大勢を犠牲にするのか。

 

そんな、答えの出ない問題を考え続けること。

 

なぜ、そんなことを考えなければならないのでしょうか。

本当に生き延びることができないのでしょうか。

 

「論理的思考力を鍛える33の思考実験」by 北村良子

答えの出ない問題を、考え続ける必要性とは

大事なことは、答えを出すことではない

思考実験とは、とんちのような、なぞなぞのような、答えの出ない問題を考えること。

そんな問題をひたすら考え続けていると、「これが一体、何になるんだ?」という疑問がわいてきます。

 

どっちがいいのか悪いのか、考えても考えても、答えはサッパリわからないというような問題ばかり。

 

考えてもわからない、それでいい

大事なことは、「答え」を出すことではないから。

 

じゃあ、何が大事なんだ?

 

「思考実験」の本を読んでる途中、さすがに疲れてきて、嫌気がさしてきました。

 

ところが。

最後の最後に、考える意義が書かれていて、深い納得。

考える力は、いざというときの「生きる力」になるというのです。

「考える力」こそ、「生きる力」になる

1977年のボーイング衝突事故で生き残った人は、どんな人だったか

死者583名。助かった人は、わずか61人

1977年に、2機のボーイング747型機が衝突するという大惨事が起きた。

助かった人は、わずかに61人。

その人たちは、なぜ助かったのだろう。

 

この事故の複数の生存者は、普段からもしこうなったらどうしようかという深い思考を繰り返しており、それがいざという時の素早い行動につながったという説があります。

 

助かった人は、どういう人だったか?
普段から、もしこうなったらどうしようと深い思考を繰り返していた人だった

 

つねに最悪の事態を考えている人が生き延びる

たとえば。

飛行機に乗るときには、必ず避難経路を確認する、とか。

 

そういう人が生き残ったそうです。

実際に、生存者の中には、そのような証言をする人が多かったのだとか。

 

もちろん、どこまで関係性があるのかは不明であり、「そういう説もある」という言い方しかできません。

 

けれど、とても納得できる話ではないでしょうか。

心理学者の研究でも、「いざというときに呆然としてしまう人」は7割にものぼることが、わかっているといいます。

 

大惨事に見舞われたとき、呆然とする人が7割強

イギリスの心理学者ジョン・リーチの研究によると、人は大惨事に見舞われたとき、呆然としてしまうか、冷静に行動できるか、取り乱してしまうかの3つのグループに分けられ、最も多いのが呆然としてしまうグループ(7割強)なのです。

 

大惨事に見舞われたときの対応

  1. 呆然としてしまう:7割強
  2. 取り乱す
  3. 冷静に行動する

 

呆然としてしまう人が7割強!

これは、驚きです。

たしかに、ショックを受けると、まったく動けなくなることがあります。

 

東北大震災でも、津波を見ながらも逃げない人がたくさんいた

津波がすぐそこまで来ているのに。

 

なぜか、悠然と歩いている人。

逆に、海に向かって走っていく人。

 

あとから映像を見ると、「なぜ、逃げないんだ!」と、もどかしくなる場面がたくさんあったようです。

 

でも、助かった人に聞いてみると。

「動きたいのに、動けなかった」

「逃げているつもりだった」

そんな証言をする人がいるそうです。

 

あるいは、あえて「逃げない」という選択をした人も多かったといいます。

 

「自分は大丈夫だろう」という油断

このことを「正常性バイアス」と呼ぶそうで。

どんな人も、この心が働く可能性がある。

 

今までも大丈夫だったし。

今回も大丈夫だろう。

そんなに大災害になるわけない。

 

そう思ってしまうのですね。

ひとことで言えば「油断」ですが。

 

もっと深い原因は、普段から「考えていない」から。

日頃から、脳を使っていないと、動けなくなるのです。

 

「どうせ非常事態なんて、ない」と思ってませんか?

たとえば。

映画の上映前に、非常口の場所などが表示されても、「早く映画が観たい」と思ってしまう。

「なんとかなるだろう」とか、「あるわけない」くらいにしか思っていない。

 

それでは、いざとなったときに、逃げられるわけがない。

だから、怠けずに考えなきゃいけないのです。

 

考える力を鍛えると、冷静に行動できるようになる

考えるという、人にしかできない能力は使うことで鍛えられ、時にビジネスの成功を導いてくれたり、危険を回避できたりとあらゆる行動に直結します。
普段からの思考の準備が、冷静に行動できるグループとしての行動を起こさせるのではないでしょうか。

 

私たちは普段、考えることを避けています。

  • 何も考えたくない
  • なるように、なるだろう

 

そんな気持ちに、流されていますよね。

 

だけど、子どもの頃は、あらゆることを必死に考えていました。

子どもがキラキラしているのは、そのせいかもしれません。

 

脳力は、筋力と同じ。鍛えなければ衰える

脳は、筋肉と同じなので、使わなければ衰える。

普段、考えていないのに、いざというときに考えられるわけがないですね。

 

成功する人は、成功について必死に考え続けている

これも、よく聞く話です。

 

普段、どれだけ考えているのか。

「考えすぎ」という意味の考えではなく。

脳を鍛えるための「考え」。

 

生き延びろ

 

以下、33問あるうちの、3問をご紹介。

思考実験の例

暴走トロッコと作業員~倫理観を揺さぶる思考実験

「暴走トロッコと作業員」とは、イギリスの倫理学者フィリッパ・フットという人が、1967年に提示した、有名な思考実験。

内容は、次のようなもの。

 

暴走トロッコが走ってきました。

線路の先には5人の作業員がいます。

5人はトロッコに気づかず、このままだと確実に5人全員が死亡する状況だとします。

自分は運良く、線路の切り替えスイッチの近くにいます。

スイッチを切り替えれば、トロッコの進行方向を変えられます。

ただし、切り替えようとした線路の先には、別の作業員が1人いました。

切り替えなければ5人が死ぬ。切り替えれば、1人が死ぬ。

さて、スイッチを切り替えますか? 切り替えませんか?

 

5人を助けるために、1人を犠牲にするか。

1人を殺さないために、5人を見殺しにするか。

 

スイッチを切り替えなければ、仕方がなかった運命とも言える。

スイッチを切り替えれば、意図的に人を殺してしまう状況になる。

 

暴走トロッコではなく、臓器移植だと考えればどうか。

5人を救うために、健康な1人を犠牲にすることはできるのか。

人数が問題なのか、意図的かどうかが問題なのか。

 

このような問題を考えることが、思考実験。

タイムマシンで過去を変えたら、そのあとの現実はどうなるの?

タイムマシンの問題は、誰もが子どもの頃、考えたのではないだろうか?

私も似たようなことを考えて、悩みこんだ記憶がある。

 

10歳の頃、当時5歳だった妹を病気で亡くしました。

30歳になったとき、妹が亡くなった病気の特効薬が見つかります。

その薬を持ってタイムマシンに乗り、当時5歳の妹を救うことに成功しました。

では、10歳~30歳までの間、妹はどこにいたことになるのでしょう?

 

子どもの頃に、このことで悩んだ結果、私は、「タイムマシンはないほうがいい」という結論を出した。

子どもの自分には、とても理解できない状況だったから。

実際は、どうなのだろう?

生きるための答え

ある男が、盗みを働き、死刑を宣告されました。

「生きるために必死だったのです。死刑はひどすぎます。」

「死刑は変えられない。ただし、死に方は選んでよい。火あぶりでも斬首でも、好きな方法を自分で決めなさい」

男は、必死に考えました。

病死、事故死…。どの方法なら、生き延びる可能性があるか。

そして、1つの結論にたどり着き、その答えを告げました。

結果、男は釈放されました。

 

さて、どんな方法を選んだのか?

その答えとは…

 

「老衰」

 

老衰するためには、病死でも餓死でもダメ。

幽閉とは違い、病気にならないよう、餓死しないよう、健康にも食べ物にも注意しなければならない。

そんなことに手間暇をかけるくらいなら、釈放したほうよい。

ということで、釈放されたという話。

まとめ

考えること、考え続けることが、大事。

思い返してみれば、子どもの頃は、なぞなぞやクイズが大好きでしたよね。

わからない答えを必死に考えることが、脳の発達に影響したのでしょう。

そういう意味で、なぞなぞやクイズには、意義があったのです。

 

それなのに。

いつから、「考えなくていい」と思うようになってしまったのか。

 

よく、「考えてもしょうがないよ」と言う人もいます。

「それより、楽しいことをやれば?」とか。

「なるようにしか、ならないし」とか。

でも、そうやって7割強の人は、考える力を衰えさせているのではないでしょうか。

 

「考えないほうがいいかも」という考えに洗脳されていくことは、ちょっと怖いですね。

 

成功者は、常に最悪の事態を考えているといいます。

ネガティブなのではなく、生き延びるための思考力のトレーニング。

 

  • 脳の訓練だと思って、考え続けてみる
  • 答えの出ないことをグルグルと考える
  • 考えても意味ないのでは? と思えることでも、考え続ける

 

それでいいんです。

脳が活性化するから。

 

考えることを手放したら、いざというときに何もできなくなってしまいます。

 

ということで。

 

今日の問いかけ
  • 常に、最悪の事態を考えているだろうか?
  • 「なんとかなる」「自分は大丈夫」と思っていないか?
  • 7割の「考えない人」になっていないか?

 

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